日々の泡。

popholic diary

2018年3月のTweet

2018/3/1

パフォーマンスも最高!いや、これはかっこいいなー

[WJSN - Dreams Come True] Comeback Stage | M COUNTDOWN 180301 EP.560 - YouTube

2018/3/3

最近は呟きも減ってしまった。映画に音楽、ラジオ聴いて本読んでとインプットが忙しくアウトプットが間に合わない。

ギレルモ・デル・トロ監督「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た。声を無くした清掃員と捕らえられたモンスターの恋。なんたるロマンティックなラブストーリー。さえない中年女性と醜い異形のモンスター、なのに最後にはこれ以上ないほどの美しさを感じる。映画という空想世界への愛にも溢れている。ヒロインは決して恵まれてはいないが、心許せる友人と心優しき隣人がいて、自分の生活を美しくする術を知っている。モンスターと心を通わせ、恋の喜びを分かち合える優しさと強さ、そしてちゃんと欲情もある。清廉潔白なだけではない人間らしさが美しい。リチャード・ジェンキンス演じる隣人、オクタヴィア・スペンサー演じる友人、それぞれのキャラクターがとてもいい。人に対する優しさと労り、親切心。大好きになった。それにしても「シェイプ・オブ・ウォーター」のでひと際存在感を放つ悪役マイケル・シャノン、俺より年下かよ。目に前にしたらビビって喋れへんやろな。

ライアン・クーグラー監督「ブラックパンサー」を観た!素晴らしい!最高!新しくて、かっこよくて、深い。なんというか新しい価値観、世界の新しい潮流を最良のエンタメの形で提示されたよう。そのヒーロー像、物語、デザイン、音楽、使われるフォントまでもが、新しい!って圧倒された。主人公はただただ強い男ではない。悩みながらも善き人であろうとする青年。伝統と革新の間で葛藤しながらも他者の意見、場合によっては敵であってもその言葉に耳を傾け、より善き人として最良の解決策を見いだそうとする。思慮深く知的な“ヒーロー”なのだ。敵役であるキルモンガーもまたただの悪役ではない。複雑な背景があり、その志はもしかしたらもう一つの正解なのかもしれない。しかしやはりそれでは真の解決にはならないのだと言う強いメッセージがしっかりと語られる。それは現実の社会に対しても向けられたものだ。“時代が変わる”という感覚を強く受けた。舞台となるワカンダはアフリカに位置する高度な技術を持ち進化を遂げた都市。もちろん架空の都市だが、その新しいアフリカのイメージは近い将来現実的なものになるかもしれない。いつまでも古い時代感覚のままで、自分の国は凄いなどと自画自賛していたらあっという間に取り残されてしまうだろう。ただ知らないだけ、未知なものに対して無知なままで敬意を払わず、下に見る。それがいかに間抜けなことなのか。映画「ブラックパンサー」を観ればよくわかる。

そしてそのことと全く同じことを言っている人がいた。角田龍平さんの「蛤御門のヘン」に出演した杉作J太郎さんだ。無知であることに恥じず、未知なものに敬意を払わないことがいかにダメかを語っていた。あまりのシンクロぶりに驚いた。杉作J太郎ブラックパンサー説を唱えたい。

クリント・イーストウッド監督「15時17分、パリ行き」を観た。実際に起きた列車内での無差別テロ襲撃事件。武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の青年たちだった。それをなんと実際の3人を使って再現してみせたのだ!もはや役者はいらないという凄い映画!映画は3人の青年の出会い、過ごした日々、事件に遭遇する前の呑気なヨーロッパ旅行をひたすら見せる。そして唐突に起こる事件。ドラマも何もないんだが、彼らの人生そのものに伏線が張り巡らされ、それを回収する瞬間を見せられる。人生とはまさに予告編と本編を永遠に繰り返していくようなもの。人は人生を選べない。人生に選ばれていく。何気ない日常、日々の暮らし、そこにはいくつもの伏線が張り巡らされて、それを人生の中で回収していく。目を凝らして見れば誰しもがそうなのだと思う。それにしても事件の当事者たちを実際に主演にして映画を作るなんてなんたる発想。映画を観終えて立ち寄った本屋で「文春」を手に取る。ちょうど町山智浩さんが映画について書いていた。イーストウッド監督はもはや「予測の範囲内」のことには興味がないようだ。

そしてそのことと全く同じことを言っている人がいた。角田龍平さんの「蛤御門のヘン」に出演した杉作J太郎さんだ。想定外のことしかしたくないと高らかに宣言されていた。あまりのシンクロぶりに驚いた。杉作J太郎クリント・イーストウッド説を唱えたい。

2018/3/5

昨晩はsole cafeにて直枝政広ライブ。とにかく強靭なライブだった。確信的な力強さに満ちていた。35年目にして枯れるどころか、このギラつき。昨日の直枝さんの弾き語りには、剥き出しの生身の音楽が持つ強さと美しさがあった。より優しく、より凶暴。素晴らしかった。直枝政広ライブ。毎回、自分が導かれている場所の再確認というか答え合わせのような気持ちで聴いている。1曲目の「Ooh!Baby」は、自分が今の仕事を始める時に背中を押された一曲。昨日特に胸に響いたのは「十字路」。常々カーネーションの音楽は人生のサントラと言っているが、これは最も重要な一曲。

この春にまた大きな変化がある。それは自分にとって不本意だし、逆境とも言えるものだ。いつも倒れそうになる時に「十字路」が流れ出す。今まさにそのタイミングだけど、わかっている。倒れた後どう立ち上がるかが重要なのだ。それはカーネーションの音楽が教えてくれたことだ。

2018/3/8

最高にかっこいいサウンド!痺れる!

헤이즈 (Heize) - Jenga (Feat. Gaeko) MV - YouTube

これまた、めちゃいい曲。ボーカルとギターが代わるのもかっこいい!

[NEMO live] Kwon Jinah LOVE Sam Kim - For Now - YouTube

2018/3/13

吉田恵輔監督「犬猿」を観た。ヤクザな兄貴と真面目な弟、頭はいいけど見た目は良くない姉と頭は悪いがルックスは抜群の妹。二組の兄弟・姉妹が入り乱れての愛僧劇。面白かった!毒気たっぷりのオープニングから、いい話には落ち着かないラストまで、監督の底意地の悪さ(褒め言葉)が最高!兄弟がいる人ならどこか思い当たる感情。嫉妬や憎しみに支配されたかと思うと情を感じ味方でいたいと思う。好きとか嫌いでは測れないけど、どこかで繋がっている感覚。だからこそのややこしさ。そのややこしさがややこしいまま描かれていて笑ったりぞっとしたり。窪田正孝演じる真面目な弟。表面的には真面目にコツコツだけどその実、こずるくて卑怯だったりする弟感。僕も弟なので心当たりある。粗暴な兄貴が時に見せる優しさも憎い。その兄貴の優しさに弟はコンプレックス持っちゃうんだよな。江上敬子筧美和子が演じる姉妹のこんがらがった関係性。江上敬子がまたこ憎たらしいぐらいに巧い。コンプレックスの塊でありながらもマウントとった時の容赦の無さとか。そして筧美和子には驚いた。こんなに出来る女優さんだとは。単純そうに見えて複雑な心理状態を見事に演じてた。

マイケル・グレイシー監督「グレイテスト・ショーマン」を観た。いやはや堂々たるミュージカル映画ヒュー・ジャックマン、あんた最高だよと言わざるを得ない。どぎついぐらいのいかがわしさ、そしてそこははみ出し者たちが輝く場所。それはまさに芸能の世界。

2018/3/15

控えめに言っても最高ですな

youtu.be

2018/3/18

ハン・ジェリム監督「ザ・キング」を観た。田舎町のチンピラから晴れて検事になったテス。ある事件をきっかけに権力を意のままに操る部長検事ガンシクと出会い、やがて彼のチームとして権力と金に溺れ悪に染まっていくのだが…ってな社会派エンタメ。韓国の政治的な歴史とリンクしながら物語は進む。政治家やマスコミ、経済人を巻き込み欲望に突き動かされた権力と金の椅子取りゲームがスピーディーに展開。1%の権力者を象徴するガンシクと残り99%のテスの攻防はまさに「社会」であり、ラストにはあなたはどっちを選ぶのだ?と問いかける。韓国映画の気骨を感じる。しかし韓国の映画界は社会問題に対して全く怯むことなく作品に放り込んでエンタメに仕上げるパワーがあるな。「森友問題」なんてもしこれが韓国でのことなら余裕で10本ぐらいの映画が出来上がるだろう。

デレク・ホイ監督「恋するシェフの最強レシピ」を観た。タイトルだけ観たら完全にスルーな感じだが。潔癖症で高慢、そしてなによりグルメな大富豪とガサツなトラブルメイカーだが料理の腕は超一流な見習いシェフ。正反対の2人が料理を通じて…というベタ中のベタなラブコメ。でも実に楽しい映画だった。主演は日本でも人気の金城武。そしてヒロインはチョウ・ドンユイ。このチョウ・ドンユイ、いわゆる美人ってタイプではないがとにかく魅力的。くるくると変わる表情が楽しくて観終わった頃にはすっかりファンになっていたよ。あと出てくる料理がどれも旨そうなんだ。

で昨晩はReiのライブへ。シンガーとしてもソングライターとしてもギタリストとしても最高。堂々たるワンマンライブ。ほんと、どえらい才能だな。なんかもう最近の音楽はどーとか、音楽業界がどーとかもう本当にどうでもよくって、活きのいい面白い音楽はここにちゃんと有るからって言いたくなる。

NHK-BSでやってた「アカデミー賞」観る。こういうの観るとやっぱスゲーなアメリカはと思うな。クソみたいな政治や権力にはっきりノーを突きつける文化があるし、エンタメの力を感じる。壁を壊し、橋をかけるのが映画の役割でありポップカルチャーの役割だと思う。

しかしなんだな土日にやってる関西のニュースエンタメ番組とか観てると、権力にしっぽ振ってんじゃねーよ!それが芸人の仕事かよっ!て心底あきれる瞬間があるな。つーかいまだに現政権支持してる人って何なん?パラレルワールドに住んでんのかって思うな。

2018/3/22

昨日は磔磔にてスカートのライブ。まさに心技体揃ったポップミュージック。一曲一曲が持つポップ強度の強さ、それを表現するバンドのフレッシュな勢い。いや、まじでポップミュージック界の希望。このまま突き抜けて行って欲しい。

2018/3/24

最高!そう、この音だよ。何もかも好み過ぎる!

桶田知道 - トラッカーズ・ハイ【Music Video】|Tomomichi Oketa - "Truckers High" - YouTube

日本デビューが決まったApril。好きなグループだし、ナウンやジンソルは相当な逸材だと思うが、それでも日本デビューは…

뮤직뱅크 Music Bank - 파랑새 - 에이프릴 (The Blue Bird - APRIL).20180323 - YouTube

TWICEに続けとばかりに日本デビューを目指すガールズグループ。しかしK-POPファンが観たいのはむしろ韓国での活躍ではないのか。中途半端な日本語バージョンや味気ない日本盤CD、ぼったくりイベントを求めてる訳じゃない。韓国でしっかり活動して、たまに日本で適切なハコでコンサートしてくれればいい。二匹目、三匹目のドジョウを狙い日本デビュー→韓国での活動がおろそかに→結果韓国でブレイク果たせず→日本でも中途半端な活動→さして話題にならず→日本活動ひっそり終了→韓国で活動再開するも旬を過ぎてる→なんとなく解散…RAINBOWの悲劇を忘れるな!ということでApril、そうならないでね。

2018/3/25

昨晩は大学時代からの友人に誘われ浦朋恵さんのライブへ。ただただ楽しい、音楽の喜びに満ちたライブだったなー。サックス奏者としても素晴らしいが、ヴォーカリストとしても最高!

今日は十三セブンシアターでの影山貴彦さん、角田龍平さんによるイベント「トーキングプロフェッション」へ。あんな話やこんな話、縦横無尽に駆け巡るトーク。ウンウンと深く頷く話も多かった。そしてゲストのコラアゲンはいごうまんさんの人間味溢れると言うか人間味しかしないトークも最高。

それにしても関西の週末ニュースバラエティはますます酷いことになっているな。政権をちょっとでも批判しようもんなら、芸人達がこぞって政権擁護に回り、まるで恫喝するように責め立てるという…。某芸人が政権交代なんかもってのほか「戦争起きるかもわからへんのに!」と話しててゾッとした。

プチ鹿島さんの「火曜キックス」をradikoで聴く。このユーモアと軽味を持って権力をおちょくる感じのスマートさ。芸人が政治を語る見本。ぜひ関西の右傾化芸人たちに聞かせたい。

南海放送杉作J太郎さんの番組。いま最も幸せな気持ちになれる番組。話しの転がり方が芸術的であり魔法的で最高。奇跡連発の爆笑ほのぼのトーク! 

それにしてもラジオ局で働きながら、休日はradikoとラジオクラウドを駆使してひたすらラジオ聴いてるってどんだけラジオ好きなんだ。

小泉徳宏監督「ちはやふる-結び-」を観た。堂々たる青春映画。野村周平演じる太一がほぼ主人公で、悩みながら自分の道を見つけていく姿が一つの軸となる。前半はちょっと交通整理で手いっぱいという感もあるがしっかり集約していき見事に物語を結んでみせる。若い人が観て「映画」を好きになって欲しい。広瀬すずは千早同様女優としてその天才性を見せつけ、松岡茉優もまた女優としての怪物性を見せる。今回はコメディリリーフ的な役割をも担う松岡茉優だが、一瞬の表情で物語に緊迫感をもたらす凄みがえぐい。

2018/3/26

リー・アンクリッチ監督「リメンバー・ミー」を観た。ディズニー/ピクサー、言わずもがなだが素晴らしい!カラフルな死後の世界。その映像を観ているだけで、こんな世界を想像し創造する人間の力に感動する。ただハッピーで楽しいだけじゃなく悲しみや怖さも描いていて物語が持つ奥行きも凄い。観ている間やっぱり亡くなった祖父や祖母、叔父や叔母、そして父のことなど思い出す。僕が死んだら、どこかで誰か僕のことを思い出してくれるかなぁとかね。

2018/3/27

Kisumの新曲キター!feat.はHeize。いいに決まってるやん!

키썸 (Kisum) - 남겨둘게 (It’s Okay) (Feat. 헤이즈 (Heize)) MV - YouTube

2018/3/29

「角田龍平の蛤御門のヘン」水道橋博士さんゲスト回。政治、歴史、サブカル、裏ネタ…縦横無尽に駆け巡るトークの速射砲、かなり踏み込んだ「オフィス北野騒動」「スリー・ボードビリアン」話まで。

「蛤御門のヘン」水道橋博士さんゲスト回。角田さんのご厚意でスタジオ見学させて頂き、この歴史的な放送に立ち会うことができた!そこで感じたことを少し書いてみます。前半30分、ものまねを交えながら圧倒的な知識とスピードで目まぐるしくトークが突き進む。一つの言葉をインプットした瞬間、博士さんの脳内に蓄積された莫大な情報の中から次の言葉が出てくる。連想が連想を呼び言葉の星座が生まれる。圧倒的なスピードと回転、その量に度肝を抜かれた方も多いかもしれない。しかし博士さんはどの言葉、どのネタを使うかを精査し、放送という枠の中で使えるか使えないかを瞬時に判断されていた。打てば響く角田さんが相手ということもあり、テレビなどで見せる姿よりは当然飛ばしているが、冷静な判断の下、適度にブレーキをかけながらかもしれない。博士さんのインプット量から考えればあれぐらいのアウトプットでは追いつかないだろう。次から次に飛び出す速射砲のごときトークで、食らいつく角田さんを翻弄する博士さん。そのやりとりは高田文夫先生の「ビバリー昼ズ」金曜オープニングを彷彿とさせる。まるで「ブレーキの壊れたダンプカー」のような言葉の応酬。奇しくも角田さんはスタン・ハンセンのTシャツを着ていたのだった。後半では「オフィス北野騒動」についてじっくりと真摯に語られる。今週の週刊ポストにおけるたけしさんの連載と合わせれば、何が真実なのかがわかるだろう。改めて「ビートたけし」という巨星、その男気。そして軍団との絆を思い知る。そして岡村隆史太田光と繰り広げられた「スリー・ボードビリアン」へ。こちらは今週の「週刊藝人春秋Diary」と合わせればその真相と心情がわかる。それどころではない「騒動」のさなかでの戯れであったことがわかる。穏やかな雰囲気をお持ちだけれど、滲み出てくる芸人としての狂気、凄みを感じた。やはりこの人は「ビートたけし」を師とする「藝人」なのだと畏敬の念を抱かざるを得ない。かってやしきたかじんに「~記者の目つきや」と言われたその「目」がそこにあった。