日々の泡。

popholic diary

Young,Alive,in Love

さて、今日聴いてたのはフリッパーズ・ギター「Singles」。解散後に出たシングル集。邪道な感じで。
「ヘッド博士の世界塔」は確かにフリッパーズの代表作だし、日本ロック史に残る作品だろうけど、大好きなアルバムではない。単純な話、グッドメロディが少ないから好みじゃないのだ。
フリッパーズがあれだけ売れたのは画期的なことだった。その要因を考えてみるが、あのルックスってのが大きかったんじゃないだろうか。音だけでも十分評価できたが、それ以上の拡がりを生んだのは、間違いなく若くておしゃれでかわいい、あのルックスだ。まさに「顔音一致」。ボーダーのシャツなんか着ちゃったりなんかしちゃってね、アコギが似合うんだもん、イヤになるね。あれが桂南光桂雀々みたいなルックスならそうはいかなかっただろう(全然関係ないけど「じゃりン子チエ」をドラマ化するなら南光&雀々に「カルメラ兄弟」を演じて欲しい)。
でも良かったと思う。「渋谷系」なんて言葉には少々苦笑いって気持ちだったが、とにかくポップミュージックが、不遇だったポップミュージックが一般的にも評価されたんだもん。元ポータブル・ロック野宮真貴をヴォーカリストに迎えたピチカートがメジャーな存在になり、ピチの2代目ヴォーカリスト田島貴男率いるオリジナル・ラヴがヒットを飛ばす。80年代の後半には思いも寄らなかったことがおきた。「テッチー」も「POP IND'S」も廃刊になってたけど。一人でも多くの人の耳に届いたんだから、それはポップファンとしては単純に喜ぶべきことだったはずだ。