日々の泡。

popholic diary

2013年5月下旬のTweet

2013/5/18

今日は映画を一本。宮藤官九郎監督「中学生円山」観てきた。最近やたら「妄想」という言葉を聞く。軽々しく「趣味は妄想でーす」とか言っちゃう奴に、妄想のプロが「ど素人はスッコンデロォ!」とケツを蹴り上げるような作品。もはや日本映画の個性派韓国人枠を独占状態の「息もできない」ヤン・イクチュンが快演&怪演。「シバラマッ!」が出た時には心の中で拍手を送った。それと坂井真紀さんがなんともかわいかったなー

「特技は変顔、趣味は妄想でーす」とか言っちゃう奴の話す妄想ってクソつまんないんだよ!あっ言っちゃった。

昼間見た「歌ネタ王」。優勝の「すち子&信也」は本当に面白かった!新喜劇ではお馴染みのコンビ。余興ネタからの派生ながら舞台数踏んでるだけあって抜群のエンタメ力。マキタスポーツさんを応援してたが、今回ばかりはすち子&信也にやられたなぁ。様々な音楽ネタがあったが、「音楽」そのものを「ネタ」にしてたのはマキタスポーツさんとすち子&信也(の2本目)。持ち時間1時間ならマキタさんだろうけど、ツッコミを配置して笑いどころを凝縮させ爆発力を高めたすち子&信也が短時間のネタ合戦では強かったなー

今朝の「あまちゃん」。キョンキョンが歌った。決して歌唱力が売りのアイドルではなかったが、あの「歌声」が今になって凄い力を持つんだな。なんつーか、思い出全部かっさらっていっちゃうような響きがある。

あっ「中学生円山」で言い忘れた。刈谷友依子ちゃんの「声」が凄くいい。なんつーか、青少年にとっては罪な「声」してんだ。

2013/5/19

今日も映画を一本。京都みなみ会館でファン・イノ監督「恋は命がけ」観てきた。霊が見えてしまうことから孤独な生活を送る一人の女性と人気マジシャン、二人が織りなすロマンティックコメディーにしてホラームービー。真逆の要素をちゃんと交通整理して、笑って泣けて怖くてキュンとくるかわいい作品。こういうちょっとしたロマンティックコメディーでもしっかりちゃんとおもしろいもんなぁ。韓国映画恐るべし。主演のソン・イェジンさんは薄幸な美女のイメージがあるが、笑顔、泣き顔、泥酔演技などなど100点のヒロインぶり。あと数日は彼女の事が頭から離れないだろう。「私は王である」で見事なコメディエンヌぶりを見せていたいとうあさこそっくりのイ・ミドさんが今作でも笑わせてくれる。それから「ハナ奇跡の46日間」のパク・チョルミンさんも安定の名脇役ぶりで嬉しい。

2013/5/21

直枝さんと鈴木惣一郎さんのユニットって!ちょっと思ってもいなかった組み合わせだが、「テッチー」世代としてはそりゃ興奮してしまうな。さらに細野さんや慶一さんがゲストて、いやいやこんなことが起こるんだなー。しかし思いかえせば雑誌「テッチー」のレコード評の執筆陣は凄かった。直枝、鈴木両氏のほかにも小西さんに高浪さんやサエキさん、美尾さんなんかも書いてたっけ。随分参考にして買ったなー。僕は若き日の直枝さんや鈴木さん、小西さんたちの話が大好物なのだ。直枝さんが湾岸に初めて訪れた日の話とか、鈴木さんと小西さんの関係性だとか。舞台は80年代初頭の東京。若き音楽家たちの群像劇。なんて映画を観てみたい。

で通勤中聴いてたのは「東京ポッド許可局」の「美保純論」。美保純がいかにいい女であるかと熱弁をふるう三人。いや、もうわかる!としか言えない。美保純さんがデビューしたのはちょうど○○毛が生え始めたころだったなー。「美保純」という字面だけでいろんな部位がキュンとくる。そんな世代。

2013/5/27

そんな訳で昨日は夜になってバタバタと緊急仕事が入ったので呟けなかったが、2本映画観てきた。どっちも良かったのでしばし連投になりますがご容赦を。

まずはミン・ギュドン監督「僕の妻のすべて」。大恋愛の末、結婚したはいいが月日が流れ妻の激しい毒舌ぶりに離婚を夢見る夫。そこに伝説のカサノバが現れ、夫はカサノバに妻を誘惑するように依頼する…なんていうウッディアレンチックな大人のラブコメ。イ・ソンギュンが見事な振り回されっぷりで(妻帯者の)共感を呼ぶ。そして現実離れしたカサノバ役を嬉々として演じたのは演技派リュ・スンリョン。この人の映画に外れなし!そして大好きな女優イム・スジョンがやっぱり最高。彼女にならいくら振り回されてもいいけどなー

京都みなみ会館に居残って観たのがラージクマール・ヒラニ監督「きっと、うまくいく」。インドで大ヒットした話題作。結論から言うと、最高!2013年にもし一本だけ観るとしたらこれを観たらいい。観終わったら「いやぁ映画って本当にいいもんですネ」と誰もが言いたくなるだろう。舞台はインドの超エリート大学。3バカと呼ばれるランチョー、ラージュー、ファランの青春コメディ。そして行方を絶ったランチョーを探す10年後の物語が同時に進む。笑いあり、涙あり、歌あり、ダンスあり、2時間50分の長尺ながら体感時間は30分!尿意も忘れる傑作。派手な演出の裏に繊細な脚本がある。伏線の鮮やかな回収、ネタ振りの効いた笑い。笑いながら泣き、泣きながら笑う。人生の不条理や残酷さもきっちり見せながら、それでも「きっと、うまくいく」と微笑んでくれる。「映画」そのものの存在意義を感じさせる。

それにしても韓国映画やインド映画、世界の映画を観れば、世界は多様で多彩だけど、僕らは同じ人間なんだと思う。日本人だって、韓国人だって、インド人だって、同じように笑い、泣き、恋をする。その気持ちをわかり合うことが出来る。そのことを知れば世界は少し良くなるんじゃないか