日々の泡。

popholic diary

2021年1月24~30日の話

今週も更新。

だいたい日曜日の午前中は妻と一緒に買い物。もうこの習慣も10年以上か。たわいのない話をしながら近くのスーパーまで出向いて食材やら日用品を。二人揃って貧乏性だから割引品ばかりが籠の中に。でもまぁ何を高いと思って何を安いと思うのか、経済的な価値観が違う相手とは生活大変だろうな。

昼はトマト缶が半分残っていたのでミートソースのパスタを。ミンチをフライパンでちょっと焼き目つくぐらい焼いておいて、たまねぎと人参のみじん切りと合わせほぐしながら炒める。トマト缶と砂糖を投入し、かつケチャップも適当に入れ、これまたテキトーに塩・コショウやらバターを投入してしばし煮詰める。で茹であがったパスタと和えて出来上がり。

日曜の午後はアマプラで映画を一本。イ・チャンヒ監督「死体が消えた夜」を観る。完全犯罪を実行した大学教授のチナン。だが死んだはずの妻の死体が消えた。事件を追う刑事チュンシクはチナンを追い詰めるが死体の行方は…ってなミステリー。スペイン映画のリメイクだそうだが、独特の湿っぽさとノワール感。最後に一気にあらゆる謎をまくりあげる展開はザ・韓国映画って感じで面白かった。刑事を演じるのは「殺人の追憶」のキム・サンギョン。酒好きのダメ刑事に見せかけて、実は切れ者といういかにもキム・サンギョンが演じそうな刑事だけあってぴったりはまっている。

平日はなかなか書くことがない。仕事の話はあまり書きづらいのだが、一つだけ。

関わっている番組の立ち会い。ゲストは第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した滋賀県在住の小説家、茜灯里さん。この人がめっぽう面白かった。

東京大学理学部地球惑星物理学科、同農学部獣医学専攻卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)、獣医師。

 ってこの経歴だけでもどうなってんの?って話なんだけど、掘り下げて話聞いてみるとさらにさらにとんでもなくって…詳しくはエフエム滋賀2/5(金)夜8時からの「Friday Relaxing Space“Go!Go!”」をお聴き下さい。

通勤中にタイムフリーで「電撃!杉作J太郎のドッキリないと5」を追いかける。「今夜決定!」の町編、寄り道、脱線の連続で一向に決まらないのが最高に可笑しい。

その他今週聴いたのはTOKYO FM山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」NegiccoのKaedeさんゲスト回。Kaedeさんはもう4年ほど前になるが自分がプロデューサーとして作っていた深夜番組でNegicco特集をした時、わざわざradikoで聴いてリアルタイムでTweetしてくれたことがあってそれ以来もうすっかりファン。それにソロ作も見事に素晴らしく日本の女性ヴォーカリストでは一番好きかも。ラジオを愛する二人の会話、仲介役がジェーン・スーさんってのもいいね。そして山崎さん、ちゃんと「ラジオで」会話を成立させられるのは素晴らしい。ラジオでちゃんと話ができる人を探すって、特に地方だと本当に難しい。それなりの教育を受けて「喋れる」人はいる。でもアナウンスの能力とラジオパーソナリティの能力は必ずしも一致しない。「喋れる」と「話せる」はまた違うのだ。自分も以前はラジオ制作していたが、結局「人」なんだなーと感じている。特に日常に根ざした長尺の生ワイド番組は小手先の技術ではどうにもならないから。人として「話」が出来ることが大切。

坂本美雨のディアフレンズ」鈴木慶一さんゲスト回。矢野顕子の娘さんと慶一さんの会話ってそれだけでちょっと感動するな。ムーンライダーズ復活話も嬉しい。坂本美雨さんも素晴らしいラジオの喋り手。とにかく声の調子が良くて聴きやすいし、人に対してフラットで真っ当に会話をしてる感じに嫌みがない。

で慶一さんを特集した「ミュージックマガジン」。歩いていける近所のそこそこ大きな本屋には置いてない。しょうがないので車で3軒回ったがどこにも売ってない。我が町は県庁所在地でありながらもはやCDショップは無く、本屋も紀伊国屋が数年前に撤退し、なんというか雰囲気本屋あるいは本屋付きカフェになってから品揃えがとにかく…。ネトウヨ本を無自覚に積み上げてるのも辛い。

結局、慶一さんの新作アルバムと共にネット発注。明日届く予定。

野暮用があって半日休暇。役所に行ったついでに近くの人気とんかつ店で昼食。ラストオーダー直前の2時前だったので空いていて良かった。たまには贅沢ということで「ヒレカツ定食」を。ご飯・味噌汁おかわり自由で茶碗蒸しまでついてて1000円って十分リーズナブルだけど、普段営業回りなんかの時は500円、がんばって700円でランチ食ってるからね。サラリーマンは辛いぜ。しかし、ヒレカツ美味かったなー。

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そんなこんなでやっと週末。布団の中で元PSY・SのボーカルCHAKAさんのYouTubeを。一人語りでPSY・S話をしていて、貴重な話の数々にすっかり目が冴えた。そのままたまらずPSY・Sの1stAL「Different View」を。1985年5月リリース。当時リアルタイムで聴いて、本当に感激した。懐かしく新しく、とにかくこんなに好きだと思える音楽があるんだと恋するように聴いたよ。PSY・Sのこの1stと2nd「PIC・NIC」は人生で最も聴いたアルバムの1、2かもしれない。「PIC・NIC」なんて当時文字通りカセットテープが伸びるまで聴いた。今も年に何回かは絶対聴いている現役で大好きなアルバム。

土曜。朝食は卵トースト。昔大津駅前のスーパーにあったパン屋で売っていた卵トーストが大好きだった。厚手に切った食パンにハムを一枚と茹で卵とマヨネーズを和えたのをたっぷり乗せて焼き上げたパン。もう10年近く前にそのパン屋は閉店したのだけど、今でも時折モーレツに食べたくなる。で作ろうと思うんだけどいかんせん茹で卵を作るとこからだと時間がかかるのでついつい億劫に。ということで今日は半熟気味に作ったスクランブルエッグを食パンにハムを一枚敷いた上に乗せ、マヨネーズとコショウをたっぷりかけてトースト。簡易版卵トーストということで。

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午前中は「ナイツのちゃきちゃき大放送」やタイムフリーで「角田龍平の蛤御門のヘン」を聴きながらのんびり。

午後から我慢しきれず映画を観に京都へ。ウ・ミノ監督「KCIA 南山の部長たち」を。1979年、大統領直属の諜報機関、中央情報部(KCIA)のキム・ギュヒョン部長がパク・チョンヒ大統領を射殺した。歴史の点と点を大胆なフィクションという線で結ぶ実話ベースの物語。絶対的な権力を握り独裁的に国民を抑えつける大統領に、かっては志を同じくし共にクーデターによって政権を奪ったキム部長は何を思い、凶行に及んだのか。権力争いの果てか、それとも…。実に見応えのある政治ドラマ。同い年の大スター、イ・ビョンホンが苦悩する中央情報部長を激シブに演じ切り、イ・ソンミン、クァク・ドウォンなどお馴染みの名優陣ががっちり脇を固める。林の中を追われるクァク・ドウォン、ヘリコプターを見送るしかないイ・ビョンホンなどの一連のショットなど、まるで楷書で描いたように秩序があり美しいカメラワークも素晴らしい。

夕飯は手羽元と大根の煮物。酒とみりん、醤油に砂糖で煮りゃなんでも美味しくなるんだよ。