日々の泡。

popholic diary

2021年1月31日~2月6日の話

日曜日。休みが不規則な娘は仕事。娘を送り出しゆっくり新聞を読みながら、昨日買っておいた「塩あんパン」の朝食。午前中はいつものごとく妻と買い物。後はひたすらHDに溜まった録画番組を消化。「町山智浩アメリカを知るTV」から「相席食堂」「やすとものいたって真剣です。」などなど数週分を。でもうこれで夕方になっちゃう。

平日は仕事で手いっぱいになっちゃうから、土日にインプットの総てを持ってくると結局追いつかなくなる。

水曜日。人間ドックの結果がなかなかに悪かったので、再健診。予約もして朝8時から受け付けも済ませたのに2時間待ってレントゲンとって、さらに1時間待ってやっと病室。3時間以上かかってお医者さんと話すのはわずか5分程度。結局よくわからないってんでまた予約取ってCTスキャンを明日、その結果は2週間後ってもう…。大きな病院なのでしかたないが、まぁ疲れた。でもこんなにみんな病院に行ってるんだなぁ。もうなんちゅーか、ほんど(の人が)ビョーキ。

病院での待ち時間には鈴木慶一特集の「ミュージック・マガジン」誌を。15歳のころから「鈴木慶一になりたいボーイ」だった。慶一さんの偉大な足跡は今もなお続く。

YouTube水道橋博士さんと角田陽一郎さんの対談を。元TBSのプロデューサーである角田さんは同い年の50歳。彼もまた「鈴木慶一になりたいボーイ」だ。とても刺激的だし、素直に凄いと思う。でも「5億稼いだんですよ。でも11億使っちゃった」なんて話は5万、10万を稼ぐためにあくせく働くローカルメディアの営業マンである僕からしたら、ちょっともう想像つかないし、なんともいえない痛みも感じる。こうも差がつくもんかねと。でも、自分は自分なりに愚直にできることをやるしかない。出来ることがあるはずと信じて。


【角田陽一郎】×【水道橋博士】ZOOM対談 2021.1.26 アーカイブ

夜はカーネーションのトリオツアー@渋谷クアトロを配信で。ギター、ベース、ドラムのネイキッドなカーネーションカーネーションの音楽は自分の人生とあまりに密着しているから、何を聴いても何かを思い出す。冒頭の2曲。「やるせなく果てしなく」「OOH!BABY」は自分にとって忘れがたき2曲だ。「OOH!BABY」を毎日毎日聞いて、僕は転職を決意した。そして今の会社に入って「やるせなく果てしなく」とともに新しい一歩を踏み出した。あれから17年。いいこともいっぱいあったし、悪いこともあった。今もまだいいことと悪いことを行ったり来たりしながら踏ん張っている。50歳になった今、この2曲が流れてきた。それこそが自分にとってはメッセージだ。きっと新たなフェーズに入っていくのだろう。

「50歳を過ぎた時、人生の前半は全てフリであり伏線であることに気が付く。人生の後半は偶然の一致としか思えないオチが必然であり、伏線回収が続くのだから。」(水道橋博士

とか何とか言いながらぼんやりと日々は過ぎていく。

で土曜日。朝はハムレタストースト。細長く切ったハムを、マヨネーズ、わさび、少しの豆乳に気持ち多めのブラックペッパーといっしょに混ぜ合わせる。バターを塗ったトーストにそれを敷き詰めレタスを重ねて完成。平日の朝はトーストにジャム塗る程度なんだけど、土日ぐらいはちょっと工夫して美味しく食べたい。ということで金曜の夜はどう食べようかで頭がいっぱいなのだ。

午前中は「ナイツのちゃきちゃき大放送」を頭1時間聴いて、「角田龍平の蛤御門のヘン」をタイムフリーで聴く。これもここ最近の定番。

午後は近所の映画館へ。土井裕泰監督「花束みたいな恋をした」を観た。脚本は坂元裕二。若い男女の出会いと別れ。まるでもう一人の自分と出会ったように恋に落ちて、やがて生活といううすのろに押しつぶされていく二人。嫌な言い方をすれば特別な存在になれなかった凡庸な二人のありふれた恋愛話。でもそれはほとんどの人がそうだから、やっぱりどこか思い当たるとこがあって、心の端っこをチクリと刺す。サブカル野郎の心をくすぐる固有名詞をちりばめながら、Awesome City Clubに乗せて歌う恋愛あるある。早く言いたい~結局別れがち。趣味が合ったで盛り上がり、過ぎゆく時間の中ですれ違い離れていく。その凡庸さも愛おしく、まさに花束みたいな恋の話。なんてまぁそもそも恋愛については門外漢だし、もはや遥か昔のこと過ぎるけど、別れも含めていやはや美しく、眩しいね。

前半の有村架純ちゃんの可愛さは悶絶もの。しかし後半に進むにつれその可愛さがどんどん遠くに離れていくような切なさを生み、別の意味で悶絶してしまう。管田将暉もまた然り。二人とも素晴らしかった。