日々の泡。

popholic diary

GLOW

そんな訳で7月です。心機一転。更新頻度もUP予定。
さて今週はディレクターとしてラストの生放送。2年間、休みなくキューを振ってきた番組。お別れするのはやっぱり辛いけど、これもまた人生。選曲はいつもの調子で。ラストの水曜はこんな感じで。KARA「GO GO サマー」からピチカートの「ハッピー・サッド」に繋いでのオープニング。KARAに関しては、新曲の発売日には必ず一曲目にONAIRするという(俺だけの)ルール。6月のパワープレイ、南波志帆「こどなの階段」からノーナリーヴスによるプリンスのカバー「I WANNA BE YOUR LOVER」は気持ち良かった。わかる人にニヤっとして欲しい繋ぎ。それから、かせきさいだぁ「CIDERは止まらない」もきっちりONAIR。これド名曲。もちろんSNSDもONAIRしちゃう。初期の名曲「Kissing you」。さらにCKBの新曲「いっぱいいっぱい」からAKB48のフィリーソウルな佳曲「これからWonderland」への繋ぎは思いついた時、ガッツポーズでたな。CKBからAKB。音の相性もいいのだ。そしてどうしても一度ONAIRしたかったカーネーション「十字路」。これは自分への一曲でもあり、すべてのリスナーに捧げる一曲でもある。さらにベニー・シングスの新作「ART」からも一曲。それから地元滋賀のシンガーソングライターYeYeちゃんも。月曜にはゲストで来てくれたのだが、この人、間違いなく天才。影響を受けたバンドは「空気公団」という若干21歳。覚えておいて損はしない。そして最後の曲は高野寛「GLOW」。今年聴いた曲の中で一番の名曲。こうして並べてみると、どんだけ趣味の選曲してんねんって感じだから可笑しい。






番組終わって、パーソナリティさん、ミキサーさんといろいろ話。たった3人という最小人員で毎週4時間放送してたからなぁ。仕込みやら何やら休むまなく大変だったけど、本番の4時間はいつもあっという間で、本当に楽しかった。放送の後、3人でする雑談も楽しくてつい長い時間話しこんだり。忘れ得ぬ日々だ。そしてサテライトスタジオから本社に戻る。いつもなら誰もいないのだが、数人の同僚が待っててくれてお疲れさん会を開いてくれる。おべんちゃらだとしても「選曲好きでしたよ」とか言ってくれる人がいるのは嬉しいことだ。いろいろ悩んだ時期もあったけど、結局は自分がいいと思う音楽を、自分がいいと思う放送を、誠実にするしかなかった。ターゲット層がどうのとか、ほんと言うと僕にはどうでもよかった。だって若い女性に向けてとか言われても、できないし、わかんないからさ。ただ、10代だろうと50代だろうと、音楽一つ、言葉一つ、誠実に伝えたいって想いがあれば伝わるだろうと思ってた。あえて言うなら、想定してたリスナーは「あの頃の俺」。ラジオから流れてくる音楽に、胸をときめかせてた、あの頃の俺。ふいにラジオから流れてきた音楽が扉を開く。小さな小さな種を蒔くように放送してきたつもり。誰かの心の中に、その小さな種が根をおろし、10年後、20年後に実をつけてくれたら嬉しいな。あのラジオで聴いた、あの曲で、人生が変わったんだよ-なんて。そんな奇跡を信じてる。
なんてな。いや、会社辞めるわけじゃないし、直接ではないにしろ、この先もまだまだ関わっていくんだけどね。