日々の泡。

popholic diary

2022年5月30日~6月3日の話。

2022/5/28

ソファで寝落ちしていた娘。結局6時過ぎに目覚めたようで風呂入って髪を乾かしている。そのドライヤーの音で眼ざめる。7時起床。ゆで卵を作ってサンドウィッチの朝食。で土曜日は映画館へ。いつものごとく京都駅まで出て、京都シネマまでは歩いて。

「私のはなし部落のはなし」を観る。3時間20分の長尺ながら、見始めると一切だれることもなくじっくりと見入った。「部落」の歴史、その成り立ちから現代に至るまでをわかりやすく伝えながら、当事者たちが自身の言葉で語る。差別される者、差別する者が「私のはなし」として語る。そもそもが曖昧で実体がなく、現在では法律や制度上にも存在しない「部落」「部落民」。なぜ今も部落差別だけが残り続けるのか。知れば知るほど、その問いかけが浮かび上がってくる。同じ空の下に生まれ、同じ血が流れているにも関わらず、路地一本の線引きで末代までもが差別に苦しめられる。社会は時にその曖昧な差別意識を利用し、社会構造を維持しようとする。映画は丁寧に当事者たちの声を拾い上げていく。線引きされた路地は舗装され、今はその存在すらなくなっていても、差別は今もなお残り、現在進行形の問題として当事者たちに降りかかっていることがわかる。そしてその当事者というのはこの国に暮らす全ての人のことなのだ。私も、あなたも、この差別意識の当事者なのだ。差別をなくすのは私やあなたの意志が必要不可欠なのだ。力作である。恐れず観て欲しい。

で帰りも京都駅までは徒歩で。途中のマクドナルドで少し遅いランチ。エビフィレオバーガーのセット。エビフィレオは初めて。レタスとドレッシングが美味しいが、やっぱり普通のハンバーガーが一番好き。

radikoで「蛤御門のヘン」カミソリ負け弁護士軍団回。法律のプロが柔らかく下世話に事件を解説してくれるのが楽しい。「爆笑問題カーボーイ」は桑田佳祐 feat.佐野元春世良公則、Char、野口五郎「時代遅れのRock'n Roll Band」について、危険球を交えながら熱く語る二人が楽しい。

YouTubeで「ヒルカラナンデス」。プチ鹿島さんが水道橋博士さんとの関係について語る。先輩であり恩人である博士さんに対してとてもいいにくいであろう話。それでも覚悟を持って口にするにはそれだけのものが鹿島さんにはあるのだろう。僕は両方のファンだから、正直とても複雑な心境だ。ボタンの掛け違い。事実は一つでも視点の違いで全く違う解釈が生まれる。言葉を発した人と受け取った人で意図や意味が全く逆に伝わってしまう。確かにこういうことはよくあって、えっ?そんな風に思われていたの?と愕然とすることがあるし、逆にこっちはこう受け取っているのに、本人は全くそう思ってないんだなーとあきれることもある。言葉のプロである二人でもこのすれ違いが起こる。本当に言葉は難しい。

夜、なんとなく寝付けずにSpotifyでいろいろ音楽を聴く。もう20年近く前、小西康陽さんが書いた和田アキ子の「生きる」って曲が最近ずっと頭の中に流れていて、繰り返し聴く。今になって沁みる。

2022/5/29

8時起床。玉子とハムのホットサンドの朝食。久々に妻と買い物。そのまま宅急便の取次ぎもしている妻の実家へ寄って荷物の発送。先日ブログに書いた古い「ロッキングオンジャパン」を買い取ってくれるという方が現れ送付。古くから僕の日記を読んでいただいている方でありがたいし、嬉しい。ちょうど叔母たちが来ていて畑でとれた大量の玉ねぎを頂く。スーパーで玉ねぎの高さに購入を断念したとこだったのでありがたい。ちょうどカツオのたたきを買っていたのでたっぷりのスライス玉ねぎといっしょに食べよう。

昼はこれも貰い物の冷麺。今年初冷麺。しかし今日は随分暑い。午後も妻と買い物。ホームセンターで猫砂買って、GUでビジネスシューズを。

夜、NHKサウンドクリエイターズファイル」野宮真貴さんの80年代語り。初のデュエット曲として紹介した武川雅寛さんプロデュースの沢田研二曲は初めて聴いた。しかし野宮さんの40年に及ぶ活動。自分も80年代からずっと聴き続けているが、まさにオルタナティブポップの女王。特徴のないのが特徴と言われたその歌声は今も変わらず素敵だ。

2022/5/30

月曜。どうも調子が悪い。今に始まったことでもないが。今日も「Queendom2」を娘と。「ドーランの 下に涙の BraveGirls」。ポール牧師匠ならそう一句詠んだだろう。個人的にはWJSNのステージが一番だと思ったが、自分たちのストーリーをステージに込めたBraveGirlsが多くの支持を得たのはよくわかる。いいステージだった。しかし「Queendom2」、登場グループ全部が損をしていない。ヒョリン先輩の存在もあり、皆がそれぞれ切磋琢磨して良いステージを作ろうという気概が伝わってくる。


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2022/6/1

昼間、営業で時間調整がうまくいかず昼ごはんとれず。いつも昼一で営業の時は商談終わってからゆっくり食事をと思うのだけど、商談が思いのほか長引き時間は午後3時。ここが思案どころ。即どこかに飛び込んで食べてしまえばいいものを悩みに悩んだ末、あらゆるレストランやファストフード店を見送りランチ難民に。結局4時に会社に戻っちゃった。くーっ、一食楽しみを失ってしまった。

radiko中川家「ザ・ラジオ・ショー」ものまねの古賀シュウさんゲスト。夢グループの社長ものまね、おもしろい!

2022/6/3

会社帰りに映画を一本。中西健二監督「大河への道」。立川志の輔師匠の落語が原作。日本地図を完成させた伊能忠敬大河ドラマへと奮闘する市の職員。だが伊能忠敬は地図が完成する3年前に亡くなっていたということを知り…現在と江戸時代が交差する松竹印の笑って泣ける人情喜劇。気を張らずに観ることができる分、緩いしぬるいのだが、僕はとにかく中井貴一のコメディ演技が好きなので、そこは大いに楽しめた。大ボケ担当の松山ケンイチを突っ込みつつ、小さな動き、表情一つで笑わせる中井貴一最高。周りに振り回され真面目に困れば困るほど面白い男。中井貴一主演で徹底的に笑わせる乾いたドタバタコメディーを観てみたいな。

 

今週聴いた音楽は