日々の泡。

popholic diary

2019年4月のTweet

2019/4/1

10年前何してたかなぁと昔書いてたブログをふと見てみる。10年前の4/1の日記。何を書いているのだ

popholic.hatenablog.com

2019/4/6

スパイク・リー監督「ブラック・クランズマン」を観た。黒人刑事と白人刑事が二人一役で白人至上主義団体KKKに潜入捜査。という驚きの実話を映画化。軽快なエンタメ作ではあるがそこからはみ出してくる強烈なメッセージ。熱量と勢い、そして怒り。映画の舞台は70年代だが、今を痛烈に描く一作。凄い!スパイク・リー監督の痛烈なメッセージは何もアメリカだけの話じゃない。アメリカ同様、我が国だってクソレイシストが国のトップにいやがる。お上が率先してヘイトを撒き散らしたらどうなる。ドゥ・ザ・ライト・シング!恥知らずな卑怯者に国を滅ぼさせるな。

2019/4/7

噂のデンマーク映画、グスタフ・モーラー監督「THE GUILTY ギルティ」を観た!緊急通報司令室のオペレーター、アスガーが受けた一本の電話。今まさに誘拐されているという女性からの通報。そこからの88分間、映画は部屋を出ることなくほぼアスガーのみを映す。電話からの声と音だけで物語は進むのだ。画面に映るのはヘッドセットをつけたアスガーのみ。言わば変わり映えのしない映像が続くのだが、88分間、目を、耳を逸らすことができなかった。物語はスクリューしながら電話を受けているアスガーと同様に観客の神経をギリギリと追い込んで行く。これは凄い!電話でのやり取りのみで映画と実時間が同じ88分。その中で電話の向こうに現れる人々の動き、葛藤、そして電話を受けているアスガーの抱える問題や人生までもが浮かび上がる。これはちょっと凄いものを観た!という感じ。参りました。

映画「レゴ®ムービー2」を観た。前作の展開を踏まえての堂々たる続編。すべてはサイコー!な楽しくも奥深い作品だった。レゴで描かれる驚異の映像に80's映画小ネタやギャグをふんだんに盛り込みながら、ストーリーがちゃんと人間の成長に繋がっている。ちょっと楽しすぎて泣けた。毒のあるギャグも含めて徹底的にエンタメでありながら、個人の心に訴えてくる物語。子供にも大人にも届くメッセージが楽しく詰まっている。映画の力を感じるし、本当に映画ってサイコーだなと思った。それとエンドクレジットがもう素晴らしすぎて笑いながら泣いたよ。

2019/4/12

ここ数日聴いていたのは「ノンスタンダードの響き」。鈴木惣一朗さん選曲・監修によるCD4枚組。YMOには遅すぎてフリッパーズギターには早過ぎた自分にとってノンスタンダードは言わば初恋のレーベル。14歳の時に出会った大好きな音。懐かしいとは言わない。今もまだ地続きで聴いているから。最初に買ったノンスタンダードのレコードはSHI-SHONEN「Singing Circuit」。85年の5月、駅前のレコード屋に予約して発売日に買った。8月にはピチカートのデビュー盤。この2組にはとにかくはまった。その年の12月に出たSHI-SHONEN「Do Do Do」には心底感動したなー。その時のことは今も鮮明に覚えている。85年頃、男子中学生の間ではヘビメタブームだったけど僕には全くピンとこなかった。SHI-SHONENにピチカート、同時期にデビューしたPSY・Sがお気に入りで音楽の話できる友達は一人もいなかったなー。改めてSHI-SHONENを聴き直しているが「2001年の恋人達」も大傑作。当時は2001年なんてずっと先のことだと思ってたけど、今となっては随分な過去。それにしても福原まりさんのボーカルが実に魅力的で素晴らしい。とにかく絶妙としか言えない不安定な安定感というかずっと聴いていられる。そして戸田誠司さんはもっともっと評価されるべき。はっきり言って天才。POPなメロディー、POPなアレンジ、その手腕は群を抜いていた。戸田さんの音楽仕事をまとめてしっかり残しておくべきだと思う。フェアチャイルドもYOUさんがタレントとしてブレイクしたことで逆に過小評価されすぎ。

2019/4/13

「キャプテンマーベル」や「バンブルビー」にも通じる話。必読。

www.u-tokyo.ac.jp

2019/4/20

アダム・マッケイ監督「バイス」を観た。ブッシュ政権時の副大統領チェイニーを描く。ボンクラで凡庸な男が権力に魅せられ、権力を手にすることのみに邁進、結果大統領すら操りイラク戦争に突入。アメリカを、世界を狂わせていく。笑えないけど笑うしかないコメディ。このゾッとする世界は現在進行形。絶対に権力を握らせてはいけない人物が権力を握り、世界を意のままに動かしていく。チェイニーはまるでヒーロー映画の邪悪なヴィランそのもの。だけどヒーローを待っていても現れることはない。だから一人一人がヒーローになるしかない。誰もがヒーローになれる。スパイダーマンにだってアンパンマンにだってなれるはずだ。選挙に行って一票を投じるだけでもいい。その志があれば世界を取り戻せると信じて。邪悪なヴィランを倒すのは誰でもない、僕らなのだ。

DCの新作「シャザム!」観てきた!めちゃくちゃ面白かった!身寄りのない少年ビリーは、謎の魔術師からスパーパワーを授かるり「シャザム!」の掛け声で筋肉ムキムキのスーパーヒーローに変身。見た目は大人、中身は子供。元気が出るテレビの頃の高田純次みたいなチャイルディッシュなヒーローが最高!暗く物憂げな思春期ど真ん中の少年ビリー。スーパーパワーのシャザムに変身したら陽気なコドモオトナになるのが何とも楽しい。相棒になるフレディ少年がまたなんとも魅力的なキャラ。障害を持ちながら毒舌とブラックジョークでシャザムをヒーローに導く。最高だったなー。あの暗かったDCはどこに?というほどにスパっと明るく、80's映画の感触があってどこか懐かしい。でもただ楽しいだけじゃない。愉快痛快な万引き家族な物語でもあり、そこには暖かなハートがある。いやこれはおススメ!

2019/4/27

朝一でアベンジャーズ。紙オムツしなくて大丈夫だろうか。

アベンジャーズ/エンドゲーム」見終わりました。なんも言えねー。ただ、とても優しい気持ちになった。思わず実家の母に電話したくなるような。

朝から体調を整え「アベンジャーズ/エンドゲーム」観てきた。前作でサノスに敗北。傷つき挫折したヒーロー達が砂を掴んで立ち上がるONCE AGAINな物語。新たな戦いの中で自分自身の物語を辿りながらExcelsior!=さらなる高みへ、な選択をしていく。いやもう大満足です。MCUだよ!全員集合!!的なド派手な見せ場もたっぷりありつつ、どこかほっこり、不思議なほどに優しい気持ちになった。荒唐無稽なヒーローものでありながら、繊細な心の機微は誰もがどこか心当たりがある。ま、でもMCUはまだまだ終わらへんで~