日々の泡。

popholic diary

クロール

そんな訳ですっかり筆不精になっとりますが、更新です。
相変わらずの毎日を送ってますが、ま、昨日と同じ今日は一日もないわけです。で、この一週間何をしていたかと言うと…思い出せないんだな、これが。
毎朝、「おひさま」観て出勤。伊藤歩さんがとにかくかわいいなー。そう言えば彼女のデビュー作は大林宣彦監督の「水の旅人」だったっけ。山崎努一寸法師を演じたやつ。確かに観たはずだが、内容覚えないや。ただ大林監督が、当時12、3歳だった彼女のことを天才だと大絶賛してたのは覚えてる。
で今週聴いてた音楽で印象に残ったものを。
まずはPIZZICATO ONE「11のとても悲しい歌」。小西康陽さんの初ソロアルバム。もうこのタイトルだけでもOK。ポップミュージックの本質。それはとても悲しい音楽だということ。人は泣きながら生まれてきて、笑うことを覚える。逃れられない悲しみを知り、生まれた音楽。それこそがポップミュージックなのではないか。笑いながら泣いちゃうような、最高にハッピーで、最高にサッドな音楽。

そしてもう一枚は大澤誉志幸さんの新作「水月鏡花」。大澤(当時は大沢)さんは僕にとって最初のロックスターだった。関西ローカル、土曜の夕方6チャンネルでやってた紳助・竜助司会の「ヤングプラザ」。これで「その気×××」を歌った大沢さんがそりゃもうかっこよかったのだ。13歳の僕は一発で大ファンになった。当時の小遣いではレコードをすぐ買うようなことはできなかったから、駅前の貸しレコード屋「黎紅堂」で3rdアルバム「CONFUSION」を借りて、マクセルのカセットテープ「XL1-S」に録音して聴きまくった。正月が来て、お年玉貰ってそれ握りしめて駅前のレコード屋サウンドライフ・タキ」で1st「まずいリズムでベルが鳴る」と2nd「SCOOP」、それから「CONFUSION」をまとめ買いしたっけ。「XL2-S」に録音しなおして聴き倒した。ま、それから26年経って、耳にした新作。なんかその時の感覚を思い出した。キャッチーなメロディとソウルフルな歌声。バックを務めるのはノーナの小松・奥田両氏、BM'sでもお馴染みの伊藤隆博さんに千ヶ崎学さん。まさに今、現時点で最高で最強の若手ミュージシャンたちを引き連れて、若々しい大澤さんのヴォーカルが弾けまくってる。伊藤さんのオルガンが大活躍する「Nobady knows」とか「ゴーゴーヘブン」の新録バージョンとか、銀色夏生さん(!)とのコンビでの新曲「それからの君は」とか、もう最高。メロディメイカーとして、ソウルシンガーとして、改めてその魅力を再認識した。回顧じゃなく、今の音楽として若い人たちにも出会ってほしいな。

水月鏡花

水月鏡花