日々の泡。

popholic diary

2022年2月12日~18日の話。

2022/2/12

朝ドラ起床。娘がもらってきたコストコのチーズベーグルとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。土曜日の午前中、関西のTVは観るのが辛いので「アメリカの今を知るTV」「ガキの使い」「ロンハー」など録画を消化し、YouTubeで「博士の異常な対談」角川春樹編を見進める。3歳の時にUFOを観たという話から始まり、200対1で喧嘩、ヤクザがスカウトに来た、松田優作が土下座したなどなどにわかには信じがたい、まさに嘘みたいな本当の話のつるべ打ち。面白い!

妻も娘も出かけたので昨日の残りのカレーを一人で食べ、NETFLIXでジョーン・カンピオン監督「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を観る。1920年代のアメリカが舞台。粗野で威圧的な兄フィルと地味でおとなしい弟のジョージは二人で牧場を経営している。ジョージが未亡人ローズと結婚し家に招き入れたことから問題は起こる。ローズと連れ子のピーターに対して露骨に嫌がらせをするフィル。だがフィルとピーターはある出来事を境にうちとけていく…とここまで訊くと最終的にいい話になりそうだけど、これがまぁ大きく裏切られる。横暴で威圧的、ことさらに男らしさを強調するフィルだが、実は誰よりも抑圧されている。やせっぽちでどこか女性的な雰囲気を持つピーターとの関係はやがて反転し…。強さとは何かを問いつつ、人間の心の奥底に渦巻くどす黒い部分を覗くかのようなラストに衝撃。美しい風景とベネディクト・カンバーバッチをはじめとする俳優陣の凄まじい演技、最初から最後までピリッとした緊張感がある映画だった。

ずっとTVの前にいると身体がなまるので、「蛤御門のヘン」真冬のサイキック・ミーティングを聴きながらオジ散歩。1時間半湖岸などを歩きながら聴く。誠さんの華麗な綱捌きにほれぼれする。角田さん竹内義和先生2人の時のゆるゆる感も好きだが、ラジオのプロ中のプロ、誠さんの匠の技が実に気持ちいい。

2022/2/13

8時起床。BSで「ウルトラセブン」観ながら朝食。きょうはブルーベリーのベーグルとオムレツ、ヨーグルト。いつものように妻と買い物。帰宅して「いたって真剣です」「アメトーーク」「相席食堂」など録画消化。昼はやっぱり麺でパスタ。混ぜるだけのボロネーゼソース。

午後の映画劇場。NETFLIXでバレリー・ウェイス監督「ミックステープ 伝えられずにいたこと」を観る。幼いころに両親を亡くし、祖母と暮らす12歳のビバリー。ある日、母が残した一本の「ミックステープ」を見つける。しかしテープは切れてしまい、残されたインデックスを頼りにビバリーは曲を探すことに。その中で、向かいに住むちょっと変わり者のエレン、学校一の不良少女ニッキーと友情をはぐくみ、中古レコード店のやさぐれた店主アンチの心を解きほぐし、決して娘のことを話そうとしない祖母とも新たな関係を築いていく。母を知らないビバリーが母が残した音楽を探っていく中で、母を知り、母の愛を知る。そしてまた母の母である祖母の想いに触れる。子供でもない大人でもないビバリーが音楽を通して、成長していく様がまぶしい。これはなかなかの良作!ミックステープの中の一曲がブルーハーツリンダリンダ」ってのも最高!聴きながらサビに入るとこで顔がパぁっと高揚する感じとか万国共通だなぁ。後味のいい気持のよい作品だった。

夜はホットプレートでお好み焼き&焼きそば。家族でTVの「妖怪」特番にツッコミを入れながら楽しく食べる。

2022/2/14

昼、同僚と外出だったので国道沿いのうどん屋へ。でっかい海老天と海老フライがのったカレーうどんで有名な店だが、もはや胃袋が耐えられないと思い、きつねうどんと玉子丼のセット。しかしこれが思った以上に量が多い。ミニどんぶりもしくはミニうどんで十分、自分の限界を知る。

水道橋博士さんの訴訟騒動でTLが騒々しい。博士さんの姿勢、主張は一貫している。ちょっと聞きかじっただけで批判しているのとはわけが違う。もう随分前から調べたうえで確信を持っての言動だ。博士さんが今まで書いてきたもの、語ってきたことを見聞きしていれば何の不思議もない。大阪の、特に大阪のテレビの維新への依存度の高さはもう随分前から異常だ。土・日のニュースバラエティなどはもはや維新の広報番組の様相。不正や不祥事には目をつむり、ひたすらおこぼれをもらおうとしているかのように見える。批判者は敵とみなし、口汚く攻撃する。弱者を切り捨て、文化を切り捨て、不寛容で金が全ての世界がそこにある。最も権力を持たせてはいけない者たちに、権力を与えてしまったのだ。博士さんはそこに立ち向かっている。その覚悟と勇気、藝人としての矜持に胸打たれる。自分はあんな風に生きられるだろうか。

それにしても、TLに流れてくる博士さんに浴びせられる頓珍漢で汚い言葉の数々にはさすがに気が滅入る。

2022/2/15

テレワーク日。家から会議2本立て。しかし部屋が寒い。ここんとこ電気代が凄いことになっていると妻に聞かされていることもあって、毛布を体に巻きつけて仕事。テレワーク飯はチャーハン。インスタントラーメンとセットにしようかと思ったが、やめといて良かった。ついつい食い意地が張って欲張ってしまうが、もはや耐えられる胃袋じゃないことを自覚して少食をこころがけよう。

「JUNK 爆笑問題カーボーイ」。とろサーモンゲスト回聴く。意外な相性の良さ。太田さんがイキイキとふざけ切っていて面白い。

2022/2/16

朝食抜きで朝から病院へ。年に一度の人間ドック。バリウムは何回飲んでも慣れない。半日かけて検査終了。午後は会社休みにしたので、病院近くの美味しいと評判のパン屋でパン買って帰宅。今日は妻も娘も休みなので皆で食べる。美味しい。

午後はゆっくり読書。読みかけだった町山智浩著「それでも映画は格差を描く」読了。「パラサイト半地下の家族」「ジョーカー」「アス」やケン・ローチ監督の「私はダニエル・ブレイク」「家族を想う時」、さらに是枝監督の「万引き家族」などの映画を通じて同時多発的に描かれた「格差」の問題。一作一作を丁寧に紐解きながら映画が描く格差について論じる。「万引き家族」の評論は特に美しく、切実で涙が込み上げてきた。切り捨てられた者たちが、社会の底で寄り添い逞しく生きる。だが、社会はそれを許さない。自己責任という無責任な言葉を投げつけ、権力者の側に立ち、必死に尻尾を振ってすがる者たち。「万引き家族」が公開され、賞を得た時の政権の振る舞いや、自称愛国者たちが映画を観ることもなく、映画に向けて浴びせた口汚い言葉の数々を僕は決して忘れない。映画は社会を映す。その醜ささえも。そこから先、より良い社会を目指すのか、そのまま開き直って地獄に突き進むのか。映画を観れば自ずと答えが出るはず。それは理想だろうか。でも、そうありたいと願う。

 

 

2022/2/17

ただただ寒い。外回り、昼はラーメンにした。家系ラーメンって初めて食べた。基本細麺が好きだから、ちょって敬遠してたのだが太麺とスープが絡んでそれはそれで美味しかった。特に今日みたいな寒い日にはたまらない。

先週から続く大沢誉志幸ブーム。「35th Anniversary "Best Of Live"」を聴く。奥田健介千ヶ崎学を従えた超絶かっこいいライブ音源に痺れる。SAXで参加は矢口博康!!矢口さんらしいフレーズに最高の音色がビンビンに響く。

2022/2/18

金曜。仕事で久々に京都へ。中途半端な時間だったので京阪電車はガラガラ。わずか20分ほどの距離だが、このコロナ禍で遠い場所になってしまった。駅地下で1時間ほどの商談を終え、地上に出ることもなく帰宅。世界が様変わりしたことをふいに実感する。どこに行くにもどこか後ろめたい。

ドラマ「妻、小学生になる」どんどん深いところに入り込んでいってて面白い。映画「さがす。」とはまるで違う演技を見せる森田望智がすこぶるキュートで惹かれる。

 

今週聴いた音楽は