日々の泡。

popholic diary

2014年1月中旬のTweet

2014/1/11

今日は映画。ハイファ・アル=マンスール監督「少女は自転車にのって」観てきた。映画館の設置が法律で禁止されている国、サウジアラビアの映画。監督はサウジ初の女性監督。どうしても自転車が欲しい少女の姿を通じて現在のサウジアラビア社会が浮かんでくる。世界の多様性を知る素晴らしい映画だった。たかが自転車というなかれ、サウジではこの映画が公開されるまで女性が自転車に乗ることが禁じられていたのだ。僕らから観たら前近代的と感じる様々な因習。コンバースのスニーカーを履いた10歳の少女・ワジダ。彼女が未来に向かって一歩を踏み出していく様が眩しい。主人公・ワジダを演じるワアド・ムハンマドちゃんがいい。凛として利発そうな瞳、活き活きとした表情。がんじがらめの因習。この先まだまだ厳しい現実と直面することになるだろうが、自転車に乗る彼女の姿が新しい世界に向けての希望、かすかな光を象徴している。

で今日はもう一本。「ファイア by ルブタン」観る。こちらはうってかわってパリ・ナイトショーの最高峰「クレイジーホース」で上演されたショー「FIRE」を映像化したもの。シューズデザイナー、クリスチャン・ルブタンの靴から脚そして上半身という徹底したセンスで演出されたヌードショー。なんというか自分には一生縁のない世界。そういった世界に触れられるのが映画のいいところであるな。しかし昔、温泉街で観たストリップとは大違い。ま、根が下世話なのでむしろそっちをもう一回観たい。

休みの土曜日に、京都シネマで映画を2本。映画と映画の間に(金がないので)自分で作ったおにぎり食って水筒に入れたお茶飲んで。観終わったら四条から京都駅までポッドキャスト聴きながら歩く。五条のマクドでコーヒー飲んで帰るというパターン。43歳おっさんのささやかな楽しみなのだ。

伊集院さんがラジオで言ってた、新年一発目のジョージ秋山浮浪雲」をチェック。もうのけぞるぐらいの救いのなさに驚愕。なんちゅー話を新年一発目にもってくるねんっ。凄い。

年末に聴いたポッドキャスト「現代漫才論(仮)」。大須演芸場を巡る演芸ロマン。やすきよ、欽ちゃん、ツービートにさんまさん、まさに芸人交差点。またその舞台で語る柳田さんもまた物語の登場人物に。これは映画化して欲しい!

で今日聴いてたのは「角田龍平のオールナイトニッポンポッドキャスト」。年末にTweetされていた柳田さんmeets巨人師匠の裏話が最高。巨人師匠に「逢いたくて逢いたくて震える」演芸男子・柳田さん。53年問題はいつ解決するのか。巨人師匠に大緊張の柳田さんの前に現る刺客モリシゲ&アントワン。対モリシゲ戦で繰り出される「掌底」の破壊力、対アントワン戦での「小米」発言と爆笑ポイント多数。聴いてない人にはさっぱりわからんことを書いてますが、今一番おもろい物語なのだ。

2014/1/12

今日は午後から京都へ出てまずは映画を一本。鈴木卓爾監督「楽隊のうさぎ」観てきた。中学校の吹奏楽部を描いたまさに音楽映画。吹奏楽を通じて成長していく子供たち。瑞々しい子供たちの姿を自分の中学時代を思い出しつつも、父親目線で観ちゃったね。心が洗われるとてもいい映画だったな。何考えてんだかわからないような、無表情の主人公。でもそれわかる。小さな心の中ではいろんな葛藤があったり決断があったりしてるんだけど、そのアウトプットがうまくできない感じ。でも最後の演奏でしっかりと全てをアウトプットして見せる。輝かしき成長の季節。教室の窓から差し込む陽の光。ゆれる白いカーテン。もうそれだけで胸がキュンとする。一つ一つ扉を開けて、世界が広がっていく。大人として、この「成長の季節」を守ってやらなきゃなと思うな。

で映画観終わってみなみ会館からたっぷり歩いて四条まで。ライブを一本。YeYeちゃんのツアーファイナル@京都ミューズ。しっかりしたバンドセットで観るのは初めて。これが素晴らしかった!若き天才、YeYe。満員の京都ミューズで堂々たる座長ぶり。ギタリストとしても素晴らしいグルーブを生みだしてたのには驚いた。ホーン&コーラス入れたスペシャル編成での数曲はやっと環境が才能に追いつきつつあるなといった印象。才能に見合ったもっとでかいことやらしてあげたいな。それにしてもYeYeちゃん。才能の埋蔵量が凄い。あの若さで、あの音がちゃんと頭の中に鳴ってて、表現する技術もあって、周りを巻き込む音楽の力がある。あれだけの舞台、観客を完全に掌握して自分の世界で覆い尽くしていた。数年後には世界で知られるようになる。そこまでいく才能だろう。

2014/1/16

元PSY・Sの松浦雅也さんが音源を続々とsoundcloudにUPされていて嬉しい。PSY・Sは大好きだった。特に2nd「PICNIC」は文字通りカセットテープが擦り切れるまで聴いたなー。学校から帰ってきて毎日2回ずつ3ヶ月は聴いてたもんな。あと松浦さんがやってた「サウンドストリート」でどれだけの音楽と出会ったことか。今の会社に入る時、面接で好きだったラジオ番組を聞かれて、松浦さんのサウンドストリートをあげたら、面接官だった当時の常務が昔、まだ大学生だった松浦さんといっしょに番組作ってたとかで妙な縁を感じたものだ。

2014/1/18

バスケ部マネージャーの娘が、明日の試合に向けて部員に配るチョコブラウニーを焼いている。失敗を繰り返しかれこれ5時間。しかしチョコブラウニーを食べる男子バスケ部たちはまさか父親が一緒に作ってるとは思わんだろうな…

今日は映画を一本。ホ・ジノ監督「危険な関係」観てきた。幾度となく映像化されている古典を1930年代の上海に舞台を移して映画化。韓国からチャン・ドンゴン、中国からチャン・ツィイー、香港からセシリア・チャン。3人が織りなすメロメロなメロドラマ。なんだけど…。金持ちのヤリチン男、堅物の未亡人、計算高い性悪女の誰も得せん恋愛ゲーム。43歳、限りなく童貞に近い妻子持ちとしてはどこにどう感情移入していいかわからず。心の中の代走みつくにが「ナンノコッチャネーン!」と叫んだ。映像や俳優さんは美しいんだけどね。

2014/1/19

来週木曜に東京出張。ということで思い切って土曜の「メルマ旬報fes」のチケット購入。今年は積極的に観たいものを観て、会いたい人に会いに行くのだ。と自分に言い聞かす。

佐久間正英さんの訃報。佐久間さんの名前を初めて知ったのは14歳の時だったな。1985年、BOΦWYのAL「BOΦWY」とスライダーズの「Angel Duster」。「プロデュース/佐久間正英」のクレジットは「この曲はかっこいい!」ってことだった。