日々の泡。

popholic diary

2023年3月18日~24日の話。

2023/3/18

午前中は部屋でムーンライダーズの新作「Happenings Nine Months Time Ago in June 2022」聴きつつ日記を書く。しかしまた凄いアルバム出すなー。高校生の頃、「THE WORST OF MOONRIDERS」に収録された「こうもりが飛ぶ頃」を聴いて痺れに痺れたことを思い出す。ミュージシャン岡田徹さんの演奏がこういった形で残ったことも奇跡的だ。

昼からは散歩がてらユナイテッドシネマへ。まずは庵野秀明監督「シン・仮面ライダー」観る。改造人間、本郷猛が仮面ライダーに変身して頑張る話。物語はさておき、飛び散る血しぶき、迫力あるライダーキック!と等身大で繰り広げられる接近戦での激しいアクション、マスクやサイクロン号、怪人たちの造形など大人の中の子供心をくすぐる仕掛けが楽しい。シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンというより2004年の庵野作品「キューティーハニー」を想起した。長澤まさみコメディリリーフ的にサソリオーグをノリノリで演じてるのを観て、いい役者さんにならはったなぁと思う。初主演作「ロボコン」から観てるので。東宝王道女優・浜辺美波もさすがに絵になる。そういえばここユナイテッドシネマで彼女のインタビュー収録をしたことがある。主演作「君の膵臓をたべたい」は滋賀でロケを行っていてその関連での収録だったのだが、まだ新人ながら、そのあまりのオーラにこんなん絶対スターになるやんって思ったな。

自分の一番古い記憶は日付まではっきりしている。1974年2月9日(土)だ。3歳1ヶ月と10日。「仮面ライダーV3」の最終回で次週から始まる「仮面ライダーX」の予告を母と兄とカレーライスを食べながら観ていた記憶。この記憶が鮮明にあって、自身最古の記憶と認識している。ということで「仮面ライダー」はXからアマゾン、ストロンガーがリアルタイムで、1号は再放送や「怪獣怪人大百科」なんかで後追いという感じだったな。絵を描くことが好きだったのでテレビランドとか見ながら毎日のように模写した。キカイダーとかイナズマンとか石ノ森先生の作品はデザイン性が高くて一生懸命まねて描いてたな。

で5分のインターバルでデビッド・F・サンドバーグ監督「シャザム~神々の怒り~」を観る。身体は大人、心は子供のヒーロー、シャザム。魔法を奪われた神の娘たちとシャザムファミリーの戦い。って物語はさておき、シャザムはとにかく楽しい!MARVEL、DC、ヒーロー映画様々あってどれも好きだけど、もしかしたら「シャザム」が一番好きかもしれない。少年ドラマシリーズというかジョブナイルものの心地よい爽快感があって、成長につながる物語がある。前作でもいい味出してたシャザムの家族たち。とりわけナイスキャラな足に障害を持ちながらもひたすら軽口をたたきまくるお喋りのフレディが今作では主役と言っていい。敵である神の娘の一人・アン(「ウエストサイドストーリー」のレイチェル・ゼグラー、最高)との初々しいラブストーリーが物語のもう一つの軸にあってそれもまた良い。ヒーローとして誰のために戦うのかという自問の中で、疑似家族が本当の家族になっていくという展開で笑いながらも後半は好きだなぁこの物語と胸がこみ上げずっと涙目だったよ。イマイチ話題になってないのが寂しいが、家族で楽しめる「シャザム」は超おすすめ!前作と合わせてぜひ見てほしいな。

2023/3/19

午前中は買い物。残り物のキャベツで焼きそばの昼食。コーヒー飲みつつNETFLIXで「舞妓さんちのまかないさん」ラスト2回を。ドラマチックな展開はないけど、じんわりといい作品だった。松坂慶子常盤貴子橋本愛松岡茉優福地桃子そして森七菜、出口夏希とベテランから若手まで女優たちのいい仕事ぶりも良かった。

2023/3/20

朝から大阪へ。某企業の記者発表会のお手伝い。バタバタと終えて、会社戻ってお仕事。最近はちょっと疲れ気味。休日前、寝る前にあれこれ音楽を聴くのが唯一の楽しみ。80年代によく聴いてた曲や聴きたかった曲なんかを見つけては次々に聴いていく。当時の小遣いでは月に一枚CDを買うのがやっとだったので、聴きたいと思ってもなかなか聞けなかったからね。

2023/3/21

祝日。午前中は久しぶりにブックオフユニクロ覗く。ま、結局何も買わずに終わったけど。

午後はアマプラでキム・ヒョンソク監督「アイ・キャン・スピーク」を観る。毎日役所にやってきては様々な苦情を訴えるオクプン。役所では妖怪ばあさんと恐れられている。そこにやってきたのはエリート公務員のミンジェ。ある日、オクプンは流暢に英語を話すミンジェを見かけ、英語を教えてくれと強引に頼みこむ。最初は迷惑がりなんだかんだで逃げるミンジェだったが、高校生の弟がオクプンの世話になっていることを知り、英語を教えることに。エリート青年と口うるさいおばあさんが英語を通じてわかりあっていく。そしてオクプンがなぜ英語を学ぼうとしたのか、その理由が分かった時、物語は大きく展開していく。(以下ネタバレ)

オクプンには従軍慰安婦だったという過去があったのだ。そのことをだれにも話せずに一人孤独に生きてきたオクプン。唯一の親友はかって同じ従軍慰安婦で彼女の命を救ってくれた恩人でもある。慰安婦だったことを公表し、英語を学び世界に訴える活動をしていた彼女が認知症になったことで、オクプンは彼女の意志を継ぐことを決心。誰かが語り継ぎ、正しく世界に訴えなければと英語を学び始めたのだ。

残念ながらこの作品は日本公開されることはなく、配信が始まった今もネットには「反日映画」というレッテルが貼られている。はっきり言っておくけど、反日映画なんてものではなく、これは正しく反戦映画なのだ。戦争によって誰が傷つくのか。それは決まって女性や子供、弱き者たちなのだ。威勢のいいことを言って、戦争を煽るものたちは戦地にはいかない。戦争に負けりゃ簡単に手のひらを返し、被害者面して歴史を修正する。今もなお歴史を修正しようと教育や報道の現場で難癖つけてはデマやヘイトを垂れ流している連中がどれだけ多いことか。もちろんこの映画はフィクションである。だがここで描かれる痛みは、戦争で傷ついた者たちの真実なのだ。

2023/3/22

イヤー盛り上がりましたね、WBC。知ってますよ、二刀流でしょ。大谷さんね。あとあれ、誰でしたっけ?誰ビッシュでしたっけ?

ってぐらいにまぁひどい野球オンチ。っつーかスポーツ全般全くわからない。なもんで皆がスポーツで盛り上がっているとポツンと一人きりな気分になりがち。ま、自分に問題があるのだが。

2023/3/23

「バカの国のバカの首相が、戦争中の国に訪問。持って行った手土産は?」そんな大喜利に「必勝と書かれたデカしゃもじ」と答えたら、ま、IPPONはとれないだろう。しかしほんとにこれやった首相がいるってんだから驚きだ。それが自分の国の首相だと聞いたら喜劇は一気に悲劇になる。もう情けないというか、恥ずかしい。誰も止めなったのか「世界中からバカだと思われますよ」と。コロナの時に給食当番みたいな布マスクを全国民に配布したとんでもない首相もいたが、その時もまわりで「世界中からバカだと思われますよ」っていう奴いなかったのかね。結局カルト教団と関係してても誰も辞めねーし、嘘つき放題、中抜きし放題で、投票率が下がるとここまで腐っちゃうんだと暗澹たる気持ちになる。

2023/3/24

金曜。今日もバタバタ。長らく関わっていた番組の最終収録。うまくいったところもいかなかったところもあり、やり切ったという気持ちとやりきれなかったという気持ちとが半々。番組が終わるたびに毎回複雑な思いに駆られる。特に今回は番組コンセプトやゲストブッキングには深く関わったものの、営業という立場上いろんな場面でもどかしさもあり悔しい思いもした。もちろんパーソナリティさんはじめ多くの人に助けられた部分も大きいが。今後このように番組に関わることは少なくなるだろう。このブログに書き綴っているような、自分が観たり聴いたり感じたりしていることは求められていないのだなと思えば、悲しいし寂しいし辛い。これが本音だ。

会社の行き帰りにストリートスライダーズを聴く。ロックバンドと言われて一番に思い浮かぶ音は彼らの音だ。初めて聴いたときから本物だとわかった。ハリーの声、蘭丸のギター、ズズとジェームスのぶっといリズム。足の先から頭のてっぺんまで、もうロックとしか言えないその佇まいと音。高校生の時、兄貴と一緒にライブにも行ったな。ザ・文化系の田舎の高校生だったのでちょっとビビりつつも、スライダーズの音に痺れまくった。今聴いても色あせることなんか全くなくって、やっぱり最高だな。


www.youtube.com