日々の泡。

popholic diary

2021年11月27日~12月3日の話。

2021/11/27

朝から大阪へ。グランフロント大阪で「第7回大阪韓国映画祭」へ。怒涛の4本立て!

まずはソ・ジュンムン監督「輝く瞬間」から。済州島の海女ジノクの下に、彼女のドキュメンタリーを撮りたいとソウルからやってきたギョンフン。最初は冷たくあしらうジノクだったが、お互いの傷を知り二人は距離を縮めていく。傷ついた都会の青年が田舎暮らしの老女と出会い癒されていく話ね。なんて観ていたら話は思わぬ展開に!なんと70代の海女と30代の青年の切ない恋の物語に。年齢を超えた二人のラブロマンスが始まるのだ!ギョンフンはロバート秋山かあるいはウド鈴木か!?しかし物語は実にまっとうで恋の喜びと切なさを描く。辛い人生を歩んできた彼女に訪れる「輝く瞬間」。大ベテラン女優、コ・ドゥシムの名演が素晴らしい。IUが歌う「夜の手紙」が切なく響き、この嘘みたいなロマンスに胸が締め付けられるのだ。

続いてはイ・ジョングク監督「息子の名前で」。チェグンは半地下の家で暮らす運転代行のドライバー。なじみの定食屋で一人食事をし、寡黙に暮らす。彼は光州事件で多くの市民を攻撃しながら今ものうのうと暮らす当時の軍指揮者に近づく。「光州事件」はまだ終わっていないのだと強く訴える骨太社会派ドラマ。事件はまだ多くの人々の心に傷を残しているのだ。罪を償うことも、反省もないままに過去の物語として歴史の中に葬り去らせはしないという強い意志を感じる。チェグンを演じるのは名優、アン・ソンギ先生。重厚な演技で観る者を圧倒する。

さらにぺ・ジョンデ監督「光と鉄」を観る。ある夜起こった交通事故。一方の運転手は死に、もう一方は意識不明の植物状態に。事故から2年。夫を亡くしたヒジョと植物状態の夫を介護し続けるヨンナムが出会い、終わったはずの事故が再び動き出す。ヒジョとヨンナム、ヨンナムの娘ウンヨン、ヒジョの兄など事故にかかわった人々は「あの時、もしも…」という後悔に苛まれている。あまりに悲劇的な出来事が連鎖し、誰もが傷つき傷つけあう事態に。そこを抜けた悲劇はもはや笑えない喜劇の様相。そして最後に訪れる大オチ!もしかしたらこれが全員を救うことになるかもという余韻を残す。いやこれは強烈な映画だったなー。

最後にもう一本。チェ・ハナ監督「父親叫喚」。年下の高校生ホフンと恋に落ち妊娠した女子大生トイル。当然のごとく母と継父は大反対。家出したトイルは幼いころ別れた実の父を探す旅に。しかし出会った実父は思ってたんと違う!帰宅すると次はホフンが行方不明に。3人の「父」と、トイルと母の物語。前2本が重かった分、軽いコメディで楽しい。なんといってもトイルを演じるチョン・スジョン=クリスタルが最高。現役人類最高の美女(俺調べ)、クールビューティー、クリスタルが気が強くて理屈っぽいかと思えば無鉄砲なトイルを好演。大きなお腹を抱えた姿もなんともキュートで最高。眼福この上ない時間だった。

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帰宅後、テレビで「ドラフトコント」観る。又吉チームが面白かったかな。

2021/11/28

朝から買い物。母に頼まれていた年賀状の印刷。年に一度のプリンター起動で、これがなかなか大変。色がうまく出なかったり、インクが切れてたりでクリーニングやら諸々やって印刷始めるまでに1時間以上かかる。

午後、妻が配信チケットを購入していたダイアンの単独ライブツアー「まんざいさん」なんばグランド花月公演を観る。漫才たっぷり。最高に面白かった!ちょっとした違和感が徐々に広がっていき狂気の世界に放り込まれる。ポーカーフェイスで狂気の世界に生きるボケのユースケ、ひたすら困惑して最後は恐怖で叫びだす津田。アリ・アスター監督「ミッドサマー」の世界ではないか。

夜は夜で金属バットとランジャタイの祇園花月でのイベントを配信で。これまた妻のチョイス。妻は金属バットの大ファンで、一人でライブ観に行くほどなのだ。不謹慎、不道徳、危険な香りのする二組による漫才とトーク

2021/12/1

もう12月だよ。早ぇーよ。体感的には去年の今頃はまだ8月だった。しかし9月以降の畳みかけが凄いな。言ってる間に正月だよ。

2021/12/2

Spotifyで今年のまとめ。トップソング5曲のうち3曲が韓国のSSW、Choi Jungyoonで2曲はこれまた韓国のLOVELYZという偏った結果に。トップアーティストはLOVELYZ。ま、あれだけ聞いたらそうなるわな。

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2021/12/3

外回り営業。今日もランチに迷う。国道を行ったり来たりしつつラーメン屋に。「替玉無料」の張り紙を見て、いきって替玉発注。…午後から仕事にならなかったな。

帰りにユナイテッドシネマに寄って映画を一本。アンディ・サーキス監督「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」を観る。エディとヴェノムのバディぶりが楽し。ヴィランとなる連続殺人鬼クレタス役のウディ・ハレルソンがオードリー春日にしか見えない!ドガーといってドカーって感じで、ま、大味っちゃ大味なんだが、最後のあれ!そうですか、そうなって、そこにそう繋がっていきますか。いやまた次が楽しみになっちゃいますなー。

帰宅し、家族で「M-1準決勝」配信で。昨日の段階では波乱の決勝進出者という感じであったが、実際に観てみるとそれなりに納得。敗者復活は「ヘンダーソン」で。というのが妻、娘とも一致した意見。

ドラマ「最愛」を観てる。もはや吉高由里子よりも松下洸平にきゅんとする。そういえんば「おかえりモネ」観てた時も、清原果耶ちゃんよりも坂口健太郎君にときめいていた。もはや性別を越えて人類愛の域に達しているのかもしれない。

 

今週聴いてた音楽は