日々の泡。

popholic diary

キュートな事情

特に忙しかったわけでもないのだが、気がつけば5時半を過ぎてる。テキトーに残業して早めに帰宅。
ビギニングス彼の地、トーキョーでは先週末、ムーンライダースポータブル・ロック(!)とシネマ(!!)のライブがあったらしい。うー、こういうの聞くと東京に住みたいって思うなぁ。だってポータブル・ロックだぜ!シネマだぜ!06年に普通観られるとは思わないよ。86年にだってありえないライブだよ。そんな訳で今日はポータブル・ロック、87年作「DANCE VOLUNTEER」聴く。確かポータブル・ロックは正式に解散してなかったはずだから現時点での最新作。野宮真貴鈴木智文中原信雄からなるポータブル・ロック。後に「ビギニングス」というタイトルでCD化されることになる湾岸スタジオで作られたデモテープ。小西康陽はこのデモテープを聴き、ポータブル・ロックをお手本にピチカート・ファイヴを結成したという。三人の瑞々しく気負いの無い音楽はエバーグリーンだ。でメジャーデビュー後2枚目のアルバムがこの「DANCE VOLUNTEER」。はっきり言って当時、全く話題にもならなかったし、いったい何枚売れたのか?と心配しちゃうぐらいの感じだった。87年はバンドブームで、このドキュートなガールズポップは音楽シーンから完全無視を決め込まれたかのようだった。今聴くと確かにお行儀良すぎる感じはあるんだけど、それでも楽曲のクオリティや野宮真貴の素直にかわいい歌声は耳に心地よい。ピチカートの野宮真貴も好きだが、ポータブル・ロック野宮真貴も大好きだったな。それにしても、この頃だれが野宮真貴の世界的なブレイクを予想できただろうか?それからこの「ポータブル・ロック」っていうバンド名、最高だと思わない?