日々の泡。

popholic diary

2022年6月18日~24日の話。

2022/6/18

早めに寝たのだが夜中何度も目が覚める。スマートバンドをつけて毎日睡眠の状況をチェックしてるのだが、眠りが浅く、眠りの質が悪いようだ。

で朝から映画館。今週もTジョイ京都まで。狩山俊輔監督「メタモルフォーゼの縁側」を見る。75歳の雪はある日、本屋で偶然手にしたBL漫画に心を奪われる。本屋でバイトする女子高生うららは密かにBLを愛好。BL漫画という共通項で二人は出会い、58歳の年の差を超えやがて友達になっていく…好きなものを好きということの大切さ。二人がわちゃわちゃとBL漫画で盛り上がるシーンの多幸感。そしてうららと雪はBL漫画を作ってコミケで販売することに。うららは漫画家を目指しているわけでもないし、その絵はお世辞にも上手といえない稚拙なものだ。それでも、自分の好きを形にしたいという想いで一歩を踏み出そうとする。結局うまくいかなくて、悔しくて、雪さんの作ったカツサンドを食べながら涙するうららの姿が愛おしい。小さな子供が転んで泣いて強くなっていくように、その涙が彼女を強くする。その一歩はうまくはいかなかったとしても、確かに意味があるものだ。

何かを好きになって、夢中になる。世界はひどく憂鬱だけど、その好きが自分を支えてくれる。世界を変えることはできないとしても、ほんのちょっと光を与えてくれる。ささやかなその光が生きる喜びになる。好きが扉を開き、ほんの少し世界が違って見えるのだ。心優しき映画だった。宮本信子はもちろん芦田愛菜が素晴らしくずっと見ていたかった。あとT字路sの音楽、二人が歌う主題歌もめちゃくちゃ良かった。芦田愛菜ちゃん、いい声でかわいくって驚いた。

radiko東野幸治の「ホンモノラジオ」。お相手には元放送作家で現MBSラジオ社長のチロリンさん。この前の「蛤御門のヘン」柳田さんによる北野誠論やエムカクさんゲスト回の高須光聖さんの「空想メディア」とリンク。吉本に独占される前、80年代関西のテレビ・ラジオ・演芸史は興味深いなぁ。それから「爆笑問題カーボーイ」。ダンシング谷村の話は笑った。

帰ってBSでナイツの番組。「おぼんこぼん」ヒストリー。ちょうどメルマ旬報の杉江松恋さんの連載「芸人本書く派列伝」で「おぼん・こぼん」を取り上げていたのを興味深く読んでいたので。伝説のプロデューサー・井原高忠氏率いる「赤坂コルドンブルー」で本格的な「芸」を身に着けた二人。関西出身ながら東京のど真ん中のショービズ、エンタメの流れをくむその独自の立ち位置や異質な芸風。演芸史に名を刻むべき二人なのだ。

録画していたNHKでやった小泉今日子特番の完全版。80年代のキョンキョンの恐ろしいまでの輝き。そして今もなおかっこよくて輝いてる。キョンキョン最高だなー。

2022/6/19

8時起床。卵のホットサンドとヨーグルトの朝食。録画してた町山さんの「アメリカの今を知るTV」。ここ数日、最高裁によって出された酷い判決に暗澹たる思いをしているが、アメリカもまた闇が深い。それでもアメリカはきっちり対抗しようとする動きが見えるが、日本の場合はそれすらかき消されてしまう。とんかつ屋の看板の豚。自分の腹を裂かれながら笑顔で美味しいよ!と笑う豚のように、経済はどん底、言葉は奪われ、人権は踏みにじられても、政権の側に立ってより弱いものを叩く。政権に捨てられてる側なのに。

アマプラで岸由幸監督「前科者」見る。元受刑者の更生を助ける保護司の物語。自身の過去に向き合いながら、懸命に元受刑者に寄り添おうとする主人公を有村架純、そして過去に囚われ闇に引きずり込まれる元受刑者に森田剛。ともに好演。社会からはみ出し、零れ落ちていくもの。本来そこをケアすべき政治や社会があまりに冷酷に、露骨に、暴力的に切り捨てていく。いま世界中で起こっている問題の根源がそこにある。

2022/6/21

ビバリー昼ズ、先週のダチョウ倶楽部ゲスト回を聴く。笑い飛ばしながら、悲しみもすべて包み込むような愛に溢れた高田先生のマシンガントーク。素晴らしすぎる。

2022/6/22

テレワーク飯はひやむぎと玉子丼。ちょっとテキトーに作りすぎた。ナイツの「ザ・ラジオ・ショー」高田文夫先生ゲスト。なんなんだこの回転の速さは!速射砲のごとく繰り出されるトークは古びるどころか爆笑に次ぐ爆笑。日本芸能史の生き字引にして、いまだアンテナビンビンで凄すぎる。

2022/6/23

radiko中川家の「ザ・ラジオ・ショー」フワちゃんゲスト回聴く。中川家×フワちゃんの化学反応。妙なスイング具合でめちゃめちゃ面白かった。

2022/6/24

退社時間、飛び出しでユナイテッドシネマへ。是枝裕和監督「ベイビー・ブローカー」を観る。クリーニング店を営むサンヒョンと「赤ちゃんポスト」のある施設で働くドンスは赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊をこっそり横取りし裏流しするベイビーブローカー。ある雨の日、一人の若い女が「赤ちゃんポスト」に赤ん坊を置いていく。いつものごとくその赤ん坊を連れ去る二人だったが、思い直して戻ってきた若い母ソヨンと成り行きでいっしょに養父母を探す旅に出ることに。そのつかの間の時間がそれぞれに事情がある3人、そして彼らを追う刑事にもまた変化をもたらす。彼らは誰もがどこか欠けている。そして互いにその欠けた部分に優しくそっと手を添える。歪な疑似家族は旅を通して「生」について問いかけ揺れながら答えを探そうとする。「万引き家族」の変奏曲であり、その先を探る物語。映画が提示した答えは理想かもしれない。だがすべての子供たち、すべての命に向けた祈りにも似た「願い」がそこにある。欠けた部分をあざ笑い、欠陥品だと切り捨てる社会と、欠けた部分にそっと手を添え救い上げる社会とどっちを僕らは選ぶのか。誠実で切実な願いが込められた映画だった。

しかしソン・ガンホカン・ドンウォンペ・ドゥナイ・ジュヨンという信頼と実績の俳優たち。ちょい役までもが韓国映画やドラマで見知った名優たちと豪華スターだらけ。そんな中、我らがIU、イ・ジウンが堂々たる名演で映画を象徴する。いや、しかし韓国エンタメのど真ん中、キラキラの大アイドルにして大スターのIU、ドラマ「マイ・ディア・ミスター」でもそうだったが、そのイメージとは真逆の役がなぜかぴったりとはまる。私も随分長い間、IU病みを患っていたが、もうしばらく治りそうもないぜ。

 

今週聴いてた音楽は

 

2022年6月11日~17日の話。

2022/6/11

なんか夜中に何度も目が覚めて何となくすっきりしない朝。8時起床。スクランブルエッグとトースト、ヨーグルトの朝食。

朝から映画館へ。久しぶりにTジョイ京都へ。ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督「FLEE フリー」を観る。アフガニスタンで生まれ育ったアミン。内戦の果て故郷から命懸けでロシアに。そこでもまた逃げ隠れながら生き延び、家族と別れデンマークへ亡命。そんな彼の壮絶な人生を彼や周辺の人たちの安全を守るためにアニメーションで描く異例のドキュメンタリー。ゲイである自身のセクシャリティもあり、幼いころから自分を隠し息をひそめて暮らしてきたアミン。権力の暴走と横暴で国は混乱し、祖国から脱出せざるを得ない人々。行く先々で彼らは難民と呼ばれ、様々な暴力や危険にさらされる。研究者として成功し、今は恋人とともに暮らすアミン。それでも彼の気持ちはすっきりと晴れることはない。故郷を奪われるということは、自分自身のルーツ、根っこを奪われるということなのだ。

でそこから歩いて京都シネマまで移動。途中、サイゼリアカルボナーラの昼食。やっぱりボロネーゼにしたら良かったかな?とか頼んでから悩みだす。

ヤン・ヨンヒ監督「スープとイデオロギー」を観る。自身のオモニ(母親)を被写体に彼女に人生を娘である監督が知っていく。帰国事業で息子を北朝鮮に帰したオモニ。借金してまで北朝鮮に暮らす息子たちに仕送りし、自身も何度も北朝鮮に足を運んできた。娘である監督は、なぜオモニがそこまで北に肩入れするのかわからない。相容れないイデオロギーがそこにはある。だがある日オモニは自身が体験した「済州4.3事件」についてぽつりぽつりと話し出す。韓国軍によるアカ狩り、一般人を巻き込んだ大虐殺事件。オモニが目にした壮絶かつ凄惨な事件現場。監督はオモニ、夫とともに済州島に向かう。そこには数えきれないほどの事件の犠牲者たちのお墓が立ち並ぶ。映画を見ている僕までも息をのんだ。決して韓国軍を許すことなく北に肩入れしていったオモニの「訳」がそこにはあったのだ。イデオロギーの分断が、罪のない人々、個人個人の人生を踏みにじり、歪めていく。オモニは最晩年までその体験を胸の奥に隠し懸命に生きてきたのだ。監督の夫であるライターの荒井カオル氏がオモニのところに挨拶にやってきた際に振舞われるのは大量のニンニクを詰めた鶏をじっくり煮込んだスープ。イデオロギーの違いはあれど、人と人は温かで美味しいスープの前で繋がりあえる。その絶品のスープに彼女の人生が、彼女の願いが浮かび上がるようだ。

映画を見終えてしばし椅子から立ち上がれなかった。素晴らしい作品だった。

「FLEE フリー」「スープとイデオロギー」どちらも国の分断が個人の人生をいかに深く傷つけるかを痛感させられる作品だった。「戦争」の下には無数の人々の人生がある。その一つ一つの人生を想えば、簡単に戦争ができる国になどと言えるはずがない。

2022/6/12

NETFLIXでマイケル・リアンダ、ジェフ・ロウ監督「ミッチェル家とマシンの反乱」を見る。ミッチェル一家はちょっと変わり者のファミリー。映画学校に合格が決まった娘ケイティを大学まで送り届けるべく、家族そろってのドライブ旅行へ。しかしその道中ロボットの反乱に巻き込まれ…ってなアニメーション作品。いや、これが素晴らしかった。ポップでキッチュでほろりと泣ける。お互いを思いつつも、うまくいかない父と娘。ドタバタでめちゃくちゃなロボットとの攻防の中、人類を救おうと立ち上がり、壊れかけた父娘の絆を取り戻す。くーっ、娘を持つ父としてはもう涙腺が崩壊。よき映画だった!

2022/6/13

猫のロチが手術。腫瘍ができておなかの横に大きな傷ができたままでここんとこ食欲もなく心配してたが、手術を終え復活。帰ったとたんバクバク食べだし一安心。

新しいPCを購入。メインで使っていたデスクトップはVistaでもはや役に立たず、妻のために以前買ったノートPCでしのいでたんだがあまりの動きの遅さに辟易。スペースや予算の問題もありいろいろ探してたんだけど、ちょうど狙ってたコミック本ほどの大きさのミニPCがタイムセールで2万円ほどになったので即購入。いやー快適。実際、ブログ書いたりネット見たり程度しか使わないのでこれで十分。ストレスが軽減されたなー。

2022/6/14

しかし「ちむどんどん」。なかなかちむがどんどんしてくれない。主演の黒島結菜の「アキサミヨー」ってのがかわいくて好きなのだが、ドラマとしては停滞。前作「カムカムエブリバディ」が良すぎたってのもあるんだけど。でも高島政伸はやっぱりおもしろいなー。いつか中井貴一高嶋政伸のドタバタコメディが見てみたい。三谷幸喜の傑作「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」なんか二人でやったら面白いんじゃないか。

2022/6/15

テレワーク日。テレワーク飯はインスタントのカレーうどん。豚肉とネギを一緒に煮込んで。だんだん作るのがめんどくさくなってきた。

2022/6/16

急なアポが入り午後から大阪へ。移動の電車のお供はradiko。角田龍平さんの「蛤御門のヘン」は花房観音さんゲスト回。救急車で運ばれ入院されていた花房さん。心配したが舌鋒鋭く見事に復活。良かった。中川家の「ザ・ラジオ・ショー」ゲストはオダウエダ。清掃のバイト先に入ってきたのがリットン藤原さんという先週のゲスト、リットン調査団に話がつながっていったのに笑った。放送作家高須光聖さんの「空想メディア」、ゲストは明石家さんま研究家、我らがエムカクさん!かって高須さんがやっていた深夜放送をすべて録音しチェックしていたというエムカクさん、恐るべし。

2022/6/17

蒸し暑い一日。そろそろ梅雨か。金曜日だというのに特に何もない。っつーか基本何もない毎日を過ごしている。当たり前か。とりあえず死ぬまでは生きようと思っているが、確実に死に近づいてるなーと感じる今日この頃。

 

今週聴いてた音楽は

2022年6月4日~10日の話。

2022/6/4

8時起床。ベーコンとレタスをトーストで挟んで朝食。部屋でIUのアルバム聴きながら日記を書く。

で散歩がてらユナイテッドシネマまで。ジョセフ・コシンスキー監督「トップガン マーヴェリック」見る。確かにこれは満足度高い。気持ち良いストーリーに迫力の映像、観終わった後の高揚感。スカッとさわやかだもん。この気持ち良さはザッツ・エンタティメントって感じ。何より映画館で観る意味がある。でっかいスクリーンで、ドカーッと観るのが正解。トム・クルーズの観客ファーストぶりには頭の下がる思い。

映画観終わりradikoで「蛤御門のヘン」鈴木涼美さんゲスト回聴きながらしばし散歩。実に気持ちのいい天気。

帰って遅い昼食。昨日の残りのカレーでカレーオムライス。で夕方まで再び部屋で音楽聞きながら日記を書く。やはりちゃんと毎日書かなきゃぼんやり忘れちゃってるな。

NHKドラマ「17歳の帝国」最終回観る。理想だけでは終わらせないその先の着地点を示唆するラストはすっきりまではしないけど、誠実だと思う。

2022/6/5

8時起床。昨晩から仕込んでおいたフレンチトーストの朝食。平和堂で買ってきたバゲットを卵液に浸して一晩冷蔵庫で寝かしといたのだ。卵液が沁み込んでトロトロ。美味しい。自画自賛

妻と買い物へ行って、昼はパスタ。TVerで「アンタウォッチマン」ベイブルース特集。あの時代、確かにベイブルースは頭一つ出ていたし、次世代のエース格だった。これからという矢先、あの若さでの死とは、なんて神様も意地が悪いんだろう。

続けて「ダイアンの絶対取材しない店」。ダイアンおもろいなー。前にTVで渋谷凪咲ちゃんがユースケのボケを待ちきれない東京のTVに怒っていたが、その通りだと思う。その点、二人でのロケで存分に本領を発揮するこの番組は楽しめる。

アマプラでキム・ホンソン監督「メタモルフォーゼ/変身」を観る。名脇役、ペ・ソンウ主演による悪魔祓い映画。人の姿に変身する悪魔が家族の中に紛れ込みってな、なんとも不気味なアジアンホラー。ひたすら無茶苦茶な状況に陥っていく家族。しかしさすがにうかつ過ぎるやろと思いつつ、まぁ楽しみながら。

2022/6/6

朝から雨。いまだに月曜の雨は憂鬱な気分になる。K-POPガールズグループのバトル番組「Queendom2」最終回。実に3時間!生放送での最終ステージでお祭り騒ぎ感あり。お気に入りの2組が最終残って嬉しい。そしてじらしにじらして優勝は!いやーここ数週、娘といっしょに楽しめたのが何より嬉しい。しばしYouTubeで動画観つつ余韻に浸る。ヒョリン先輩はじめ出場チームみんな好きになったなー。メンバー一人一人の個性も出ててよかった。結局K-POP聴いてる時が一番幸せなんだー、僕ぁー。

2022/6/7

火曜は会議の日。しかし50過ぎても怒られる側。営業職&中間管理職はきついぜ。まったくタフな奴じゃなかったら、とっくにイカれてる。幸せになりてーなー。

2022/6/8

テレワーク。なかなか集中力が続かない。昨日見たマツコの知らない世界に影響受けて、朝から煮卵を仕込んで昼はインスタントラーメン「これ絶対美味いやつ」。味はまぁ普通だった。

部屋では一日radiko流しっぱなし。町山さんの「アメリカ流れ者」、中川家の「ザ・ラジオ・ショー」はリットン調査団ゲスト。悲哀が面白さに転じてて最高。ダイアンの「TOKYO STYLE」、桑田佳祐の「やさしい夜遊び」では「時代遅れのRock'n'Roll Band」話。世良公則との関係や野口五郎の人柄などいい話連発。小学2年生の頃、テレビで初めて「ザ・ベストテン」を観た日のことは今も覚えている。9時には布団に入って寝るという決まりがあったのだが、何でだったか忘れたけど一度家族で観た日があってその時の一位が世良公則&ツイストの「銃爪」。いやー驚いた。かっこいい!子供ながらにそう思ったね。それからお願いして毎週木曜日だけは9時からの「ザ・ベストテン」を観ていいことになった。あの頃聴いた雑多な音楽、歌謡曲、アイドルポップスにロック、演歌が今の自分の血となり肉になってると思う。音楽が大好きになってお小遣いで買ったのがサザンオールスターズの2ndシングル「気分しだいで責めないで」だった。疾走感のあるビートが何とも気持ち良くって何度も繰り返し聴いた。桑田さん、今も現役バリバリで第一線なんだから強い。

2022/6/9

久しぶりに大阪営業。会社戻るのも面倒なので時間休とって阿倍野ハルカスで開催中の「江口寿史RECORD展」へ。江口先生が手掛けたレコードジャケットの数々を展示。その原画もたっぷり。これしかないという線で描かれる極上のイラスト。魂削って描いてるのがわかる。あと原画に描かれたレタリング文字が美しくって感動した。手塚治虫の遺伝子を感じる。江口先生はイラストレーターである前に漫画家なんだなと思った。小学生の頃、どれだけ江口先生の絵を模写したことか。パイレーツ、ひのまる劇場、ひばりくん…。あの頃は毎日毎日絵を描いて過ごしてたな。あー最近は何も見ても、何を聴いても、昔を思い出す。

大阪を歩きながらradikoで「蛤御門のヘン」。柳田光司さんの演芸浪漫回。北野誠さん本人を前にした北野誠論。北野誠さんのバックボーンを紐解きながら、北野誠がいかにMAKOTOになり、北野誠になっていったかを徹底考察し本人にあてていく。めちゃくちゃ面白い!島田紳助松本人志の間には北野誠がいた!学生時代からラジオレギュラーを持ち、映画「ガキ帝国」で本格デビュー、同世代の嘉門達夫雀々、笑瓶としのぎを削り、サイキックで鶴瓶の呪縛から解き放たれる。ラジオ=下宿話というのも目から鱗。柳田さんの真を突く考察が、いつしか誠さんのセラピーになるような展開に。演芸墓掘り人・柳田さんの真骨頂。極上にして唯一無二の北野誠論。新書化希望!

www.kbs-kyoto.co.jp

2022/6/10

やっと金曜。妻から「自転車盗まれてる!」とLINE。以前にマンションの駐輪場をふらふら物色してるおっさんが居て注意したことがあるのでやられたと思ってたら、夕方になって「あった」との連絡。聞いてみたら、昨日仕事帰りに自転車で近くの郵便局に寄って、そのまま忘れて歩いて帰ってきたんだと。どぶろっくのネタじゃないんだから…。っつーかむしろそっちの方が心配になるわ。

 

今週聴いた音楽は

2022年5月30日~6月3日の話。

2022/5/28

ソファで寝落ちしていた娘。結局6時過ぎに目覚めたようで風呂入って髪を乾かしている。そのドライヤーの音で眼ざめる。7時起床。ゆで卵を作ってサンドウィッチの朝食。で土曜日は映画館へ。いつものごとく京都駅まで出て、京都シネマまでは歩いて。

「私のはなし部落のはなし」を観る。3時間20分の長尺ながら、見始めると一切だれることもなくじっくりと見入った。「部落」の歴史、その成り立ちから現代に至るまでをわかりやすく伝えながら、当事者たちが自身の言葉で語る。差別される者、差別する者が「私のはなし」として語る。そもそもが曖昧で実体がなく、現在では法律や制度上にも存在しない「部落」「部落民」。なぜ今も部落差別だけが残り続けるのか。知れば知るほど、その問いかけが浮かび上がってくる。同じ空の下に生まれ、同じ血が流れているにも関わらず、路地一本の線引きで末代までもが差別に苦しめられる。社会は時にその曖昧な差別意識を利用し、社会構造を維持しようとする。映画は丁寧に当事者たちの声を拾い上げていく。線引きされた路地は舗装され、今はその存在すらなくなっていても、差別は今もなお残り、現在進行形の問題として当事者たちに降りかかっていることがわかる。そしてその当事者というのはこの国に暮らす全ての人のことなのだ。私も、あなたも、この差別意識の当事者なのだ。差別をなくすのは私やあなたの意志が必要不可欠なのだ。力作である。恐れず観て欲しい。

で帰りも京都駅までは徒歩で。途中のマクドナルドで少し遅いランチ。エビフィレオバーガーのセット。エビフィレオは初めて。レタスとドレッシングが美味しいが、やっぱり普通のハンバーガーが一番好き。

radikoで「蛤御門のヘン」カミソリ負け弁護士軍団回。法律のプロが柔らかく下世話に事件を解説してくれるのが楽しい。「爆笑問題カーボーイ」は桑田佳祐 feat.佐野元春世良公則、Char、野口五郎「時代遅れのRock'n Roll Band」について、危険球を交えながら熱く語る二人が楽しい。

YouTubeで「ヒルカラナンデス」。プチ鹿島さんが水道橋博士さんとの関係について語る。先輩であり恩人である博士さんに対してとてもいいにくいであろう話。それでも覚悟を持って口にするにはそれだけのものが鹿島さんにはあるのだろう。僕は両方のファンだから、正直とても複雑な心境だ。ボタンの掛け違い。事実は一つでも視点の違いで全く違う解釈が生まれる。言葉を発した人と受け取った人で意図や意味が全く逆に伝わってしまう。確かにこういうことはよくあって、えっ?そんな風に思われていたの?と愕然とすることがあるし、逆にこっちはこう受け取っているのに、本人は全くそう思ってないんだなーとあきれることもある。言葉のプロである二人でもこのすれ違いが起こる。本当に言葉は難しい。

夜、なんとなく寝付けずにSpotifyでいろいろ音楽を聴く。もう20年近く前、小西康陽さんが書いた和田アキ子の「生きる」って曲が最近ずっと頭の中に流れていて、繰り返し聴く。今になって沁みる。

2022/5/29

8時起床。玉子とハムのホットサンドの朝食。久々に妻と買い物。そのまま宅急便の取次ぎもしている妻の実家へ寄って荷物の発送。先日ブログに書いた古い「ロッキングオンジャパン」を買い取ってくれるという方が現れ送付。古くから僕の日記を読んでいただいている方でありがたいし、嬉しい。ちょうど叔母たちが来ていて畑でとれた大量の玉ねぎを頂く。スーパーで玉ねぎの高さに購入を断念したとこだったのでありがたい。ちょうどカツオのたたきを買っていたのでたっぷりのスライス玉ねぎといっしょに食べよう。

昼はこれも貰い物の冷麺。今年初冷麺。しかし今日は随分暑い。午後も妻と買い物。ホームセンターで猫砂買って、GUでビジネスシューズを。

夜、NHKサウンドクリエイターズファイル」野宮真貴さんの80年代語り。初のデュエット曲として紹介した武川雅寛さんプロデュースの沢田研二曲は初めて聴いた。しかし野宮さんの40年に及ぶ活動。自分も80年代からずっと聴き続けているが、まさにオルタナティブポップの女王。特徴のないのが特徴と言われたその歌声は今も変わらず素敵だ。

2022/5/30

月曜。どうも調子が悪い。今に始まったことでもないが。今日も「Queendom2」を娘と。「ドーランの 下に涙の BraveGirls」。ポール牧師匠ならそう一句詠んだだろう。個人的にはWJSNのステージが一番だと思ったが、自分たちのストーリーをステージに込めたBraveGirlsが多くの支持を得たのはよくわかる。いいステージだった。しかし「Queendom2」、登場グループ全部が損をしていない。ヒョリン先輩の存在もあり、皆がそれぞれ切磋琢磨して良いステージを作ろうという気概が伝わってくる。


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2022/6/1

昼間、営業で時間調整がうまくいかず昼ごはんとれず。いつも昼一で営業の時は商談終わってからゆっくり食事をと思うのだけど、商談が思いのほか長引き時間は午後3時。ここが思案どころ。即どこかに飛び込んで食べてしまえばいいものを悩みに悩んだ末、あらゆるレストランやファストフード店を見送りランチ難民に。結局4時に会社に戻っちゃった。くーっ、一食楽しみを失ってしまった。

radiko中川家「ザ・ラジオ・ショー」ものまねの古賀シュウさんゲスト。夢グループの社長ものまね、おもしろい!

2022/6/3

会社帰りに映画を一本。中西健二監督「大河への道」。立川志の輔師匠の落語が原作。日本地図を完成させた伊能忠敬大河ドラマへと奮闘する市の職員。だが伊能忠敬は地図が完成する3年前に亡くなっていたということを知り…現在と江戸時代が交差する松竹印の笑って泣ける人情喜劇。気を張らずに観ることができる分、緩いしぬるいのだが、僕はとにかく中井貴一のコメディ演技が好きなので、そこは大いに楽しめた。大ボケ担当の松山ケンイチを突っ込みつつ、小さな動き、表情一つで笑わせる中井貴一最高。周りに振り回され真面目に困れば困るほど面白い男。中井貴一主演で徹底的に笑わせる乾いたドタバタコメディーを観てみたいな。

 

今週聴いた音楽は

 

2022年5月21日~27日の話。

2022/5/21

珍しく家族全員休みで寝坊。9時起床。バタートーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。TVerで見損ねていた「アンタウォッチマン」伊集院さんゲストの芸人ラジオ特集、滋賀では放送してないダイアンの「絶対取材しない店」などチェック。

京都シネマまで映画を観に。京都駅からいつものように烏丸通を北へ歩く。途中、「なか卯」でお昼ご飯。いつものごとく親子丼とミニはいからうどんのセット。何回食べても親子丼美味しいなー。ほかのメニューも食べようと思いつつ、ついつい同じメニューになっちゃう。

でまずは斉加尚代監督「教育と愛国」を観る。いかに政治が教育現場に介入してきているのかを丁寧に追うドキュメンタリー。第一次安倍政権で教育基本法が改正されて以降じわじわと政治介入が進んでいく現実にはぞっとする。「正しい日本人」を作るべく「自虐」史観を排し、研究者が調べ積み上げた事実ではなく、政治家たちが望むファンタジーとしかいいようのない歴史を教科書に忍び込ませる。政権に近い保守派の東大教授は「「正しい日本人とは?」の問いに「左翼じゃない」と言い放つ。大喜利じゃなく真剣に。この考えを基に教科書が作られ教育現場に降りてくる。まるで喜劇のようだが、この現実は悲劇でしかないじゃないか。国が犯した過去の過ちを正しく分析し、反省し、未来のために活かすことがなぜ「自虐」なのか。僕にはさっぱりわからない。過去を反省し、より良き未来を考えることがなぜ「反日」なのか。僕には本当にわからない。でもそんな考えを持つ人たちが権力を持ち、巧妙で陰険で暴力的ともいえる手段でじわじわと教育を変えていく。その考えがわからない人間は、左翼とカテゴライズされ排除されていく。本当に酷い国になってしまった。ぶつけようのない怒り、子供たちへの申し訳なさ、暗い未来をただ諦め受け入れるしかないのかという絶望感に打ちひしがれてしまう。

コーラを飲んでクールダウンしてもう一本。続いては李相日監督「流浪の月」を観る。ある理由で家に帰れない10歳の少女更紗。ある雨の日、孤独な大学生・文と出会い、彼の家に招かれる。居場所がない二人が過ごす幸福な時間はやがて終わりをつげ、二人は誘拐犯とその被害者と呼ばれるようになる。そして15年後、二人は再び出会ってしまう。ってなお話。人は自分の理解できる範囲でしか人を観ようとしない。人々の理解からはみ出した二人は、誰からも共感されることもなく、好奇の目に晒される。男と女、その間にある心、そして身体。自分たちの理解できる範囲で、自分たちの常識の範囲で。二人はそこから零れ落ちている。どこにも「帰れない二人」なのだ。だから二人は共鳴する。愛とか恋とかいう関係からもはみ出し、零れ落ちた先で。撮影監督ホン・ギョンビョのしっとりと濡れた画が寄る辺ない二人の心情を現す。信頼と実績の松坂桃李と確かな演技の広瀬すずが素晴らしいが、更紗の恋人を演じる横浜流星が素晴らしい。自分の感情を殴ることでしか表せない悲しきDV男を見事に演じきっていて、助演男優賞もの。見応えのある映画だった。

2022/5/22

朝からマンションの理事会。暮らし始めて27年。マンションもさすがにガタがきているが、それ以上に自分にガタがきている。そんなことを想いつつ。

妻が出かけたので昼は簡単にチャーハン。で今日も映画。ユナイテッドシネマで吉野耕平監督「ハケンアニメ!」を観る。新作アニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳。同クールの同時間に放送されるもう一方のアニメを監督するのは天才と呼ばれる王子千晴。果たして覇権をとるのはどちらの作品か。ってな話。いや、これは思いのほか面白い映画だった!アニメ制作の現場、プロデューサーに製作スタッフ、声優、宣伝・広報に至るまでそれぞれに欠かすことのできない仕事を見せつつ、二人の監督による二つのアニメ作品をしっかり説得力を持たせるべく作り込み、やがて二人の仕事とアニメとが重なっていく。ルックの新しさもありながら、ど真ん中のお仕事ムービーで爽快さが残る快作。吉岡里帆、やっと代表作が出たなーという感じで素晴らしい。でも一番の儲け役はクールなプロデューサーを演じた柄本佑だなぁ。あれはずるい。観た人みんな彼のファンになっちゃうんじゃないか。

で夜は娘と「Queendom2」。贔屓のWJSNが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて大満足。実力はありつつ、今一歩爆発しないままだったWJSNだがしっかりとその強さを見せてくれた。いやーやっぱりこういうの観てる時間だけは日ごろのもやもやから一時でも解き放たれるな。


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2022/5/25

テレワーク。中川家の「ザ・ラジオ・ショー」ゲストのミキとのやり取りが面白い。「東京ポッド許可局」伏線が一切回収されないあれ何だったんだ?話、面白い。

野宮真貴さんの番組にポータブルロック。いやはや2022年にポータブルロック3人がラジオで喋ってるなんて、夢みたいだなー。なんとなくの結成から湾岸スタジオでのデモテープ作り…若き音楽家達の青き時代。野宮真貴のソロデビュー時にプロデューサーを務め、「ポータブルロック」という名前を付け、実家に作った「湾岸スタジオ」で若いミュージシャンを育てる--改めて鈴木慶一さんの偉大さを想う。しかしその時まだ慶一さんは30歳ぐらいなんだから。

昼は日清のインスタント焼きそば。袋麺の焼きそばって結局フライパン二つ使わないといけないことない?一つで豚肉とキャベツを炒めて、もう一つで麺を茹でて。みんなどうしてんの?

2022/5/26

雨が降り出す前にと急いで退社したのに、会社出たとたんぽつりぽつりと振り出したかと思うと一気に土砂降り。さすがにこの雨の中25分かけて歩いて帰るのは辛いので途中のネットカフェで雨宿り。大人のサブカル誌「文春」読みつつ少し時間潰してから帰宅。来るべき新作の為に「トップガン」をアマプラで予習。昔テレビで観たような気もするが…。ザ・80’sだなー。

2022/5/27

今日は一日オンラインでの会議が続く。昔は会議で大阪や京都、時には東京へ出ていたがもうすっかりオンラインが普通になったなぁ。ま、時間的にも効率はいいんだけど。しかし今思えば、たまの会議、会社から出て電車に乗ってという時間がいい息抜きでもあった。便利になるということは息が詰まることでもあるな。

先週見損ねたのでNHKプラスでドラマ「17才の帝国」を。それにしても山田杏奈ちゃんは江口寿史先生が描く美人画から抜け出してきたようだな。

 

今週聴いた音楽は

 

2022年5月14日~5月20日の話。

2022/5/14

7時半起床。バターロールにウインナーとレタスを挟んでホットドッグの朝食。午前中、散歩がてらユナイテッドシネマまで。

樋口真嗣監督「シン・ウルトラマン」観る。うむ、うーむ。いや、面白いっちゃー面白かったんだけど…。世代的には夕方4時の再放送で初代やセブンは観た世代。リアルタイムで言うとタロウやレオで、むしろコロコロコミック内山まもる先生が描く「ウルトラマン」が好きだった。ゆえにそこまでウォーっという感じにもなれなかったのが正直なところ。ということで保留。ガタイのいい長澤まさみが一番強そうだった。

帰って、昼ごはんはスガキヤのインスタント台湾ラーメン。辛い!

2022/5/15

8時起床。バターロール、今日はハムサンドにして。娘は仕事、妻は出かけたので一人。「ワイドナショー」で松本人志の発言にちょっともやもや。途中で消してしばし湖岸を散歩。radikoで「ホンモノラジオ」聴きながら3Kmほど歩く。帰ってパスタの昼食。炭水化物過多だなー。

NETFLIXヨン・サンホ監督のドラマ「地獄が呼んでいる」観始める。いやはや人間の嫌なところを突くなー。面白すぎますやん。

2022/5/16

今日は一日営業やら打ち合わせが入っていてバタバタと。夕方から草津駅前で商談。久し振りに電車移動。毎日終電で帰っていたような働き方はもう出来ないし、したくもない。時々会社の若い子とかが、皆あんまり残業とかしないんですねとか言ってるのを聞くと、いやいや残業しなくなったの45過ぎてからだからと言いたくなることもある。申し訳ないが君ぐらいの歳の頃は毎日地獄のように働いてたよと。でも、まぁそれが良かったわけではない。残業をせずに済む環境を作るのが今や僕たちおっさんの仕事でもある。中間管理職は辛いぜ。

2022/5/17

思うところあり、古雑誌などを整理することに。88年~93年頃のロッキンオンジャパンが50冊ほどある。わりときれいに保存もしてあるしそのまま捨てるのも忍びない。メルカリで売るのも面倒なのでどこかでまとめて買い取ってくれないかなーと探し中。もちろんそれ以外にも古雑誌多数なのだがありすぎて埋もれて取り出すこともできなくなっているという…。いろいろあるが1986年1年分の「宝島」誌や「テッチー」誌、「POP IND'S」誌、「笑芸人」誌などはまだ手放すことができないでいる。CDも数千はあるからこれも死ぬまでに片付けなきゃ。

2022/5/18

テレワーク日。妻と娘、今日は共に休み。リビングで「相席食堂」を観ながらげらげら笑っている二人をしり目に部屋で一人お仕事。とはいえ中川家の「ザ・ラジオ・ショー」、ダイアンの「TOKYO STYLE」、「東京ポッド許可局」など聴きつつ。

テレワーク飯は昨日の残りのから揚げに炒り卵で簡単に。午後もひたすら地味仕事。さすがに身体がなまるので仕事後、湖岸を散歩。夕方の水辺を歩くと少し気分が晴れる。

2022/5/19

湖西方面へ外回りというドライブ。一仕事終え、小野神社に立ち寄る。一応近く通るときは立ち寄るようにしている。なんとなくONOの総本山的な、パワースポット的な…別に、何もないんだけど、気持ち的にね。

ドライブ中は竹内義和先生ゲストの角田さん「蛤御門のヘン」。水道橋博士さんの出馬について。角田さん、竹内先生2人が博士への想いを真摯に語られている。二人のように近い関係ではないけれど、僕も長くファンでいる。やっぱり複雑な思いがある。何度も言っているように博士は尊敬する人生の先輩であり僕の好きな先生だ。ここ数か月の動きをみていれば、過剰で過激な博士のことだからそこまで徹底して行ってしまうのもよくわかる。ファンとしてついつい余計な心配もしてしまうが、これは博士の選択であり博士の人生である。

博士の選択にエールを。その活動も含めて「藝人」なんだな。

夜は娘と「Queendom2」観る。今回はユニットダンス対決。皆クオリティ高くて見応えありですな。いろんなもやもやも吹っ飛ぶってなもんだ。

2022/5/20

夜、テレビで「ショーシャンクの空に」。昔公開時に観たなー。確かに名作。でもティム・ロビンスといえば彼の監督作「デッドマン・ウォーキング」が僕には一番に思い浮かぶ。マイベスト映画は?と聞かれると迷ってしまうのだが、その時いつも頭に浮かぶ映画の一本はこれ。死刑制度を取り上げる地味な映画だが、忘れがたき作品なのだ。

 

今週聴いた音楽は

2022年5月7日~13日の話。

2022/5/7

8時起床。ベーコンエッグとトースト、ヨーグルトの朝食。午前中はぼんやりと録画の消化。「アメリカの今を知るテレビ」「ロンハー」など。久々に電車乗り継ぎ三条のMOVIX京都へ。チケットを先に買って、近くのラーメン店「珍遊」にてチャーシューメンの昼食。最近太り気味だから食べちゃいけないと思いつつ、ラーメンは美味しい。

で白石和哉監督「死刑にいたる病」観る。逮捕された連続殺人犯、榛村から大学生の雅也に届いた一通の手紙。かってパン屋の店主として雅也と顔なじみだった榛村からの告白。雅也は次第に榛村の狂気にからめとられていく…ってな話。ちょいグロい表現もありつつのミステリーでちょっと前の韓国映画テイスト。白石監督の旧作「凶悪」にも似て、闇を探るうちにどんどん闇に飲み込まれていくどす黒い怖さがある。得体のしれない殺人犯を演じる阿部サダヲの石のような真っ黒な目の奥が印象的だった。

映画観終わり京阪電車で大津へ。radikoで「蛤御門のヘン」。ネットニュースに踊らされるのではなく、日常の会話をしたいという話。確かにコロナ以降、学生時代の友人と集まる機会も減り、どうでもいいバカ話をすることがなくなったな。どうしても会社では仕事の話が中心になるし、本音で話せる感じでもないもんな。そんな日々にストレスを感じつつ商店街で散髪をしてすっきり。

夜、アマプラで映画を一本。チョン・ヒョッキ監督「私のボクサー」を観る。脇役として着実にキャリアを伸ばしてきたオム・テグ主演。ヒロインはGirl's Dayのマンネ、というか今ではすっかり女優として人気者のヘリ。パンソリに合わせてボクシングするというなんだかとっても変な映画。でもその実、結構悲しくも切ない物語だった。Girl's Day時代からお気に入りのヘリ。デビュー当時はまだやぼったさが残る美少女だったが、バラエティ番組で見せた愛嬌でグループの人気を引っ張り、あれよあれよという間にCMクイーンからバラエティの人気者に。今では主演ドラマも多数。K-POPアイドルの大成功例だ。なんだかんだでK-POPにはまって10年以上。こういう姿を観れるのは嬉しい。

2022/5/8

朝から妻と実家へ。母の日のお祝いというわけでもないが本社勤務になり東京から4年ぶりに帰ってきた兄夫婦もいっしょに市役所の上に出来たレストランでランチ。ハンバーグはちょっと小ぶりだったが美味しかった。再び兄夫婦と同居することになった母。施設の祖母や近くに住む叔父の世話もあるので兄が一緒に暮らしてくれると心強い。

車中では東野幸治の「ホンモノラジオ」。ダウンタウンDX裏話。ダウンタウン軍団の末っ子、やんちゃさと冷静さ。どこかジャーナリストの眼を持ちつつ、全方位的に茶化しイジリ倒す東野さんの話、面白い。

帰宅して「イカゲーム」最終2話。ピークは6、7話だったか。ラストはまぁ無理やり驚かせようとした感じで…。でもさすが世界中で人気になっただけの強引な惹きつけ力があった。

NHKプラスでドラマ「17歳の帝国」を観る。AIと17歳の総理大臣が統治することになった実験都市。NHK、報道はクソだがドラマは面白い。山田杏奈に河合優実と大注目の若手俳優が出てるのもポイント。

2022/5/9

娘と「Queendom2」。ユニットでの歌対決。相変わらず圧巻のヒョリン先輩だが、今回は爽やかな歌声でIUのカバーを披露した宇宙少女ヨンジョン、スビン&VIVIZのウナのチームが良かった。個人的にお気に入りのスビンがやっとフィーチャーされたのも嬉しい。


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2022/5/11

朝から血圧の薬を処方してもらいに病院。その後テレワークにてお仕事。テレワーク飯は豚キムチを作って。午後結局会社出て諸々対応。

radiko中川家「ザ・ラジオ・ショー」。ゲストはフットボールアワー後藤輝基藤井隆プロデュースのカバーアルバム「マカロワ」も聴く。以前に出たレーベルのコンピ盤「SLENDERIE ideal」に収録されてたスカート澤部渡氏アレンジの「悲しみSWING」が大傑作でその色気のある歌声に驚いたが、今作もがっちり藤井隆プロデュースで新進気鋭のアレンジャーたちによるかっこいい音作り。本人は藤井隆に言われるがままだったという話だが、しっかりやり切っていてまたまた傑作。伊藤銀次のカバー「こぬか雨」とかもいいなぁ。

そしてポータブルロック、まさかの新曲が配信。1985年の1st「QT」は翌1986年に駅前のニチイに入っていたレコード店で買った。私立高校の合格が決まってすぐに買いに行ったことを覚えている。ほっとした気持ちで兄の部屋にあるステレオで聴いたのを今も鮮明に覚えている。特徴がないのが特徴。と言われた野宮真貴さんの瑞々しい歌声。その後、ピチカート・ファイヴに加入して世界的に大ブレイクするなんて思いもしなかった。さらに36年後、新曲が発表されるなんて想像すらできなかったし、それを聴いてる自分の姿すら思いもしなかったな。


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新曲は大人のポータブルロックという感じだが、独特の音使いがもう紛れもないポータブルロックで嬉しくなる。

2022/5/12

水道橋博士YouTube「博士の異常な対談」。町山さんとの月一対談は今月も大いに刺激的。というか本当に今この国で起こっていることに目の前が真っ暗にな想い。映画「教育と愛国」のMBS斉加尚代監督も交えての話。ロシアを非難しながら、まるでロシアをお手本にしているかのように国民を締め付け、自由を奪い、独裁化していく政権。教育を壊し、知識や知性を憎み、自分たちに従順な国民を作るために躍起になる。本当に恐ろしい。博士が巻き込まれているスラップ訴訟がいかに酷いものか。


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博士の活動に対して政治的過ぎるなどと言う人もいるが、博士だってそれは本意ではないだろう。おかしいことをおかしいということは政治的な発言ではなく、生活者として当たり前にある自由であり発言であるはず。それを政治家が訴えるという行為がいかにおぞましく、酷い行いなのか。本来であれば巻き込まれただけの博士が、ここまでリスクを背負って立ち向かおうとするのは全ての表現者、すべての生活者の為だと思っているからだろう。そこまでする義務も義理もない博士が、そこまで背負っている。5年後、10年後、20年後、世界はもっと酷いことになっているかもしれない。言葉は奪われ、すべての表現は政権の検閲の下、政権にとって都合のいいものだけが残る。そうなった時、あぁ博士が言ってたのはこういうことだったのかと気付いてももう遅いのだ。

2022/5/13

仕事で雨の中、近江八幡まで車を飛ばす。radikoで「蛤御門のヘン」。柳田光司さんのゲストの演芸浪漫回。ダウンタウン40周年を勝手に祝う会。柳田さんの年月日にこだわる演芸男子ぶりが炸裂。NSC入学1か月後のダウンタウン漫才から京都花月ダウンタウン、柳田さんが体験した二丁目のダウンタウン。寛太寛大の漫才からの影響や角田さんが語る巨人師匠の話も興味深い。京都花月に入ったことはなかったが、その裏の公園や新京極通、あの頃の景色は覚えている。僕が初めて見た芸能人は阪急河原町駅で観た西川のりお河原町駅では京都花月に出演する芸人さんたちを稀に見ることがあった。あと京都のビブレホール懐かしい。紳助さんの「ハイヤング京都」後半1時間はビブレホールからの公開録音だった。僕は行ったことなかったけど、当時兄貴が仲間と観に行って、学生が出るコーナーに出てちょこっと声が流れたことがあった。ビブレホールはその後一度、ZELDAのライブを観に行ったっけ。ビブレにはインディーズ盤も多く扱っていたユリナレコードがあったはず。

続けてメルマ旬報の柳田さん×角田さんの「戯れ言WEST(仮題)」も。さらに濃厚なダウンタウン話。伝説の一日をライブビューイングで観た後、ダウンタウンに想いを馳せ京都花月跡を一人歩く柳田さん。まさに演芸浪漫だなー。

 

今週聴いていた音楽は

  • 「Max&Match」LOONA/ODD EYE CIRCLE
  • 「[++]」LOONA
  • 「[××]」LOONA
  • マカロワ後藤輝基
  • 「Lonely Girl,Dreaming Girl」ポータブルロック
  • 「ビギニングス」ポータブルロック
  • 「BEAT CITY」伊藤銀次