日々の泡。

popholic diary

2023年4月1日~7日の話。

2023/4/1

午前中はradiko聴きながら日記書く。聴いていた番組はTFM系列で放送された高橋幸宏さん追悼番組でナビゲーターは坂本美雨さん。南佳孝さん、サエキけんぞうさん、高野寛さん、大貫妙子さんなどのコメントにそれぞれが選ぶ一曲。最後のレコーディングとなった大貫妙子さんの「ふたりの星をさがそう」が軽やかでとっても素敵な曲、そしてそのトーンを司る幸宏さんの素晴らしい演奏に胸がいっぱいになる。兄・高橋信之さんのコメント、さらにはナビゲーター、リアルYMOチルドレン坂本美雨さんが思わずコメントに詰まるところ、その一瞬の静寂に泣かされる。

昼は久々にチャーハンを作る。可もなく不可もなく。

いつも土曜日は映画館へ行くのだが、何となく映画観に行く気分にならず、今日は散歩することにした。近くの神社や公園の桜を見て回って、商店街を抜け、図書館で少し休んで、湖岸沿いを歩く。天気が良くって気持ちがいい。

帰宅してコーヒー飲みながらYouTubeで「秋山音楽祭」。ロバート秋山を小学生時代から追い続け、テレビ局員になった青年が手掛けるロバート秋山の歌だけで構成された音楽祭。バカバカしくって最高。


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2023/4/2

朝は妻と買い物。冷凍のアサリむき身を使ってテキトーなパスタの昼食。「マルコポロリ」、にゃんこスター・スーパー三助の暴走、迷走を手際よく料理する東野さんオモロ。

NETFLIXビョン・ソンヒョン監督「キル・ボクスン」を観る。暗殺請負会社に所属する伝説的な凄腕殺し屋・ボクスン。しかし家に帰れば思春期の娘を持つシングルマザー。華麗な殺しと反して日々子育てに苦戦中…ってなアクションコメディ。ボクスンを演じるのは韓国を代表する実力派、カンヌ女優のチョン・ドヨン。シリアスな役を演じていてもどこかチャーミングさが滲み出る大好きな女優さん。ファーストシーンに登場し、ボクスンと対決する在日ヤクザを演じるのがファン・ジョンミン!2005年の名作「ユア・マイ・サンシャイン」で印象的な純愛カップルを演じた二人が、日本刀と斧で激しい殺し合いを嬉々として演じる。でこれがもう一つのギャグになっているという構造。ファン・ジョンミン兄貴の強引な大阪弁はご愛敬。であとはこのありえない設定にのっかり、若干のとっ散らかりもありつつもエンタメに振り切る。ボクスンの先輩で暗殺会社の社長はビョン・ソンヒョン監督作には欠かせないソル・ギョングチョン・ドヨンソル・ギョングといえば2001年作「私にも妻がいたらいいのに」。個人的にはこの時のチョン・ドヨンが大好き。初々しくぎこちないラブストーリーを演じた二人だったが、今作ではこの二人の秘めたる関係性がポイントでほろ苦いラストに繋がっていく。しかしビョン・ソンヒョン監督、いかにソル・ギョングをスタイリッシュにかっこよく撮るかに懸けてるなぁ。まぁ荒唐無稽で、マンガみたいな話なんだが、韓国映画界きっての名優たちが自分たちのイメージも利用しながら壮大に大真面目に演じるホラ話。難しいこと言わずに軽く楽しめばいいんじゃないでしょうか。

夕方、妻と散歩。いろいろ家の話とかしながら。しかしまぁ出会って30年以上、すっかり初老夫婦になったなぁ。

夜、坂本龍一さんの訃報。病気を公表していたし、わかっていたことではあるけど、いざそうなると動揺してしまうな。坂本龍一さんの音楽ついては熱心な聴き手ではなかったが、それでもプロデュース作やアレンジ曲、大貫妙子さんや矢野顕子さんを通じて10代の頃からその音には触れてきた。ここのところ10代の頃から聴いていた音楽家たちの死が続く。そりゃまぁ自分ももう50代なのだからそうなる。どうやら人は必ず死ぬらしい。そのうち、自分も死ぬのだろう。

2023/4/3

新年度。営業マンとしてはやっと3月が終わって数字から解放されたと思ったら、一晩明けてすぐに新しい数字を背負わされている。ぐるぐると同じところを回り続けるハムスター。そこから降りることも出来ず命を削っている。今日からまた泥水をすする生活が始まるのだ。きっついなぁ。でもまぁそこそこおっさんになったので最近は開き直ってもいる。っつーか俺みたいなサブカルクソ野郎が営業に向いてるわけねーじゃん!

2023/4/4

BSの再放送で「あまちゃん」。もう10年前か。しかし最初からテンポも良くって面白い。演劇界の芸達者たちが演じる海女の面々を中心にそれぞれのキャラが生きてるって感じであっという間にその世界に引き込まれる。そしてここから始まる能年玲奈~のんの10年を思いつつ観るとさらに味わい深い。

2023/4/6

カーネーションの「十字路」を聴く。年に何度かは聴きたくなる曲。今日はそんな日だった。いや、べつに何があったという訳ではないけれど、だからこそとも言える。


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2023/4/7

雨の中、半日外回り。桜もすっかり散ってしまった。

radikoで角田龍平の「蛤御門のヘン」聴く。ゲストは漫才作家でNSC講師の本多正識さん。人に歴史あり。死が常に横にある壮絶な子供時代の話に驚かされる。そんな中で身をもって知った「生」の喜び。子供たちへの「生きろ」というメッセージが力強く響いた。

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