日々の泡。

popholic diary

2013年9月下旬のTweet

2013/9/19

今日聴いてたのは杉瀬陽子さんの新作「遠雷」。これは傑作。実に肝の据わったソウルアルバム。確かな演奏に乗って力のある歌声が外側にも、内側にも、どこまでも広がっていく。もう一度言う。これは傑作。

2013/9/20

先週に続き、明日からの3連休も結局2日は仕事…。ということで今日は映画を一本。ニール・ブロムカンプ監督「エリジウム」観てきた!いやー映画っていいもんですねぇ。砂埃立つ、SFアクション。嘘っぱちの中のリアル、男気溢れるガジェット感、最高でした!数々登場する様々な機械。スペースコロニーから、シャトルにパワードスーツやちょっとした腕時計とか、そのデザインとか使い込まれた本物感にまずは痺れた。そしてSFの文脈でちゃんと「今」を描いている。並走するいくつかの物語が一つに集約するラストにもグっときたな。

2013/9/21

10月から新しい番組を始めます。3ヶ月限定で週に一回、たった15分だけのとても小さな番組です。DJすらいない、ただ曲をかけるだけの番組。選曲や編集、全作業僕一人でします。つまりはあまりラジオでは流れないあんな曲やこんな曲が、というかあんな曲やこんな曲しか流れない番組です。詳しい番組の情報やアカウントは10月に入り次第OPEN予定です。ラジオは音楽との偶然の出会いを生みだします。いつか必然となる偶然を生みだすのです。とても小さな番組ですが、そんな出会いの場になればと思っています。しかし、まぁ一人で作業すると言っても限界があります。地方局の悲しさでサンプル音源もあまりありません。手持ち音源にも限界があるし、自分の知識にも限界があります。なのでミュージシャン本人様、レーベル関係者様、音楽ファンの皆様ぜひ共犯者になってください。いい音楽をぜひ紹介してください

香川照之観ながらふと思う。演技力って結局は「顔」なのか。顔芸こそが演技ってことでいいのか

2013/9/22

3連休唯一の休みということで今日は京都みなみ会館で映画2本。まずは小林政広監督「日本の悲劇」。舞台は家の中のみ、ほぼカメラは動かず、画面はモノクロ。幸せだったはずの家族が、誰も悪くないのにガラガラと崩壊していく。絵空事ではない、自分のすぐ横にある「悲劇」。正直、観てて辛かった。なぜこうなってしまうのか。明日は我が身でもある、この絶望感と閉塞感。未来は明るいと信じたいが、40過ぎて現実的に、10年後、20年後、自分の生活がどうなってるのか全く見えない。暗闇の恐怖が常にある。泣くことさえ許さない悲劇が日本にある。

で続いてはキム・ジフン監督「ザ・タワー超高層ビル大火災」。打って変わって大エンターティメント、パニックムービー!地上448m、超高層ビルを襲う大火災!いやー、もう手に汗握った!すげーよ、韓国映画。これ、映像がしょぼかったら目も当てられないだろうけど、映像のド迫力ぶりに腰抜けたよ。冒頭の30分、朝から火災が起こる夕方までの時間の中に、登場人物たちのキャラクターや置かれてる状況、関係性などを描くエピソードをめちゃめちゃ手際良く見せて、そこからの怒涛の展開。冒頭30分が伏線となり、それぞれのストーリーが盛り上がっていく。巧い!火、火、水、水、大爆破!とド迫力シーン連発。実写とCGの区別が全くつかない。いやいや韓国映画のレベル高すぎる。この分野だけで言ったらしばらく邦画追いつけへんよ。参ったね、これは。ソル・ギョングソン・イェジンキム・サンギョンと主演3人もまさに“熱”演だが、キム・インギョンやパク・チョルミンなど脇役陣が最近の韓国映画ではお馴染みの演技派揃いで嬉しい。

2013/9/25

あまちゃん」朝に続いて、BSで2回目試聴。「“再び会うための”約束もしないで」のフレーズを薬師丸ひろ子が歌ってるのを聴いて、薬師丸ひろ子が歌う前提で作ってあるんだとゾワっときたな。今日の「あまちゃん」。小泉今日子薬師丸ひろ子。80年代のど真ん中にいながら、決して交わることの無かった巨星が、朝ドラというど真ん中の舞台、80年代が詰まった部屋で交わる。鳥肌立ったなー。

2013/9/28

今朝はやっぱり「あまちゃん」から。いつものように笑わせて、さりげなく「日常と地続きの希望」が描かれる。じんわりきたなー。

で昼は大阪まで叔父の17回忌法要。叔父が住んでた家はとても大きくて、子供の頃たまに遊びに行くのが楽しみだった。家のテレビの数倍ある大きなテレビで「ザ・ベストテン」に松田聖子が初ランクインした時の、飛行機のタラップから降りてくるシーンを観たのをはっきり覚えてるな。

で夜はレイトショーで園子温監督「地獄でなぜ悪い」観てきた!爽快な血みどろコメディー。映画バカによるバカ映画(褒め言葉です)。映画の中の喫煙シーンに文句言ってる奴とか、ドラマの中の選挙違反がどうのなんてかクレームつけてる奴とか、全員これ観て腰抜かしやがれ!ってなもんだ。非道でありながら、王道。過剰で過激な嘘っぱちだが、本当のことしか言ってない。つまらない大人にはなりたくない。くだらない大人にこそ私はなりたい。とにかく血液の温度が上がるような映画だった。堤真一の顔芸祭り、長谷川博巳の疾走感、星野源の不死身ぶりなどなども最高だけど、二階堂ふみがとにかくエロかっこかわいい!

2013/9/29

今日はライブを一本。ムジカでソギーチェリオスと平泉光司さん。いい意味でのラフさとユルさ。もはやベテランと言えるキャリアながら、「部活」感があって凄く楽しかった。3年の直枝先輩と鈴木先輩に2年の平泉先輩のセッションを先輩かっけーなぁなんて聴いてる感じ。当たり前だけど直枝さんの歌はバンドともソロとも違った。より自由で大らかな響き。鈴木さんと一緒に音を出すのが楽しくてしょうがないという感じが伝わってきた。それは鈴木さんも同様で。にしてもポーカーフェイスで自由にボケ倒す鈴木さん最高だったな。