日々の泡。

popholic diary

2022年3月26日~4月1日の話。

2022/3/26

朝ドラ起床。トーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。代り映えしないな。午前中は「いたって真剣です」、「アメトーーク」の特番など録画を消化。

昼ごはんはサッポロ一番みそラーメンとおにぎり。幼稚園の頃から食べてるメニューだな。

午後から映画館へ。明日で閉館の大津アレックスシネマへ。歩いて行ける映画館。シネコンには珍しく、滋賀ではあまり上映されないミニシアター系の作品をよくかけてくれる映画館だった。個人的にもよく通ったし、仕事でも絡ませてもらうことがあった。番組に出演頂いていたM支配人は秘宝読者というだけあって話が合ったのでよく映画話をさせてもらった。思い出深いのは担当していた番組で企画した「この世界の片隅に」高校生鑑賞会。高校生に「この世界の片隅で」を観てもらって、そのまますぐにロビーで番組収録をするというもの。自画自賛だが良い企画だったと思う。

eradiosncc.shiga-saku.net 

で観たのはナヴォット・パブシャド監督「ガンパウダー・ミルクシェイク」を観る。殺し屋のサムはターゲットの娘エミリーを救ったことで組織から狙われる。図書館を拠点にする同じ殺し屋だった母の古い仲間たちととも組織に立ち向かうに男社会に反旗を翻す女たちの挽歌。アイデアに溢れたアクションの数々が楽しい。女殺し屋軍団のリーダー的存在、ミシェル・ヨーが最高!スカッと爽快な皆殺しアクション。癖の強い映画を上映し続けた大津アレックスシネマともこれでさよなら。らしい映画で締めくくりだ。ありがとう!

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そのまま商店街で散髪。随分な白髪頭になってしまったが、すっきり。平和堂で2割引きかつ20円引きのシュークリームを家族分3つ買って帰宅。ほどなくして帰ってきた妻。別のスーパーで半額のシュークリームを6つ買ってきていた。賞味期限本日のシュークリームが9つに。こういう時に使える諺ってあったっけ?

2022/3/27

8時起床。朝食はマーガリンをたっぷり塗ったトーストにハムエッグとヨーグルト。朝の内に妻と買い物。

今日は久しぶりに妻と大阪まで出て観劇。まずは劇場近くでランチ。インドカレー、美味しい。でABCホールへ。MONO「悪いのは私じゃない」を観る。とある田舎の小さな会社、その会議室が舞台。社内に発生したハラスメント騒動を調査するため社員への聞き取り調査が行われるのだが…。食い違うそれぞれの言い分。表の顔と裏の顔、主観と主観がぶつかり拗れていく様をMONOらしい思わず笑ってしまう会話劇で展開する。土田英生さんの脚本は、劇団員それぞれの味を活かしつつ、一癖二癖ある登場人物たちの関係性を見事に立体的に描く。人間らしい弱さや駄目さが愛おしくなる。現実のハラスメント問題はもちろん深刻なものであるが、それでも精いっぱいの理想を込めたこの優しさがMONOの持ち味だと思う。MONOの芝居を最初に観たのはもう30年も前。当時から独特の「ふら」があってファンだった水沼さん。歳を重ねますます味わい深くなり今作でも大いに笑わせてくれる。若手組4人もすっかりMONOの世界に溶け込んでいて楽しい。

2022/3/28

昼休み、ネットでアカデミー賞をチェック。作品賞「Coda あいのうた」は誰が観てもいいと思える素直な作品。納得。観た時の感想は↓の日記で

popholic.hatenablog.com

しかしウィル・スミスの騒動はやっぱりもやもや。まさに「ドリームプラン」で演じたリチャードのような有害な男性性。ネットに溢れる様々な声にももやもや。芸人によるジョークに対して暴力で応える。その場所やそれぞれの立場、背景や関係性。その行為に対してもまた分断が生まれる。ひたすらもやもやが募る。

2022/3/30

テレワーク日。一日部屋で誰とも喋らず会社とつないだPCで作業していると普段よりも疲労度が高い。

radikoで「たまむすび/アメリカ流れ者」、「アフター6ジャンクション」アカデミー賞特集、「中川家のザ・ラジオショー」「東京ポッド許可局」「東野幸治のホンモノラジオ」、そして「伊集院光とらじおと」最終回を聴く。自分も作り手側としていくつかの番組終了を経験している。やっぱり最終回は寂しいもの。人気や評価とは別のところで、スポンサー事情や社内体制の事情での終わりはよくあること。そしてそれはわかってはいても作り手としては本当に悲しいものだ。その何とも言えない悔しさは今もまだ生々しく自分の中に在る。で伊集院さん。「いつでもずっとラジオのことを考えている」。ラジオで喋るためにすべての行動がある。水道橋博士さんが「藝人春秋Diary」において古川ロッパの「俺を日記をつけるために生きているのだ」という言葉をひき、日記芸人を宣言したが、伊集院さんは「俺はラジオでしゃべるために生きているのだ」ろう。誰もそれを止めることはできないのだ。

2022/3/31

3月も今日で終わり。あっという間に時間ばかりが過ぎていく。営業車を走らせながらどっか行っちゃいたいなーなんて。こんなことの繰り返しだ。もう51年も生きてるのに、生きることにいまだに慣れない。俺は何のために生きてんのかねー。

2022/4/1

4月新年度。異動もなく、また数字に追われる日々が始まると思うとさすがに滅入る。

とか何とか言いつつ、会社帰りにユナイテッドシネマで映画を一本。ダニエル・エスピノーサ監督「モービウス」を観る。ソニーの方のマーベル。幼いころから血液の難病に苦しむ天才医師モービウス。治療のために吸血コウモリの血清を投与するという実験を自らに施したことで、彼は超人的な力を手に入れる。だがその代償として生き血を求める怪物になってしまう…。名優、ジャレッド・レトが演じるダークヒーローは魅力的ではあるんだけど、ま、さすがにあの「スパイダーマン」観た後だと物足りないやね。金曜の夜、会社帰りに観るにはちょうどいい感じですがね。で、「ヴェノム」ともどもあっちのマーベルとも折り合いつけつつ、こっちはこっちのユニバースで展開していく気満々なんすね。

 

今週聴いた音楽は

  • 「SUMMER CITY」Kim Areum
  • 「Real Love」OH MY GIRL
  • 「言葉のない夜に」優河
  • 「Last Chance At Love」Choi Jungyoon
  • 「SMiLEY」YENA
  • 「アダプト」サカナクション

2022年3月19日~25日の話。

2022/3/19

朝ドラ起床。玉子とハムのホットサンド、ヨーグルトの朝食。昨日ワクチン接種したので今日は家で療養。若干普段より熱あるかなというぐらいと、注射を打った左腕の痛み。ソファーに座って一日中テレビ。HDD消化でホロコースト博物館特集の「アメリカの今を知るテレビ」、ラジオ芸人特集の「やすとものいたって真剣です」。TVerで地下芸人特集の「ダウンタウンDX」を。

鯖缶でパスタを作って昼食。味がちょっとぼやけ気味。テキトーに作っただけあってテキトーな味になってしまった。

午後もソファーに座ったまま。NETFLIXで韓国ドラマ「椿の花咲く頃」を。そしてチャン・ユジョン監督「ブラザー」鑑賞。マ・ドンソクとイ・ドンフィが仲の悪い兄弟を演じるコメディ。父の死により本家に呼び出された兄弟。いがみ合いながらも亡き父、そして母の秘密を知り…という笑って泣かせるやつ。笑わせるところは笑わせる、泣かせるところはこれでもかと泣かせる。小粒ながらも気持ちのいい映画。

アマプラに懐かしい「飛べ!孫悟空」が入っていたので思わず観てしまう。小学生の頃、この番組の絵本を持っていてよく読んでたな。何度も何度も模写したから今でも志村の悟空やいかりやの三蔵は描ける。で今見ると勢いで作っちゃってる感が凄い。多忙を極めていた頃のピンクレディ。オープニングの振付が覚えきれておらず、後半グダグダになるとことか楽しい。どんだけ忙しい中、強引に撮影してたんだろう。

でTVを消して、小泉今日子のエッセイ「黄色いマンション 黒い猫」を読む。一時期、沢村貞子さんの文章を好きになって、古本屋で探してはよく読んでいたのだが、その抒情に過ぎないさっぱりとした文章がどこか似ている。若き日の自分、過ぎ去りし日々に対する距離感、客観的でありながらどこか優しい眼差し、切なさの匙加減。どれをとっても素晴らしい文章で読んでいて落ち着く。

2022/3/20

朝から妻と実家へ。3連休の真ん中。いつもより道が混んでる。車中は「蛤御門のヘン」竹内義和先生ゲスト回。開始早々ガーシーCh.について語る二人の下世話さが最高。

で実家。母も一緒に墓参りして、近くのケーキ屋でケーキを買って帰宅。昼は母の手料理。ハンバーグにポテトサラダ、いんげん胡麻和え。抜群に美味しい。食後にはコーヒーにケーキ。ありがたいことだ。料理上手でお喋り好き、とにかく世話焼きの母が、昔はちょっと煩わしくも感じていたが、実際家を出てからの方が長くなった今は感謝の念しかない。毎日、美味しいご飯を作ってくれて、いってらっしゃいと送り出し、おかえりと迎えてくれる存在がどれだけありがたいことか。

で帰宅。晩御飯は実家からもらってきた昼の残りのハンバーグを再び。で今夜もNETFLIXでドラマ「椿の花咲く頃」を。すっかりコン・ヒョジンのファンになってしまった。

2022/3/21

7時半起床。ヨーグルトとレーズンバターロール1個の軽い朝食。朝ドラ観て、朝一の回で映画を一本。マット・リーヴス監督「ザ・バットマン」観る。自分はなぜバットマンであるのか?なぜそこに導かれたのか?運命の謎解き。自分自身の「正義」がぐらぐらと揺れる中、その謎解きの果てに「バットマン」である意味を掴む。ダークで重厚、3時間近い長尺ながらもグッと惹きつける物語。暗闇から登場するバットマンはスクリーンで観てこそ。見応えたっぷりで映画を観たなーっていう充実した気持ちになる作品だった。

本屋で「映画秘宝」最終号と「週刊文春CINEMA」を購入。いろいろあった「映画秘宝」もついに最終号。毎月立ち読みして気になる号は購入という付き合いではあったが、それでも2、30冊は今でも部屋にある。雑誌が無くなるのは寂しいな。以前、町山さんが水道橋博士さんとの対談で「雑誌文化こそがサブカルだった」という話をされていたが、さよならサブカルという気持ちだ。そしてサブカルの最終地としての文春。中学生だった僕をサブカルの道に引き込んだのは「宝島」誌でのみうらじゅんさんと町山智浩さんだった。それから37年が経って「週刊文春CINEMA」には二人の対談。対談では「笠智衆が年下に…」という話題が。サブカル少年だった僕もすっかりサブカルおじさんに。老いるショックは続く。

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帰って、今日もパスタ。ベーコンとほうれん草のペペロンチーノ。今日はしっかり味がまとまった。塩気大事。

で午後はアマプラでもう一本。アーロン・ソーキン監督「愛すべき夫妻の秘密」を観る。1950年代の人気TVコメディ「アイ・ラブ・ルーシー」で主人公夫妻を演じた、実際に夫婦であるルシル・ボールとデジ・アーナズを描いたドラマ。かわいい妻とかっこいい夫を演じ続けた夫婦、だがその仮面の裏には…。まさにドーランの下に涙の喜劇人。表の顔と裏の顔、TVの中だけが幸せだった切ない夫婦の物語。夫婦ってむずかしーなー。

2022/3/22

3連休明け仕事。諸々忙しく、ぐったりして帰宅。気圧のせいか、疲労のせいか、瞼がぴくぴくと痙攣。夜はPCに向かって過ごすことが多いんだけど、それもやめて早めに就寝。

2022/3/23

昼休みにはいつも博士さんのメルマガ「メルマ旬報」読む。シンデレラエキスプレス渡辺裕薫の連載で綴られる「正司敏江・玲児」師匠の物語に引き込まれる。日本版「愛すべき夫妻の秘密」というべきか。玲児師匠死去後の敏江師匠の姿。渡辺さんだけに見せたその芸人としての凄み。敏江・玲児は僕が子供の頃にはすでに大御所で、関西の漫才番組なんかには必ず出ていた。元気の塊みたいなパワー溢れる敏江師匠はいかにも芸人さんという感じだったが、中学生の時に小林信彦著「日本の喜劇人」を読んで、敏江師匠を観る目が変わった。小林信彦はこう書いている「このころの正司敏江が、私に少なからず衝撃をあたえたのは、まぎれもない事実である。いまどき、字が読めない人間がいるなどとは、私は、信じられなかった。」「~自分の生い立ちを話し始めたが、それは凄惨の一語に尽きた」そして「~私は久しぶりに、ぞくぞくさせられる芸人に出会った。」「~芸人じゃなくて、芸獣というのかな」とまで書いている。その一代記こそ、NETFLIX案件じゃないか。

2022/3/24

外回りでランチ難民。諸々予定が狂った上に、何を食べようか迷いに迷った挙句、15時過ぎにやっと昼食。ハンバーグにするか、ラーメンにするか、それともかつ丼、いやカレー…結局、丸亀製麺ぶっかけうどんにちくわ天。そんなはずじゃなかった…。

2022/3/25

金曜。会社帰りにユナイテッドシネマへ。ギレルモ・デル・トロ監督「ナイトメア・アリー」を観る。怪しい見世物小屋の一座に紛れ込んだ男スタン。読心術を身に着けメンタリストとして成功を収めるが、謎めいた精神科医と出会い、やがて破滅へと転がり落ちていく…。のっけから妖しい雰囲気が満載、映画の世界に引き込まれた。人の心の隙間につけ入り、惑わせていく。あくまでインチキな芸であると自覚しながらやってるうちはいいが、やがて金を持ち、力を持ち、それがインチキな芸であることを自分自身が忘れてしまう。ま、今もテレビやなんかでこの類の人は多いけど。でその果てに辿り着く地獄巡り、因果応報なラストの鮮やかさ。これぞ、映画だ!

しかし金曜の夜は映画に限る。ひと時スクリーンの中の世界に浸れば、仕事を忘れリセットされる。

 

今週聴いた音楽は

  • 「Ducky」みらん
  • 「Sentiment」Hana Hope
  • 「厚木I.C.」小泉今日子
  • 「The Reve Festival 2022」Red Velvet
  • 「fruitful days」原田知世
  • 「NIA」中村佳穂

 

2022年3月12日~18日の話。

2022/3/12

休日。朝ドラ起床。バターロール、ハムエッグとヨーグルトの朝食。

今日は朝から映画館へ。アップリンク京都にてまずは今泉力哉脚本×城定秀夫監督「愛なのに」を観る。古本屋店主の多田に降りかかる愛と性の災難。店に通う女子高生・岬からは突然の求婚。多田が片想いする一花は亮介と結婚間近。だが亮介はウェディングプランナーの美樹と浮気中…。心と身体、そして「好き」が縺れに縺れるラブ&セックス・コメディ。今泉脚本×城定監督の持ち味が見事に活かされたかわいらしい映画。「由宇子の天秤」でも強い印象を残した河合優実が、多田に何度も求婚する女子高生・岬を演じているんだがこれがいい。変ないやらしさがなく、きりっとした清涼感がある。そしてクソ男、亮介を演じた高田文夫先生の後輩、日大落研出身のビバリスト・中島歩に爆笑。イケメンなのにどこかとぼけた佇まいが面白い。

10分のインターバルで続いては松居大悟監督「ちょっと思い出しただけ」を観る。照明スタッフの照生と、タクシードライバーの葉。別れてしまった二人が過ごした時間をある一日を1年ごとにまき戻して見せていく。まさに「ちょっと思い出しただけ」。ふと思い出す、なんてことの無い一日のかけがいのなさ。こりゃずるいよ。というぐらいにグッとくる。あと20歳若かったら、まるで自分のことのように切なく胸を締め付けられただろう。今は笑ったり泣いたりする二人が微笑ましく、とても眩しく感じられて、鈴木慶一が演じたタクシードライバーのような目を細めて観てしまう。実ることはなかったとしてもその時間が、その過ぎ去りし日々がどれだけ美しいものか。ヒロインらしからぬヒロイン、伊藤沙莉がとにかくチャーミングで素晴らしかった。誰もがこの映画に生きる彼女に恋してしまうだろう。そしてこちらにも河合優実。「愛なのに」の女子高生とはまた違う大人っぽい雰囲気もあって印象に残る。

ジム・ジャームッシュ監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット」は昔観に行ったな。梅田LOFT地下の映画館だったかな。付き合い始めたころの妻と観に行ったはず。ちょっと思い出した。

で最後にもう一本。のん監督「Ribbon」を観る。映画としては正直粗削りだし、「のん」という存在、まだその枠からはみ出るものではないけれど、「コロナ禍での鬱屈」を真正面から捉えて叫んで見せたのは素晴らしい。自ら表現の場を作っていくのは簡単なことじゃないだろうけど、それが出来る選ばれた人であることは間違いない。作り続けて欲しいな。

で今日はそのまま大宮まで歩いて京都泊。月末で使用期限が終わる宿泊券を使うべく。王将の1号店で焼きそばと鶏のから揚げをテイクアウト。ほろよいチューハイを飲みつつ部屋で一人飯。テレビでやってた「SING」を観ながら。デザートにコンビニで買ったプリンを食べて王様気分。安上がりでイイネ。

2022/3/13

7時起床。今回の京都泊でのメインイベントは朝食。ビジネスホテルなので豪勢なものではないが、それでも十分嬉しい。桜エビの炊き込みご飯だとか各種漬物、にしんそばにおでん、ほうじ茶プリンまで朝から食べ過ぎる。で駅前のフルーツパーラーで有名なフルーツサンドを家族へのお土産に買って、大宮から京都駅まで腹ごなしの為歩く。しかし9時過ぎにホテルを出て、10時半には家に帰っているという。

NHKでやった小泉今日子の番組を観る。素晴らしい。キョンキョンはずっと最高。70年生まれの僕にとって82年組はまさにど真ん中。明菜に秀美に優に伊代、皆かわいかったが、そりゃもうキョンキョンでしょ。3枚目のシングル「真っ赤な女の子」でショートカットにしてきたときの衝撃たるや!で番組に戻って、VTRで登場したのが本木雅弘黒柳徹子ってのいい。地に足着けて正直にまっとうに、ちゃんと生きてる人の言葉だ。フッくんではそうはいかない。たぶん。デビューから40年。今でもキョンキョンは俺たちのキョンキョンだし、ちゃんとかっこいい!

昼はペペロンチーノを作って、NETFLIXでドラマ「椿の花咲く頃」を見始める。一気に3話。まだどこに着地するにか、まったくわからん。しかしドラマ観始めると時間が…。

2022/3/16

朝ドラ「カムカムエブリバディ」。勇ちゃんが目黒祐樹に!物語も最終章。目が離せませんな。

しかし今週はちょっと仕事が立て込み気味。仕事して、飯食って、風呂入って、ぼんやりネット見てるうちに時間が過ぎて、あとは寝るだけ。ダメだなー。

2022/3/17

今日も朝からバタバタ。外回りで時間なく3時過ぎに遅いランチ。自分で自分の機嫌を取るべく、すき家のほろほろチキンカレー。美味しい!

中川家のザ・ラジオ・ショー」マキタスポーツさんゲスト回聴く。意外な組み合わせだが、互いの芸にリスペクトしてる感じがあって会話が心地よい。

気分上げるためにK-POP動画をチェック。ここんとこお気に入りのBillie「GingaMingaYo」。SBSのワンカメ動画が素晴らしすぎて悶絶。曲、ダンス、表情、セットのビジュアルからこの超絶カメラワークの激はまりぶり!何度も見てしまう。毎週放送の音楽番組でこのレベルの動画が随時上がってくるんだから凄い。韓国エンタメの充実ぶりたるや。追いつくどころか差は広がるばかり。


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2022/3/18

久しぶりの雨。雨の通勤は嫌だな。安物の靴に雨水がじんわり染みてくる。その何とも言えない不快感。で今日は午前中で仕事切り上げ、ワクチン接種3回目。ちょうど妻も休みだったので車で病院まで送ってもらい、サクッと注射一本。そのまま近くのスーパーで買い物。さて副反応はいかに!?

ブログに写真がないと寂しいので、昼に作って食べた寿がきやインスタント味噌煮込みうどんでも挙げておこう。一人用土鍋で作ったらちょっと美味しく感じた。

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今週聴いた音楽は

2022年3月5日~11日の話。

2022/3/5

朝ドラ起床に間に合わず。8時30分起床。シナモントーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。しかしこの報告いるか?ま、「これは日記ですよ」という記号みたいなもので。

北野誠のズバリサタデー」を聴く。月一コメンテイターは水道橋博士さん。いつもながら誠さんのラジオパーソナリティスキルに感心する。話の切り上げタイミング、ショッピングの最適な温度感、匠の技。ゲストは松元ヒロさん。ちょうどこの後、映画観に行く予定にしていたので予習という感じで。

で久々に京都シネマまで。京都駅からは「蛤御門のヘン」聴きながら歩く。ここで松元ヒロさんのドキュメンタリー映画の話題。「ラジオで会える芸人」だ。烏丸通なか卯で好物の親子丼とはいからうどんのセットで腹ごしらえ。なか卯の親子丼は絶品!

で四元良隆監督「テレビで会えない芸人」観る。芸人・松元ヒロを追ったドキュメンタリー。コント集団「ザ・ニュースペーパー」のメンバーとしてテレビでも人気だったが90年代の終わり、グループを脱退。政治ネタや社会風刺、テレビからははみ出してしまう芸でテレビから舞台へ主戦場を移し活動。おかしいと思うことをおかしいと言いたい。社会全体が一方向になびく風潮に水を差す。にこやかな表情とは裏腹に、何からも縛られたくないという芸人の魂があって、その姿はかっこいい。何より舞台に上がって身体一つで観客を笑わせ、心をつかむ「芸」がある。とかく右とか左とかに分けられるけど、そんなものはどうでもいい。右だろうが、左だろうが、政権がおかしなことをやってたらおかしいと言う。そんな民主主義の当たり前の自由すら脅かされる時代に生きる、芸人としての強度を感じたな。

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帰りは「東野幸治のホンモノラジオ」。相米慎二監督「台風クラブ」話がめちゃくちゃ面白い。ずいぶん昔に観た記憶がある。工藤夕貴の例のシーンは印象に残っているが、それ以外はほとんど忘れてるなぁ。これは確かに観たくなった。

久々にスパイスカレー。改めてレシピを頭に入れ、忠実に作る。なるほど、塩加減が重要なんだな。今回は過去一で美味しくできた。最近はカレールーで作ると胃もたれしちゃうんだが、スパイスカレーだとそれがない上になんとなく元気になるような気がする。また作ろう。

2022/3/6

8時起床。昨日少し残しておいたスパイスカレーとトーストの朝食。

午後の映画劇場はNETFLIXでブライアン・フォーゲル監督「イカロス」を観る。アマチュア自転車レーサーでもある監督自らが実験台となってドーピングしつつ検査をパスすることができるのかを検証する様をドキュメント。協力者としてロシアの反ドーピング機関のグレゴリー所長を紹介されたことから、話は思わぬ方向に転がりだす。ロシアによる国家をあげてのドーピング疑惑が浮かび上がってくるのだ!という何かとタイムリーなサスペンスフルなドキュメンタリー。文句なしに面白い!いや、面白いと言っていいのか。独裁国家の恐ろしさやオリンピックのどす黒さが垣間見えて恐ろしさもある。凄い映画を観た!

夜、R-1。すべてを観終えて、家族全員の意見が一致する。優勝「吉住」で。

2022/3/7

朝会社に行って、仕事して、退社時間。一日中マスクして、PCに向かっていると息が詰まる。あー湿っぽくてやだね。

2022/3/8

9時アポで朝一から営業。会社に戻り会議して再び外回り。久々に外食。浜大津の有名ラーメン店で悩んだ末、鶏白湯ラーメン。こってり系は食べ始めはすこぶる美味しいんだけど、後半に連れてちょっと胃がもたれはじめる。食べたいという欲と胃袋の強さが釣り合わなくなっている。食欲をコントロールしなけりゃな。

2022/3/9

テレワーク。まだまだ部屋は寒い。膝には毛布、上着着てお仕事。

ラジオクラウドで「ビバリー昼ズ」「たまむすび/アメリカ流れ者」、radikoで「中川家のザ・ラジオ・ショー」ゲストは間寛平さん。思えば僕が幼稚園ぐらいの頃からずっと出続けているまさにスターながら、それを感じさせぬ隙だらけっぷり。神に選ばれし全身コメディアン。

午後は休みをとる。先日の人間ドックの結果が届き、まぁやはり諸々引っかかってるんだが、完全ノーマークだった「目」。緑内障の疑いで要精密検査ということで不安になって近くの眼科へ。諸々検査して、とりあえず現時点では問題なしとのことで少し安心。ただ半年おきに検査すべしとのこと。50年酷使してる訳だからこうしてちょっとずつ身体の色んな部分が壊れていくんだな。

2022/3/10

今日も黙々とお仕事。以上。いや、もうほんとそんな感じ。真面目には生きている。

2022/3/11

今日は担当番組収録の立ち合い。具体的な仕事は書かないことにしてるんだけど、今日はそうはいかない。リモートゲストは「テレビで会えない芸人」松元ヒロさん!同郷である鹿児島出身の下埜正太君による1時間ノンストップのインタビュー。これがもう素晴らしかった。まさに独演会というほどの魅力溢れるトーク。柔和な物腰ながら、一本筋が通った姿勢。常に少数派の側に立ちながらエライ人達を笑い飛ばす。笑いでぶっ飛ばす。笑いながらぐいぐいと話に惹きこまれ、談志師匠との有名なエピソード、その語りにぐっときて泣きそうになった。嘘、本当はちょっと泣いた。ヘッドフォン越しに本物の芸に触れ、心底感動した。

今週は松元ヒロさんに始まり、松元ヒロさんに終わった。もうすぐ70歳になられるんだそう。自分は20年後、あんな風に生きられるだろうか。俺は自分に恥じない生き方をしている。とはとても言えない。仕事だからとぺこぺこ頭を下げ、自分を押し殺し、言葉を飲み込むばかりだ。人生の最終コーナーがもう目前まで来ている。

 

今週聴いた音楽は

  • 「YELLOW PUNCH」Rocket Punch
  • 「I'LL BE YOUR SPRING」Olivia Hye
  • 「Into Water」Jeong Jia
  • 「Z!」Amber Liu
  • 「TICKETS」竹内アンナ
  • 「Baby Flower」COOING
  • 「Jordan:The Comeback」プリファブ・スプラウト
  • 「Andromeda Heights」プリファブ・スプラウト

 

2022年2月26日~3月4日の話。

2022/2/26

朝ドラ起床。レーズンバターロールと黒糖バターロール、ハムエッグにヨーグルトの朝食。朝から妻のリクエストで県立の美術館へ。ギャラリーでやっているフリーカメラマン太田康介さんびわこねこ写真展へ。びわ湖畔で暮らす野良猫たちの写真展。外猫たちの過酷な暮らしを写真で伝えながら、保護活動をされているのだそう。

午後はユナイテッドシネマへ。レイナルド・マーカス・グリーン監督「ドリームプラン」を観る。世界的テニスプレイヤー、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹。自らの「計画」に則り二人をチャンピオンに育てたテニス未経験の父・リチャード。その破天荒にも程がある子育てを描く。実際に世界チャンピオンを育ててるんだから凄いんだけどそのやり方がまぁなかなかの暴君ぶり。まさに一家の王として君臨し、子供たちに文武両道を植え付けていく。一方の見方では子供たちを導くいい父親なのだが、これ以上ややこしく、やっかいな父親もいないという面が見え隠れする。その破綻している部分が映画としては面白い。だが現実的にはそこがきついところだろう。こりゃ子供は大変だ。子供を想う熱心な親である以上に、子供を使って自分のエゴを肥大化させていく哀れな男でもあるのだ。映画を観終わり色々調べてみると、案の定しっかり離婚されており、姉妹ともほぼ絶縁状態になっているという。事実は小説より奇なりですな。

2022/2/27

8時起床。今日もレーズンバターロールとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。妻と買い物。割引コーナーでついついおやつを買っちゃう。基本平日は食べないのでおやつがだぶついてるのに。

昼は上海焼きそば。YouTubeで様々なレシピを見て、今までも何度か挑戦している上海焼きそば。ものにすべくチャレンジ。ま、一応それなりにできるんだが…。味にもひとつキレがないというか、なんというか。

午後の映画劇場。アカデミー賞ノミネート作を見ようシリーズ。NETFLIXでアダム・マッケイ監督「ドント・ルック・アップ」観る。彗星が地球に衝突する!人類滅亡の危機を発見してしまった天文学者のミンディ教授と大学院生ケイト。二人は政府やメディアにその事実を伝え、人々に地球の危機を知らせようとするのだが…。ってなコメディ。めちゃくちゃ面白い!大統領は地球の危機より支持率を気にし、テレビはネタとしてしか取り上げない。人々はネットを通じて激しく分断。喜劇にしか思えない悲劇で、今この世界で起こっている現実をこれでもかと炙り出す。ディカプリオにジェニファー・ローレンスメリル・ストリープケイト・ブランシェットといったオールスターキャストが大真面目に演じれば演じるほど、可笑しくも空恐ろしくなる。そしてこの映画を観て、笑っている俺もまた同罪だと青ざめる。

2022/2/28

明け方、妻の叔母が亡くなったとの報。朝一で妻は諸々手伝いに。ちょうどテレワーク日で朝少し余裕があるので、代わりに娘の弁当を作って、洗濯物を干して。いつも朝の家事は妻にまかせっきりなのを反省しつつ。

しかしテレワークしてると一日ずっと家にいることになるのでストレスがたまるな。気晴らしにradikoで「中川家のザ・ラジオ・ショー」「東野幸治のホンモノラジオ」「東京ポッド許可局」、杉作さんの「ファニーナイト」などを。ラジオのお喋りが心を少しほぐしてくれる。

YouTube水道橋博士さんの「博士の異常な対談」。月一での町山さんとの対談は今回も面白い。圧倒的な知識に裏打ちされた会話は、興味深く沸き立つような面白さがある。松井一郎とは?維新とは?石原慎太郎とは?ただ一方的に批判しているわけではない、そこに洞察があり、考察があり、理屈がある。様々な資料や相反する意見などを精査した上での発言だから納得できる。


www.youtube.com

ここから始まる3回、フラットな視線でぜひ見てもらいたいな。

2022/3/1

もう3月。たぶんすぐ夏が来て、夏が終われば2023年お正月が来るだろう。

仕事の話はやめて、今日はK-POPの話でもしよう。デビュー12年目のガールズグループApinkが久々のカムバで歌番組動画を毎日のようにチェックしている。デビューティザーから見ているグループで日本活動の際にはコンサートにも足を運んだ大好きなグループ。仕事のことはあまり書けないので当時は濁していたんだけど、もう7年も前の話なので書こう。

あれは2015年2月18日のこと。大阪で行われたApinkのファンミーティング。その時のMCを担当したのは当時僕がプロデューサーをしていた番組のパーソナリティKさん。そもそも僕がApinkの熱狂的なファンと知ったレコード会社の担当さんから相談があり紹介、実現したものだった。で当日。合間にインタビュー収録もさせて頂けるというので収録機かついでKさんとともに鼻息荒く会場に。

案内された楽屋。同じフロアにメンバーたちがいるというだけで気持ちはかなり高ぶっていたが、40越えのおっさんが鼻の下を伸ばしててはいけない。ことさらに平静を装い楽屋で待機。まずはファンミのリハーサルということでMC担当のKさんと楽屋を出てエレベーターに乗り込んだ。扉が閉まろうとしたその瞬間、一人の女性が乗り込んできた。なんとメンバーのボミが乗り込んできたのだ!そしてボミの後を追うようにバタバタとチョロン、ハヨン、ウンジが続き、最後にナウンが登場!2011年4月11日のデビュー以来、追い続けたApinkのメンバーとエレベーターに乗り合わせている!あまりの状況に私は一瞬心肺停止状態に陥った。けらけらと笑い合いながらお喋りをするメンバーたちの姿をエレベーターの中で口を半開きにしたまま呆けたように見つめることしかできなかった。何とか蘇生した私はナムジュを除くメンバーと乗り合わせたエレベーターで2階からステージのある1階へ。そしてエレベーターの扉が開くと同時に「わっ!」と飛び出してきたのがナムジュ!ついにメンバー勢ぞろい!その瞬間、私は再び昇天したのだった。

忘れがたきスターダストメモリー。そしてこれにはさらに続きがあって…。ということでApinkには並々ならぬ思いれがある。KBSのYouTubeにあがっているApinkのカムバステージ集を観ながら、しばし現実から逃避。ずっと最高だけど、2014~2015頃は特に脂がのり切っている!完璧すぎるなー。


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2022/3/2

今日もテレワーク。いろいろ上手くいかないことがあり少々イライラ。自分はやっぱり自分一人で完結させる仕事の方が向いてるのかなぁ、なんて今更ながら。で諸々タイムアップでお通夜へ。お経を聴きながらクールダウン。お通夜終わり妻と娘といっしょにスーパーに寄って夕飯の買い物。ちょっと嬉しい。

2022/3/3

朝ドラ観て、妻とともに義母を迎えに行って9時前には葬儀場へ。朝10時からの葬儀。火葬、骨上げ、初七日まで済ませる。休みは取ってるものの、途中途中でメールをチェックし、電話の応対しながら。今思えば携帯の無い時代は休日がしっかり休日だったな。会社の携帯持ってるとずっと鎖につながれているような気もしてしまう。ただ自分もまたその鎖を握って誰かを繋いでいる。

Audeeで「細田昌志の時空旅行RADIO」コラアゲンはいごうまんさんゲスト回を聴く。コラアゲンさん69年生まれ、細田さん71年生まれ、僕は70年生まれ。まさに同年代。二人の相性は抜群でまさに会話が弾んでいる。聴いていると僕までその会話の中にいるような気になる。同じ時代の空気を吸っていたんだなと思う。コラアゲンさんのライブには何度か足を運んだが、人間味がそのまま芸になっている芸人としか言いようのない本物の芸人だ。森田嘉宏という人間が見て聞いて体験し感じたことをその身体を通して喋ればそれがそのままコラアゲンはいごうまんの芸となる。なんてね。しかし単純に異常な体験話はただただ面白い!

audee.jp

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ちなみに僕がこのお二人を知ったのは水道橋博士さんのメルマ旬報から。どれだけ自分の人生を豊かにしてくれているのか。

2022/3/4

金曜。2日ぶりに出社。たまった事務処理を片づけ気が付けば退社時間。うーん、色々と思うことはある。サラリーマン人生を考えるともう最終章に入ったという感覚がある。このまま続けるしかないのだろうけど…。この件はペンディングで。

で会社帰りに歌謡曲特集の「BRUTUS」誌を購入。こういう特集だとついつい買っちゃうな。

しかし日記がうっすいなー。明日からはもうちょと真面目に頑張ろう。

 

今週聴いていた音楽は

2022年2月19日~25日の話。

2022/2/19

8時起床。レーズンバターロールとヨーグルトの朝食。外は曇り空。大体、土曜日は映画を見に行く予定を立ててるんだが、なんとなく気が乗らず今日は一日家で過ごす。

と言いつつ結局家でも映画を一本。NETFLIXで「オクトパスの神秘;海の賢者は語る」を観る。心身共に疲れ果てた映像作家・クレイグ、子供時代の思い出の海に潜ることで自分を取り戻そうとする。その過程で出会ったのは一匹のタコ。高い知能を持つといわれるタコ、最初は警戒心を持っていたが毎日やってくるクレイグにやがて心開き、その手に足を延ばし触れる。まるで恋に落ちたように一人と一匹は時間を過ごす。だがタコの寿命は凡そ1年。別れの日は近づいてくる…。タコに迫る美しい映像、優雅に海を泳ぎ、時に激しくサメと対峙する。一匹のタコがレア・セドゥばりの美女にすら見えてくるから凄い。これからタコ焼きを食べるたびに思い出すだろう。

昼は喫茶店風のケチャップたっぷりナポリタン。味付けはほぼケッチャプだけなので安定の味!我ながら美味しい。

福岡史朗さんのライブドキュメンタリー「HEY!」を配信で観る。ニューアルバム「Prism」の全曲を演奏するスタジオライブ。生々しいラフさと緊張感がある素っ裸の音楽。福岡さんを中心に気心の知れたミュージシャンたちが円になって演奏。ただライブを配信したというのとは違う、音楽が生まれる瞬間のドキュメント作品になっていた。福岡さんの音楽は唯一無二。誰にも似ていないどこにもない音楽で、初めて聴いた時からずっと惹かれ続けている。この映像作品もまさにその延長線にある。人肌の温もりを感じる福岡さんならではのユニークさに嬉しくなる。

で映画をもう一本。アマプラで沖田修一監督「おらおらでひとりいぐも」。夫に先立たれ、子供たちとも疎遠の桃子さん。寂しさを受け入れ、一人暮らす彼女の日常を描く。過去の自分、具現化する心の声、かなり突飛な演出なんだけど、孤独とともに生きるとは、こういうことなんだと思わせる。実家に一人暮らす母のことなど思う。

近田春夫著「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」を読む。天才作曲家の音楽の秘密とともにその人物像に迫る。近田さんや、実弟である渡辺忠孝氏、晩年まで深い付き合いをしていた平山みきさんが語る筒美京平さんは、彼が作る音楽のように洒落ていて、親しみやすいけど、気高くなんだか嬉しくなる。芸能界なんてものや、ましてお金儲けなんかには一切興味なく、ただただ音楽のことだけを考えていた人。多くの人の心に届く音楽のことを。ますます好きになった。

2022/2/20

ちょっと寝坊で9時起床。毎日新聞の朝刊で「みうらじゅんマイ遺品展」の紹介記事。ずっと行きたいと思ってたところ、妻も行きたいということで思い立って出かけることに。高速で30分ほどで大山崎に到着。大山崎山荘美術館へは初めて行ったが、駅からもほど近いこんなとこに、こんないい場所があったとは知らなかった。みうらじゅん仕様の飛び出し坊やに迎えられ美術館へ。圧倒的な物量、その独特が過ぎる視点は当然として、今回特に心に響いたのは、コロナ禍に制作された大量のスクラップブック。古い雑誌などから切り抜かれコラージュされた「無意識スクラップ」。みうらじゅんワールドとしか言いようのない混沌の中に在る天才性は感動的ですらあった。それは真似しようにも真似できない、物心ついた時からあらゆるものを自分自身のセンスで拾い集め編纂してきた者にしか生み出せないものだ。もう圧倒的な強度がある。

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みうらじゅん」という人を知ったのは高校生の頃だ。当時教科書みたいに読んでいた「宝島」。まだA5サイズでサブカルど真ん中にあったころ。「ほん魔界な」というふざけた連載、イラストとそこに添えられた一言一言が面白くて大好きだった。「バカの町山」なんて当時担当編集者だった町山智浩さんもよく描かれていたっけ。すっかりファンになって「見苦しいほど愛されたい」「カリフォルニアの青いバカ」なんて初期の単行本も買ってたな。それから30年以上追っかけてるんだから俺もしつこい。

大山崎まで来たのでついでに実家へ。スーパーで買ってきたお寿司で母とランチ。ひとしきり母の話を聞いて帰宅。車中では中川家のザ・ラジオショー。妻と一緒にげらげら笑いながら。

2022/2/21

テレワーク日。寒い部屋で震えながら毛布に包まりつつ仕事。テレワーク飯は昨日の残りの手羽先が2本。炒り卵とインスタント味噌汁。しかしアマノフーズフリーズドライみそ汁は美味い。これでインスタントかい?(©柳家小さん)。

2022/2/22

少しネットから離れて、心のオアシス・杉作さんの「ファニーナイト」久々にまとめて聴く。ちょっとした雑談、バカ話、趣味話から随分遠ざかっているんだな。杉作さんの脱線に次ぐ脱線、とりとめのない話が泣けてくるぐらいに沁みる。

2022/2/23

祝日。朝ドラ起床。トースト、ハムエッグ、ヨーグルトの朝食。今日は娘も休み。家族で家にこもる。「ガキの使い」など録画消化。昨日妻が録画してた「岩合光昭世界ネコ歩き」劇場版を皆で観る。猫と暮らしてもうずいぶん経つ。特に飼おうと思ってたわけじゃない。うちの庭は猫の通り道になっていて今までもたくさんの猫がやってきた。無類の猫好きの妻が気にかけては餌をやったりしてるうちに、家の中にまで入ってくるようになったのがクロとロチ。もう15年ほどになるし、今となっては猫がいない生活は考えられない。しかしまぁもはや老猫。いつまで一緒にいられるか。いずれ娘も出ていくだろうし、そうなると妻と二人の生活か…。いかんいかん考えるのはよそう。

2022/2/24

今日もテレワーク。部屋は相変わらず寒くてジャンパーを着て毛布を膝にかけて震えながら。テレワーク飯はサッポロ一番みそラーメン。温泉卵に小松菜、豚肉トッピング。寒い日はラーメンに限る。

角田さんの「蛤御門のヘン」、JUNK「爆笑問題カーボーイ」、町山さんの「アメリカ流れ者」など聴く。

夜、水道橋博士さんのツイキャス。映画や音楽、文化系のたまり場みたいで以前からちょこちょこ覗いていたが、今日は心に響く回だった。大阪の現状を憂い、黒幕プロデューサーA氏を糾弾し、爆笑問題・太田氏に立ち上がれよと激しくアジる。そして戦争の話。勇ましいことを言って若者たちを戦場に送ろうとする政治家たちにお前が行けよと怒りを爆発させる。映画「グッドモーニングベトナム」から自殺したロビン・ウィリアムスの話。なぜ彼は死ななければならなかったのか。心の内からの声に心打たれた。

途中つなぎを命じられた、TAP所属の芸人で博士さんの運転手も務めるドルフィンソングの三木君。爆笑問題のファンでもある彼が、混乱し涙する姿も印象的だった。本をこよなく愛し、才能も実力もあり、リベラルで、9条を世界遺産にとまで言っていた太田氏。多くの場を持ち発信力がある彼を認めているからこそ、そんなもんじゃねえだろ!言うべきことを言えよという、同志としての博士からのアジテーションだったと思う。

今の時代、リベラルであり、戦争反対を言い続けることは勇気がいることだ。SNSでは今日も激しい分断が起こっている。馬鹿な政治家が、今まさに戦争が起きている世界で、このタイミングで、改憲を口にし戦争ができる国にしようと煽ってる。おかしいだろ。安全な場所からラッパを吹くだけのクソ野郎が、子供たちの子供たちの子供たちを戦場に送ろうとする。たとえ一人になったとしても戦争反対を言い続ける。小学生の時「はだしのゲン」を読んでそう思ったよ。その気持ちがまだ自分には残ってる。

2022/2/25

世界は酷いことになっているが、日常は続く。

ドルフィンソングの三木君の日記。昨日の混乱を素直に書き綴っていて素晴らしい。

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彼はちゃんとバトンを受け取っているんだな。

 

 

今週聴いてた音楽は

  • 「HIROMIC WORLD」郷ひろみ
  • 「Serious Barbarian」大沢誉志幸
  • 「声」青木孝
  • 「Pink Blossom」Apink
  • 「INVU」テヨン
  • 「Blast From The Past」The Bowls
  • 「the collective soul and  unconscious:chapter one」Billlie
  • 「YOUNG-LUV.COM」STAYC
  • 「はじめてのブックエンズ」ブックエンズ

 

2022年2月12日~18日の話。

2022/2/12

朝ドラ起床。娘がもらってきたコストコのチーズベーグルとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。土曜日の午前中、関西のTVは観るのが辛いので「アメリカの今を知るTV」「ガキの使い」「ロンハー」など録画を消化し、YouTubeで「博士の異常な対談」角川春樹編を見進める。3歳の時にUFOを観たという話から始まり、200対1で喧嘩、ヤクザがスカウトに来た、松田優作が土下座したなどなどにわかには信じがたい、まさに嘘みたいな本当の話のつるべ打ち。面白い!

妻も娘も出かけたので昨日の残りのカレーを一人で食べ、NETFLIXでジョーン・カンピオン監督「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を観る。1920年代のアメリカが舞台。粗野で威圧的な兄フィルと地味でおとなしい弟のジョージは二人で牧場を経営している。ジョージが未亡人ローズと結婚し家に招き入れたことから問題は起こる。ローズと連れ子のピーターに対して露骨に嫌がらせをするフィル。だがフィルとピーターはある出来事を境にうちとけていく…とここまで訊くと最終的にいい話になりそうだけど、これがまぁ大きく裏切られる。横暴で威圧的、ことさらに男らしさを強調するフィルだが、実は誰よりも抑圧されている。やせっぽちでどこか女性的な雰囲気を持つピーターとの関係はやがて反転し…。強さとは何かを問いつつ、人間の心の奥底に渦巻くどす黒い部分を覗くかのようなラストに衝撃。美しい風景とベネディクト・カンバーバッチをはじめとする俳優陣の凄まじい演技、最初から最後までピリッとした緊張感がある映画だった。

ずっとTVの前にいると身体がなまるので、「蛤御門のヘン」真冬のサイキック・ミーティングを聴きながらオジ散歩。1時間半湖岸などを歩きながら聴く。誠さんの華麗な綱捌きにほれぼれする。角田さん竹内義和先生2人の時のゆるゆる感も好きだが、ラジオのプロ中のプロ、誠さんの匠の技が実に気持ちいい。

2022/2/13

8時起床。BSで「ウルトラセブン」観ながら朝食。きょうはブルーベリーのベーグルとオムレツ、ヨーグルト。いつものように妻と買い物。帰宅して「いたって真剣です」「アメトーーク」「相席食堂」など録画消化。昼はやっぱり麺でパスタ。混ぜるだけのボロネーゼソース。

午後の映画劇場。NETFLIXでバレリー・ウェイス監督「ミックステープ 伝えられずにいたこと」を観る。幼いころに両親を亡くし、祖母と暮らす12歳のビバリー。ある日、母が残した一本の「ミックステープ」を見つける。しかしテープは切れてしまい、残されたインデックスを頼りにビバリーは曲を探すことに。その中で、向かいに住むちょっと変わり者のエレン、学校一の不良少女ニッキーと友情をはぐくみ、中古レコード店のやさぐれた店主アンチの心を解きほぐし、決して娘のことを話そうとしない祖母とも新たな関係を築いていく。母を知らないビバリーが母が残した音楽を探っていく中で、母を知り、母の愛を知る。そしてまた母の母である祖母の想いに触れる。子供でもない大人でもないビバリーが音楽を通して、成長していく様がまぶしい。これはなかなかの良作!ミックステープの中の一曲がブルーハーツリンダリンダ」ってのも最高!聴きながらサビに入るとこで顔がパぁっと高揚する感じとか万国共通だなぁ。後味のいい気持のよい作品だった。

夜はホットプレートでお好み焼き&焼きそば。家族でTVの「妖怪」特番にツッコミを入れながら楽しく食べる。

2022/2/14

昼、同僚と外出だったので国道沿いのうどん屋へ。でっかい海老天と海老フライがのったカレーうどんで有名な店だが、もはや胃袋が耐えられないと思い、きつねうどんと玉子丼のセット。しかしこれが思った以上に量が多い。ミニどんぶりもしくはミニうどんで十分、自分の限界を知る。

水道橋博士さんの訴訟騒動でTLが騒々しい。博士さんの姿勢、主張は一貫している。ちょっと聞きかじっただけで批判しているのとはわけが違う。もう随分前から調べたうえで確信を持っての言動だ。博士さんが今まで書いてきたもの、語ってきたことを見聞きしていれば何の不思議もない。大阪の、特に大阪のテレビの維新への依存度の高さはもう随分前から異常だ。土・日のニュースバラエティなどはもはや維新の広報番組の様相。不正や不祥事には目をつむり、ひたすらおこぼれをもらおうとしているかのように見える。批判者は敵とみなし、口汚く攻撃する。弱者を切り捨て、文化を切り捨て、不寛容で金が全ての世界がそこにある。最も権力を持たせてはいけない者たちに、権力を与えてしまったのだ。博士さんはそこに立ち向かっている。その覚悟と勇気、藝人としての矜持に胸打たれる。自分はあんな風に生きられるだろうか。

それにしても、TLに流れてくる博士さんに浴びせられる頓珍漢で汚い言葉の数々にはさすがに気が滅入る。

2022/2/15

テレワーク日。家から会議2本立て。しかし部屋が寒い。ここんとこ電気代が凄いことになっていると妻に聞かされていることもあって、毛布を体に巻きつけて仕事。テレワーク飯はチャーハン。インスタントラーメンとセットにしようかと思ったが、やめといて良かった。ついつい食い意地が張って欲張ってしまうが、もはや耐えられる胃袋じゃないことを自覚して少食をこころがけよう。

「JUNK 爆笑問題カーボーイ」。とろサーモンゲスト回聴く。意外な相性の良さ。太田さんがイキイキとふざけ切っていて面白い。

2022/2/16

朝食抜きで朝から病院へ。年に一度の人間ドック。バリウムは何回飲んでも慣れない。半日かけて検査終了。午後は会社休みにしたので、病院近くの美味しいと評判のパン屋でパン買って帰宅。今日は妻も娘も休みなので皆で食べる。美味しい。

午後はゆっくり読書。読みかけだった町山智浩著「それでも映画は格差を描く」読了。「パラサイト半地下の家族」「ジョーカー」「アス」やケン・ローチ監督の「私はダニエル・ブレイク」「家族を想う時」、さらに是枝監督の「万引き家族」などの映画を通じて同時多発的に描かれた「格差」の問題。一作一作を丁寧に紐解きながら映画が描く格差について論じる。「万引き家族」の評論は特に美しく、切実で涙が込み上げてきた。切り捨てられた者たちが、社会の底で寄り添い逞しく生きる。だが、社会はそれを許さない。自己責任という無責任な言葉を投げつけ、権力者の側に立ち、必死に尻尾を振ってすがる者たち。「万引き家族」が公開され、賞を得た時の政権の振る舞いや、自称愛国者たちが映画を観ることもなく、映画に向けて浴びせた口汚い言葉の数々を僕は決して忘れない。映画は社会を映す。その醜ささえも。そこから先、より良い社会を目指すのか、そのまま開き直って地獄に突き進むのか。映画を観れば自ずと答えが出るはず。それは理想だろうか。でも、そうありたいと願う。

 

 

2022/2/17

ただただ寒い。外回り、昼はラーメンにした。家系ラーメンって初めて食べた。基本細麺が好きだから、ちょって敬遠してたのだが太麺とスープが絡んでそれはそれで美味しかった。特に今日みたいな寒い日にはたまらない。

先週から続く大沢誉志幸ブーム。「35th Anniversary "Best Of Live"」を聴く。奥田健介千ヶ崎学を従えた超絶かっこいいライブ音源に痺れる。SAXで参加は矢口博康!!矢口さんらしいフレーズに最高の音色がビンビンに響く。

2022/2/18

金曜。仕事で久々に京都へ。中途半端な時間だったので京阪電車はガラガラ。わずか20分ほどの距離だが、このコロナ禍で遠い場所になってしまった。駅地下で1時間ほどの商談を終え、地上に出ることもなく帰宅。世界が様変わりしたことをふいに実感する。どこに行くにもどこか後ろめたい。

ドラマ「妻、小学生になる」どんどん深いところに入り込んでいってて面白い。映画「さがす。」とはまるで違う演技を見せる森田望智がすこぶるキュートで惹かれる。

 

今週聴いた音楽は