日々の泡。

popholic diary

2019年10月26日

木曜の夜はお通夜へ。会社の同僚の母堂。息子にとって母を亡くすというのはやっぱちょっと辛い。もちろんいろんな親子の形があるから一概には言えないし言わないが、少なくとも僕個人にとってはやはり母はとても大きく特別な存在。そんなことを考えながら。しかしお通夜、葬式の類への出席が増えていくなぁ。

昨日、金曜の夜は久しぶりにライブへ。ここ最近は夜は家でゆっくりしていたいというのがあってライブからすっかり足が遠のいていたのだが、今回は重い腰を上げる。というのも14歳の頃から聴いていて、大好きな鈴木さえ子さんが大阪にやってくるとあっては行かない訳にはいかない。

入口がとにかく分かりづらいムジカジャポニカ鈴木さえ子さんが加入したジャック達のライブ。素晴らしかった!ストレートに捻くれたど真ん中のポップロックに心躍った。最高のサウンドとMC。一色さんのヨレヨレボーカルは味と色気があるし、なにより曲がいい。さえ子さんのピアノ&パーカッション、そしてコーラス。さえ子さんの音楽に出会って実に34年。やったライブ体験。終演後にサイン&握手までしてもらい感無量。幸せな気分で10時20分大阪発の新快速で帰宅。

思えばこの「10時20分大阪発の新快速」、大阪に通ってた頃凡そ20年前には毎日のように乗っていた電車。あの頃は…きつかったなぁ。なんてことを思いながら。

で今日。朝から妻と今日オープンの駅前スーパーへ。妻とたわいのない話をしながら買い物。家族になったんだなぁと思う時間。

午後は散歩がてらユナイテッドシネマへ。瀬々敬久監督「楽園」を観る。とても見応えのある日本映画。閉鎖的で排他的、まさに日本的な闇を描く。悪意と偏見に追い詰められて、被害者と加害者が捻じれていく。見たくない人間の本質がこれでもかと描かれる。でもこれは今まさに日本を覆っている空気だ。いや露わになった日本の暗部だ。綾野剛柄本明佐藤浩市とプロの俳優たちによる鬼気迫る演技。そんなベテランたちを向こうに回し堂々と立ち向かう杉咲花がやはり良い。彼女は次代を担う女優。とってもかわいい顔だけど、目ヂカラがあって演技にブレがない。あと良かったのが片岡礼子さん。大人の女性の諦めと抑えきれない熱情にぐっときた。