日々の泡。

popholic diary

2021年7月31日~8月6日の話。

7/31(土)

朝から映画館へ。MOVIX京都にてジョン・M・チュウ監督「イン・ザ・ハイツ」を観る。ワシントン・ハイツは移民たちが暮らす街。コンビニを営みながら故郷に思いを馳せるウスナビ、デザイナーを夢見るヴァネッサ、名門大学に進学したものの理想と現実の間で悩むニーナ…街に暮らす人々の姿を描くミュージカル。ラテンをベースにラップを取り入れた音楽、力強く響く歌とダンスはそれだけでも胸を熱くする。移民たちが直面する様々な問題。差別や偏見、国の制度が壁となり夢を手放さざる得ない彼ら。それでも必死に先に進もうとする意志が歌とダンスに込められている。エンタメと社会性は切り離されるものではなく、常に交わり影響し合い時代に生まれる。

そして映画館のはしご。途中激しい雨に見舞われるもなんとか地下に逃げ込み京都シネマへ。

先週観た「少年の君」デレク・ツァン監督のデビュー作「ソウルメイト/七月と安生」を観る。13歳の時に出会って以来親友の七月と安生。自由気ままに生きる安生と自らを閉じ込め自由に生きられない七月。強く結びつきながらも時に衝突し離れてしまう愛憎をも越えた2人の友情。あることがきっかけに反転する二人の人生。そこにある秘密。なんて繊細で美しく悲しく愛おしい物語なのか。素晴らしかった!「少年の君」も素晴らしい映画だったけれど、むしろこっちの方が好き。主演はチョウ・ドンユイとマー・スーチュン。ともに素晴らしい演技!自由奔放で強さの中に繊細な心を持つ安生=チョウ・ドンユイ、自分を抑えながら心の奥で自由を求める七月=マー・スーチュン。二人が交わす視線、一瞬の表情の曇り、二人だけが見つめる世界。忘れえぬ映画がまた一本。デレク・ツァン監督はやくも次が観たくなった。

京都シネマから京都駅までは地下鉄に乗らず徒歩で。炎天下のオジ散歩。radikoで「角田龍平の蛤御門のヘン」「東野幸治のホンモノラジオ」を聴きながら。五条のマクドでマックシェイク(チョコ)とハンバーガーを一つで小休憩。映画はしごするといつも昼ごはん抜きになってしまう。

映画を観て、ラジオを聴いて、散歩して、時々甘いものを食べる。自分にはこのぐらいがちょうどいい。

8/1(日)

朝から妻と京都の実家へ。骨折して入院していた近くに住む叔父が数か月ぶりに退院。骨折で入院したのに検査してみるといろいろ見つかって心臓の手術を2回に、透析までスタート。一時はもう帰ってこれないんじゃないかと母とも話してたのだが、なんとか無事退院できてよかった。長く東京で暮らしていた叔父は子供のころから「ぼくの好きなおじさん」だ。陽気でユーモアがあって独身貴族でお小遣いをはずんでくれる、そんなおじさん。妹である母が近くにいるとはいえ、一人暮らし。週3回の透析など大変なことも多いし、すっかり痩せてしまってまだまだ心配だけどまずは良かった。家の片付けなど少し手伝って、お昼は母手製のちらし寿司にいなり寿司。美味しい。

8/2(月)

夜。配信でIU主演ドラマ「マイ・ディア・ミスター」最終回を鑑賞。ジアン、幸せになってくれておじさんは嬉しい。とすっかりはまってしまった。10年前から大ファンのIU、キラッキラのスーパーアイドル・IUが、ここまで素晴らしい演技者であり、人生の悲しみを背負った薄幸のヒロインをこれ以上ないほどの名演で演じきるとは!久々にIU病みに。

10年前、毎日3回は聴いていた大好きな一曲。


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8/3(火)

今週も水道橋博士さんのイベント「アサヤン」を。今回は「アサヤンVol.17 上を向いて歩こう!!/下流芸人の逆襲!!」。コラアゲンはいごうまんのもはや名人芸と言いたくなる実体験語り。ビッグ(イシュー)な芸人!松本竹馬(そいつどいつ)の映画にしたくなるような馬鹿さと若さが空回りする青春話。そしてTVでは200%放送できないチャンス大城のエピソードトークがとにかく強烈。事実は小説より奇なりなんてレベルじゃない。あらゆる意味で“選ばれし者”。どんな小説家も思いつかないような気狂いエピソードの数々、神様からドッキリを仕掛けられてるとしか思えないその芸人としての惹きの強さ。人生の濃度が凄すぎる。ちょっともう感動してしまった。そして最後に控えしは「うんこ・ちんこ」の「ちんこ」ことよしえつねお。いつもの天才的な下ネタトークかと思いきやまさかの「ちんこの目に涙」。勝ちより価値のある負けがある。まさに上を向いて歩く男たちの祭典!笑いながら泣き、泣きながら笑う芸人たちの物語。オリンピックの数倍、元気出た!

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8/4(水)

午後から休みとって病院。定期的な血圧検査。このご時世、病院に行くのも細心の注意を払って。しかし大きな病院は待ち時間が長い。実際は5分程度の診察に2時間待ち。しばしは薬で血圧をコントロール。老いるショックを感じる今日この頃。

8/5(木)

部屋にクーラーがないのでテレワークもキツイ。午後からは外回り。ここんとこ追いついていなかった「杉作J太郎のファニーナイト」聴きながら。Jさんのお喋りはやっぱり楽しい。一番の癒し。あまりの暑さに、「ガリガリ君梨」をかじる。少し生き返る。

8/6(金)

しかしなんなんだこの国は。と思う日々。オリンピックとパンデミック。自分の言葉を持たない男に下品な噛みつき男、そんな奴らが権力を握っている。テキトーなことをでかい声で言うサイコな弁護士とか偉くもないのにえらそーな奴らがデカい顔してやがる。記録は破棄され、言葉は軽んじられ、庶民は見殺しにされる。とてもやりきれない。

今週聴いた音楽は

  • 「日本の歴史 LIVE CD」
  • 「イン・ザ・ハイツ(OST)」
  • 「Play Game:Holiday」Weeekly
  • 「まるで世界」KERA
  • 「NEXT EPISODE」AKMU
  • 「ZERO」冗談伯爵
  • 「UTOPIA]佐藤優
  • 「DounceBounce」J Dawoon
  • 「Blue」Kim Marie

2021年7月24日~30日の話。

土曜。連休3日目。娘は仕事、妻も出かけたので今日はすこしのんびりと。積読状態の本をいくつかパラパラと読みつつ、昼は残り物のトマト缶でパスタ作り。料理はちょっとしたストレス発散でもある。一人で作って一人で食べる。

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IU主演「マイ・ディア・ミスター」を涙ぐみながら観て、夕方から妻と数か月ぶりに大阪へ出て観劇。

シアタードラマシティにて、三谷幸喜作・演出「日本の歴史」を観る。なんの予備知識もなく観たんだけど、いやーさすがに面白かった。卑弥呼の時代から太平洋戦争までの日本の歴史とテキサスに暮らすある家族の歴史を並行して描くミュージカル。シンプルな舞台、バンドの生演奏で7人の俳優が60人以上の役を歌い踊り演じる。目まぐるしくシーンが変わりながら、日本の歴史とテキサスの一家の物語が呼応しながら一つの壮大な物語が浮かび上がる。生歌、生演奏、7人の俳優それぞれが見事な歌と演技で、音楽も実に素晴らしく、感動したなー。さすがに香取慎吾はスターの輝きがあるし、瀬戸康史があんなに芸達者だとは知らなかった歌も演技も一級品。中井貴一の天才的な喜劇役者っぷりはたまらないし、新納慎也の立ち振る舞いのスマートさ、シルビア・グラブの堂々たる歌声には心震えた。宮澤エマの演技の幅と豊かな表現力、秋元才加もこんなに歌えるんだという驚きがあったし、華があってかっこよかった。自分は歌舞音曲の類はまるでダメなので、こういう芸を見せられると心底感心する。エンタメの力を感じる舞台だった。

日曜。連休も終わり。いつもの日曜ルーティン。妻と買い物に行って、昼は冷麺。あとはぼんやりウトウト昼寝したり、録画したバラエティ番組を消化したり。

夜はイベント「アサヤン Vol.16 砲撃!!週刊文春ナイト」を。水道橋博士の下、「2016年の週刊文春」の著者・柳澤健、元文春記者・中村竜太郎、そして東野幸治も参戦!話が連発。元少年A、紀州ドンファン妻などなど衝撃の連発。水道橋博士さん、そしてこの「アサヤン」の根底には尽きせぬ人間への興味があるんだな。それは「週刊文春」や東野幸治さんにも通じるもの。文春砲は正義の鉄槌ではなく、人間への興味が突き動かすある種下世話な欲求である。例えばあのダサい開会式、何であんなことになっちゃったのを、興味として知りたいんだな。知ることで見えてくるものがある。隠されたものを暴き出すのがジャーナリズムで、そしてそこから先は僕たちが考え、行動すればいい。いや、面白かった。

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連休明けの仕事はきついが、何とか頑張る。でGYAOで配信しているドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊」が8/1で配信終了。こりゃまずいと6話まで見てたので月~金で駆け込み残り10話を視聴。オリンピックには目もくれず、完走!いや、めちゃくちゃ面白かった。「元カレは天才詐欺師」という邦題、日本でのメインビジュアルには少女時代スヨンとイケメン俳優ソ・イングク。「イケメン詐欺師とアラサー公務員が巻き起こす痛快駆け引きラブコメディ」なんてコピーがついてるが、それこそが詐欺!実際の主役は我らがマ・ドンソク兄貴!兄貴演じる強面だが気弱でまじめな公務員が、ソ・イングク演じる天才詐欺師とタッグを組み、権力と癒着し税金を納めることなく甘い汁を吸い続ける奴らに立ち向かうという、本格コンゲームドラマ。騙しあいは最終話までもつれ込み実に面白く観終えた。しかし韓国映画そうだけど、脇役陣もじつに演技派揃い。特にチョ・ウジンは憎らしいほど巧いなぁ。実際ここ数年映画、ドラマでメキメキ頭角を現し、すでに韓国では主演映画が大ヒットだとか。日本でもリメイクして欲しいね。最終的に政権にまで食い込んで庶民の税金を食い物にする派遣会社の悪徳会長からごっそり金を巻き上げるなんてストーリーはどう。

radiko宮藤官九郎ゲストの「爆笑問題の日曜サンデー」、水道橋博士ゲストの「ラジオビバリー昼ズ」を。浅草キッド爆笑問題クドカンはまさに高田チルドレン。70を越えて絶頂期を迎える高田先生のトークが最高!脳高速と呼ばれる回転の速さ、頓智の効きっぷり。凄すぎる!

2021年7月17日~23日の話。

土曜日。朝一でユナイテッドシネマまで。

待ちに待ったMARVEL映画。ケイト・ショートランド監督「ブラック・ウィドウ」を観る。1年待った甲斐あり!単体作品としても、MCU作品としても素晴らしかった!ナターシャという謎めいたキャラを深く掘り下げ、彼女の心をしっかりと描くことで、アベンジャーズにおける彼女の行動の真意、そこに至る心情までもが浮かび上がる。
シビルウォー」と「インフィニティウォー」の間、彼女に何があったのかを描くという変化球でありながら、人間ドラマであり、スパイアクションであり、ファミリー喜劇でもあるという。そして見事に次世代にバトンを渡すという重要な任務を果たす。バトンを渡されるのはフローレンス・ピュー!ピューピューだよっ!ということで「ファイティングファミリー」「ストーリーオブマイライフ」に続く最強の妹役。全世界の妹、フローレンス・ピューがついにMCUに参戦。エンドクレジット後のあのフリ。期待しかない!

一旦帰宅し一休み。しかし一気に暑くなった。

近江八幡まで直枝政広ライブを観に。近江八幡駅から会場の酒遊館までは徒歩30分。汗をかきつつのんびりと歩く。ライブは会場の雰囲気もありどこかリラックスムードで、いつになくノスタルジックな雰囲気もあった。直枝さんのライブはいつも何か答え合わせをしてるような感じがある。今自分が求めているものや進むべき方向を答え合わせするような。最近の自分は少々疲れている。改めて自分の足元を見てみる、そして少し振り返って自分の歩んできた道を見てみる。そこから見えてくるものが確かにある。直枝さんの歌声を反芻し夜道を歩く。全くライブの感想になってないが、直枝さんの歌はなんというかもっと深いところに入り込んでいる。人生のサウンドトラックなのだから。

日曜。朝から実家へ。色々と母の手伝い。というほどのこともできていないが。いっしょにご飯を食べて、話をして。

月曜。まだ夏の序の口なれどすっかり夏バテ。10時には寝てしまう。

火曜、水曜。連休前なので諸々仕事に追われる。

で木曜、休日。朝から京都シネマへ。

まずはマイテ・アルベルディ監督「83歳のやさしいスパイ」を観る。舞台はチリのとある老人ホーム。入所者の虐待が行われていないかを潜入捜査するために送り込まれたスパイは83歳の老人セルヒオ。というドキュメンタリー。沁みた、泣けた、素晴らしい映画だった!紳士的で心優しきセルヒオはいつしか老人ホームの人気者に。一人一人に寄り添い会話をする中で、それぞれの孤独を知っていく。彼もまた妻を亡くし心に孤独を抱えている。「老人」ではなくそこにいるのは長い人生を生きてきた名前のある一人、一人なのだ。

自分ももう50。娘も働き出して子育ても終わった状態。実家には70を越えた母が一人。100を越える祖母は施設に。「老い」という問題が日々大きくなっていく。先日近くの駅で起きた人身事故。翌日の新聞には71歳の女性による飛び込み自殺だったと書かれていた。また別の日には82歳の男性が飛び込み自殺の記事。70年、80年を生きて彼らが選んだ最期に思いを馳せる。何でこんなことになってしまうんだろう。こんな世界あまりにも悲しすぎる。

続いてもう一本はデレク・ツァン監督「少年の君」。大学受験を控える優等生チェン。だが彼女は酷いいじめにあっている。ある日出会った貧困の中に生きるチンピラ、シャオベイ。二つの孤独な魂はやがて惹かれあうが…。ギリギリの場所で出会った二人の今にも壊れてしまいそうな危うく、だが尊い世界。真っ赤な血が噴き出してきそうな胸の痛みを分かち合い、互いが闇の中で見つけた光になる。息をのむような繊細な映像詩。これは紛れもない傑作!これもまた沁みた、泣けた。チョウ・ドンユイ、イー・ヤンチェンシー、二人の若き主演俳優の面構えがとにかく素晴らしかった!

映画館への行き帰りにはradikoで諸々気になった番組を。宮藤官九郎ゲストの「ビバリー昼ズ」。高田先生との丁々発止のやり取り、面白いなー。

「JUNK 爆笑問題カーボーイ」。小山田問題について実に80分にわたっての語り。他人事ではなく自分事として、90年代あの発言をスルーしてしまった社会について、言葉の重さを知る人が、真摯に言葉を尽くしている。意見の違いがあったとしてもその言葉は耳を傾けるに値するし、心を動かす。言葉は重いのだ。

「TOKYO SPEAK EASY」キャイーン×玉袋筋太郎回。「浅草キッド」と「爆笑問題」を間近で見ながら、二組のハイブリッドとして漫才を構築したキャイーン。玉さんからスリリングな話を聞き出そうとする天野君。そしてウドちゃんが場を和ます。

しかし90年代が語られる時代になったんだなー。ってもう2020年代だもんね。自分の中では90年代ってついまだ最近のような気もするがそんなわけないか。ただ思えば90年代って就職、結婚、子育てと自分事に手一杯で社会について考える暇もなかった感がある。

金曜。今日も休み。病院勤めの娘は今日も仕事。娘を送り出し、妻も出かけたので、朝のうちに少し買い物と散髪。午後には映画をまた一本。

イ・ヨンジュ監督「SEIBOK ソボク」を観る。国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン、ソボク。人類に永遠の命をもたらすクローン・ソボクの護衛を命じられたのは余命宣告を受けている元エージェントのギホン。生と死をテーマにしたどこか哲学的なSFアクション。永遠の命を持つソボクと死が目前に迫るギホン。「生きる」とはどういうことなのか、二人は互いの存在を知ることでその意味を知る。壮大でド派手な演出もありつつ、あくまで人間ドラマとしての後味が残る。どこか手塚治虫的な世界観を感じた。

でやっぱりどう考えてもこのタイミングでオリンピックをやることには違和感を感じる。というかここまで金と政治の臭いしかしない汚いオリンピックがかってあっただろうか。本当に酷い国になってしまった。いや、してしまったというべきだろう。

 

今週聴いていた音楽

  • 「ONE」冗談伯爵
  • 「I am a Woman too」Minah
  • 「おとな」YeYe
  • 「[&]」LOONA

 

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2021年7月10日~16日の話。

やっと土曜。久々に朝から京都みなみ会館へ。

まずは石井裕也監督「茜色に焼かれる」を観る。夫を交通事故で亡くしたシングルマザー田中良子。コロナ禍で経営するカフェを閉め、今はホームセンターと風俗店でのアルバイトを掛け持ちしながら息子を育てている。いじめにあう息子、理不尽なリストラ、社会の歪みが波を打って次々と彼女に襲いかかる。社会の上流から流れ落ちてくる醜く淀んだ泥水が彼女を追いつめていく。風俗店の同僚ケイもまた追いつめられた女性。平気な顔を装い社会の理不尽さに怒れない二人だが、まるで合わせ鏡のようにそれぞれの境遇を知り、その理不尽さに気付くのだ。男である僕は男であることを恥ずかしく感じた。なぜなら彼女たちを追いつめる社会の歪み、醜くよどんだ泥水は男の姿をしているからだ。弱い者がさらに弱い者を叩く。すべてのしわ寄せが女性たちに向かい、時に命さえ奪う。連携し、声を上げる二人の姿は他人事じゃない。

主演は尾野真千子。間違いなく彼女の代表作になるだろうし、ケイを演じた片山友希が実に素晴らしかった。あとどこかユーモラスなラストシーンの永瀬正敏に笑った。

続いてもう一本はチェコドキュメンタリー映画SNS 少女たちの10日間」。巨大なスタジオに作られた3つの子供部屋。童顔の女優3人が「12歳」という設定でSNSを通じ「友達募集」。そこに集まってきたのは10日間でなんと2458人もの成人男性。その一部始終をカメラは映し出す。いやはやこれもまた自分が男であることが恥ずかしくなる映画だった。出てくる男たちのクソっぷりたるや、おっさんの僕でさえ顔をそむけたくなるようなおぞましさ。SNSを通じて少女たちに近づく男たちもまた社会の歪みであり、醜く淀んだ泥水だ。自分より弱い者を求めて少女に行きついた男の姿をした社会の歪み。男こそ観るべき映画。

映画館への道中はradikoで「TOKYO SPEAK EASY」水道橋博士×古館伊知郎回。古館さんの無意識下での記憶の改竄。記録と照らし合わせそこを指摘しつつ、深層心理から意味と意図を読み取る博士。猪木愛によって書き換えられた記憶。改めてその真実に気付き古館さん一言「俺は舌先の小保方晴子だ!」面白い!

夜、アマプラ配信映画クリス・マッケイ監督「トゥモロー・ウォー」観る。2051年からやってきたタイムトラベラーたち。彼らは告げる、30年後人類はエイリアンとの戦いに敗れ絶滅すると。それを阻止するため現在の人々が未来に転送され未来人たちと共に戦うことに。いやはやとにかくこれ、敵のエイリアンがべらぼーに強くて笑った。絶対無理やん、勝てる気せーへんという戦闘シーン。知的なエイリアンならまだしも、もうただただ凶暴で人間を餌としてしか見てない野生っぷり。一番怖い奴やん。でそれをどうひっくり返すかという話。なかなか面白い。でもこれやっぱ大スクリーンで観たいやつ。

日曜。梅雨明け前だが、すでに夏バテという感じ。家でのんびり「ABCお笑いグランプリ」。カベポスターが面白かった。特に2本目のコントは二人の奥に広がりが感じられて新鮮な驚きがあった。

月曜。またまた水道橋博士さんのイベント「アサヤンVol.14 青空球児・好児 ゲロッパ!漫才道場」を観る。めちゃくちゃ面白かった!とにかく青空球児・好児師匠の漫才が凄すぎた。あの世とこの世を行き来するかのような球児師匠の表情!映画「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスを越えている。大丈夫なのかと思わせつつ、キレッキレのフレーズを連発。そんな球児師匠を自在に操り、時に平気な顔をして誰よりも危険な球を投げ込む好児師匠。何度も声出して笑った。凄いものを観た!

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火曜。仕事、いろいろと思うことあり。それぞれ見てる世界が違うんだなとつくづく思う。10人いれば10通りの見方、考え方がある。たびたび「優しい」「穏やか」などと評されることがある。でもそれは本当は違うんだ。怒りで怪物に変身してしまうハルクは、自分の怒りを制御している。彼はある時、キャプテン・アメリカに言うのだ。「秘密を教えよう。僕はいつも怒っている」と。まさにそんな気分でいる。

肉体的にも精神的にもハードな日々を過ごしてやっと金曜。

会社帰りに細田守監督「竜とそばかすの姫」を観る。 壮大で想像力と創造性が融合した素晴らしい映像。巨大で無限に広がっていく匿名の世界から、名前が見えるミニマムな現実世界へ。あっという間に増幅されていく悪意や間違った正義が小さな声をかき消す。困っている隣人に手を差し伸べる。そんな小さな優しさが、無数の匿名の暴力にかき消されていくのだ。そこを突き抜けていこうとする主人公の想いが光になる。素晴らしい映像と考えさせる物語。細田監督の最新作にして最高作ではないか。

で特筆すべきはその映像や物語を越えて圧倒的な力を持つ、中村佳穂の歌!とにかく彼女の歌が持つ原始的な響きが、圧倒的な説得力を持って物語を押し上げる。彼女の歌なくしては、もはや成立しないぐらいに。いやそれにしても京都が生んだこの天才シンガーの歌声が、全国の劇場に響き渡っていると思うと実に痛快である。彼女の歌は、この映画を通じて世界のど真ん中を突き破っていくだろう。

 

今週の一枚。猫は宇宙旅行の夢を見る。

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今週聴いた音楽

  • 【&】LOONA
  • 「Ombre」辻林美穂
  • 「AINOU」中村佳穂

2021年7月3日~9日の話。

土曜。朝から京阪電車龍平で京都まで。radikoで「角田龍平の蛤御門のヘン」エムカクさんゲスト回聴きながら。法曹界及び放送界一の「好“カク”家」である角田さんとエムカクさんとの掛け合い楽し。「明石家さんまヒストリー」発売後の河内家菊水丸さんとの邂逅。「やっと会えたね」といったかどうかは知らないが、まさにリアル「花束みたいな恋をした」。出会って数秒で「明石家さんま」話に興じる二人。さんまヒストリーがさらに強固に補完されていく様が素晴らしい。

で開店と同時に丸善書店に飛び込み、やっとエムカク著「明石家さんまヒストリー2 1982~1985 生きてるだけで丸もうけ」購入。地元で唯一の某T書店はなんというか雰囲気だけで本への愛情が感じられない店で、入荷の見込みもないので買い出し。丸善さんはしっかり1と並べてPOP付き平積みしてあった。こうでなくっちゃ。

なか卯で好物の「親子丼」を食べて、久々にMOVIX京都で映画を1本。

チェン・ユーシュン監督「1秒先の彼女」を観た。何をするにもワンテンポ早い郵便局勤めのシャオチー。恋も仕事もイマイチのシャオチーだが、ある日出会ったイケメンダンス講師とバレンタインデートすることに。しかし目を覚ますと大切な一日が無くなり翌日になっていた!?そして毎日郵便局にやってくる何をするにもワンテンポ遅いバス運転手グアタイの視点ではってな藤子F不二雄チックなちょっと不思議で極めてチャーミングな作品!パッと明るく、くるくる変わる表情がとっても魅力的な主人公シャオチーが最高。演じるリー・ペイユーは台湾の人気司会者だとか。ワンテンポ早い女とワンテンポ遅い男。二つの視点で描かれる仕掛けがかわいく楽しい。ちょっと内田けんじ監督の「運命じゃない人」を思い出した。

で即地下鉄に乗って久々にTOHOシネマズ二条へ。デイヴィット・バーン×スパイク・リーの映画「アメリカン・ユートピア」やっと観た!デイヴィット・バーンによるブロードウェイでの革新的なライブショーをスパイク・リー監督が映画化。しょっぱなからちょっと圧倒されちゃった。マーチングバンドのように体と楽器が一体化したメンバーたち、オールワイヤレスでコードから解放され繰り広げられる演奏、パフォーマンス。その革新的でありつつ、プリミティブな音楽の力にもってかれた。頭のてっぺんから足の先まで、その音楽に支配される瞬間が何度もあった。いやこれは噂以上に凄かったなー。

しかしこの素晴らしい音楽映画、絶対観ておくべきだなと思いつつ、実際多くの人には届いていないのも現実。大体地方在住者はほぼ見ることは難しい。僕の住む滋賀県では実際上映されていないし、京都まで映画を見に行くなんてことも比較的京都よりの地域に住んでるからできること。僕の職場はエンタメ業界だし音楽にものすごく近い位置にあるが、じゃ職場や関連する人たちで実際何人がこの映画を観てるだろうか?っつーかほぼ気付いてもいないのが現実だ。ちょっと寂しくなる。

日曜。妻と義母と3人でアレックスシネマで明石家さんまプロデュース、渡辺歩監督「漁港の肉子ちゃん」を観る。漁港に暮らすちょっと訳アリの肉子ちゃんとキクコ母娘。彼女たちと彼女たちを取り巻く隣人たちとの物語。躍動感溢れるパワフルな肉子ちゃんのアニメ的な表現とともに、様々な出来事の中でキクコの心によせる波、その繊細な少女の心を丁寧に描いている。散りばめられたギャグは「心はロンリー、気持ちは…」と地続きだし、大竹しのぶ演じる「肉子ちゃん」はまるで明石家さんまが憑依したようで、さんま=しのぶ=肉子が重なる。「生きてるだけで丸もうけ」という根源的な強さが優しさを生み世界はそれを愛と呼ぶ。明石家さんまが持つ圧倒的な人間愛を感じる。確かにこれは愛の物語だと思う。

月曜。営業外回りでランチは外食。前回「王将」で失敗したので今回は慎重に。定食屋に入ろうとしたが、ついふらふらと隣のお好み焼き屋で、お好み焼き、焼きそば&ライスという炭水化物のスリーカードで決めてしまった。

火曜、水曜でマ・ドンソク主演ドラマ「元カレは天才詐欺師」(邦題が詐欺!)3~5話を。強面ながら気弱で生真面目なマ・ドンソク!ってだけで面白い。情けなく笑うマ・ドンソクの顔がいいんだよね。

木曜。朝から病院で検査。30分安静の後、血液採取、さらに薬飲んで1時間安静の後血液採取でもう30分安静からの血液採取。半日かけるも結果はまた来月。検査するにも時間がかかる。で午後は休みを取ったのでユナイテッドシネマで「ゴジラVSコング」を。ゴジラとコングの肉弾戦!ゴジラにパッチギを食らわすコング、やたら鼻息荒いゴジラ、そして白目の小栗旬!出てくる人間たちがほぼバカという中、コングのイケメンぶりが際立つ。そしてまさかのゴジラ&コングによる少年ジャンプ的展開に!スクリーンで観ないと意味ない映画。

朝ドラ「おかえりモネ」今週もじっくり丁寧に傷ついた人々の心を描く。単純なポジティブさを排して、しっかり寄り添い、噛みしめるような展開で朝から見入ってしまう。

金曜。会社帰りにアレックスシネマでアレサ・フランクリンの72年教会でのライブを収めた「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」を観る。素晴らしいバックバンド、聖歌隊を従えてのゴスペルライブ。声を発した瞬間から一瞬にして場を制する神々しいまでの歌声。アレサの歌声に時に涙し、時に踊りだし、熱狂する観客たち。魂に直接突き刺さるような歌の力。ここにもまた、頭のてっぺんから足の先まで、その音楽に支配される瞬間が何度もあった。身体と心が乗っ取られるような感覚。

しかし非常事態宣言下でオリンピックって、気狂ってんなー。嘘つきや卑怯者に牛耳られた国。我慢の限界はとっくに越えている。いい加減にしろよ。

そうそう大好きな少女時代のテヨンがカムバ。ありそうでなかったキュートでポップなソロ曲。華やかなステージも楽しい。ほんの3分でも嫌なことが忘れられるってもんだ。


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で聞いていた音楽は

今週の一枚。すっかりだれきっている猫。

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2021年6月26日~7月2日の話。

土曜日。久々の休日仕事で半日。3時過ぎ帰宅して、韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」を。疲れた身体に、優しさが沁みるぜ。キラッキラのスーパーアイドル、IUのオーラを完全に封印した薄幸演技が素晴らしく、毎回惹き込まれる。くーっ。

日曜。今日は数ヶ月ぶりに京都に出て映画。京都シネマでチョ・チョルヒョン監督「王の願い ハングルの始まり」を。庶民でも平易に理解できる文字を作るべく奮闘する世宗大王と僧・ソンミのハングル事始め。儒教の国で、仏教徒とともに秘密裏に事を進めていくスリリングな展開、点と線と面の組み合わせで朝鮮語をロジカルに文字化していく様が楽しい。物語はあまりにフィクションに過ぎるということで韓国ではあまり評価されなかったようだが、正しい権力者は知識を与えようとするものというテーマに強く惹かれた。自分達の権力を守るために、人々から知識を奪おうとするクソみたいな権力者たちを見過ぎているから。

そのままもう一本。ホン・サンス監督「逃げた女」を。主人公ガミが3人の女友達と会話する。ただそれだけなのにミステリーのような、ロードムービーのような、人情喜劇のような、不条理劇のような、なんとも魅力的な映画。空っぽなのに全てが詰まっているというか、何度も何度も反芻してしまうような作品。繰り返される会話、その表情とトーン、行間。本当のようにも嘘のようにも聞こえる言葉。丁寧に剥かれたリンゴと猫。様々なシーンがふっと頭に浮かんでくる。印象的だったのは3人の女友達との会話は多くを語ってはいなくともどこかで通じ合うのに、それぞれの場所で出てくる男性との会話には絶望的な断絶があるところ。ホン・サンスの映画っていつもなんだか煙に巻かれてしまうのだけど、そこが癖になる。

夜、テレビで「太田・伯山・ウイカのはなつまみ」。志らく VS 伯山、面白かった!芯を食いすぎたダメ出しを、なんとか対決構造で笑いに変えようとする伯山。飄々と受け流してるように見え、やっぱりどっかムカついている志らく、冷静に二人の言葉と行間を読む太田。バラエティの体裁をなんとか保ちつつ、時に火花を散らす本音の芸談。3人の中に談志という巨星が浮かび上がる。ピリッとしたりヒリヒリしたりでたいそう面白かった。

風呂上りに、リンゴ酢と紫蘇ジュースを炭酸水で割ったのを飲みつつ部屋で音楽聴いたりネットを観たり。布団に入る前のこの1時間ほどが唯一の息抜きといった状態。景気の悪い話だね、どうも。

金曜。仕事の関係で営業車飛ばして福井県は高浜まで。京都縦貫道を走り抜けていると、ふと27年前、サラリーマン成り立ての頃を思い出す。今とは違う会社、問屋の営業マンで九州地区担当。レンタカーで山の中の高速をひた走っていた記憶がフラッシュバック。スマホどころかネットもまだ普及していない時代。地図を片手に慣れない土地を走り回ってたなー。あの頃の俺を抱きしめてやりたい。いやがるだろうけど。

帰りにネットカフェに寄って文春をチェック。小林信彦さんの連載終了。80を越えてもなおポップカルチャーの観察者として現役バリバリ。そして戦争経験者として危険な世界に警笛を鳴らす。中学一年生の時、ちょうど横山やすし主演で映画化が決まった「唐獅子株式会社」の新潮文庫版を手にしたのが最初。面白かったんだこれが。小説で爆笑すると言う体験を始めてして、すっかりファンに。続いて買ったのが「日本の喜劇人」。元々お笑いは大好きだったし、芸能史にも興味があったので、これまたしっかりはまった。愛読書は「日本の喜劇人」という中学二年生になっていた。古本屋を回って「オヨヨシリーズ」を始めとにかく「小林信彦」の名前を見つけたらお小遣いで購入。エンタメ小説、文芸作、エッセイ、評論本、評伝。今も本棚の真ん中の列は小林信彦本が鎮座している。映画や音楽について僕がこうしてブログに書いているのも、はっきりと小林信彦の影響下にある。

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で今週聴いてた音楽

  • 「Fly Fly Fly」柴山一幸
  • 「Reboot」ワンダーガールズ
  • 「憐情のメロディ」伊集院幸希
  • 「TOKYO GIRLS TALK」高田みち子
  • 「Live from Yokohama」高田みち子
  • 「Love poem」IU
  • 「Animation」Rainbow note
  • 「What Do I Call You」テヨン

2021年6月19日~25日の話。

土曜。朝から雨の中散歩がてら大津アレックスシネマまで。アニーシュ・チャガンティ監督「RUN」を観る。郊外に暮らすクロエは生まれながらの病気で車いす生活をおくっている。そんなクロエにつきっきりで世話を焼く母ダイアン。しかしその母の愛は…ってなサイコスリラー。母の愛が狂気だと気づいた時の恐怖。スリル溢れる見せ場もたっぷり。最後のぞっとするオチも後を引く。面白かった!大作ではないけども、こういうピリッと山椒の効いたスリラーもいいね。

で帰宅後、今日も韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」。9、10話を鑑賞。自己肯定感が低く、自分自身を哀れんでいる二人の主人公が、たがいの優しさや思いやりに触れる中で、自分自身を肯定していく。えぇ話やないの。

とにかくここ数年、加速度的に日本は悪い方に向かっていると思う。物事は全て勝ち負けで決められ、その勝ち負けの基準も経済に牛耳られている。親切や優しさはないがしろにされ、弱者は切り捨てられ、金と数による理不尽な暴力が猛威を振るう。卑怯で卑劣であることを隠しもしない者どもが大きな顔でのさばっている。そしてそんな国に吹く風は、優しく親切な人々の心を蝕んでいく。

そんな中でこのドラマに少し救われる気持ちでいる。

夕方から妻、娘とともに実家へ。娘の誕生日が近いということで母と一緒に食事。年々、母のありがたみをひしひしと。父が死んでもう14年。一人で暮らす母の寂しさを思えば胸が痛む。自分の生活にかまけて、親孝行しきれていない自分に罪悪感を感じることもある。

日曜。午後の自宅映画劇場。アリ・アッバシ監督「ボーダー 二つの世界」を。税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。ある日、怪しい旅行者ヴォーレと出会ったことから…ってな話。うーむ、唸った。これは凄い。ダークファンタジーであり、サスペンススリラーであり、実に不思議な感触を持った作品。異形の者の孤独と得も言われぬ哀しみ。想像力と創造性に満ちた傑作であった。

「テレビ千鳥」の一周だけバイキング面白い。ビジネスホテルの朝食バイキングで卵焼きとスクランブルエッグをお皿に乗せてご飯に味噌汁、クロワッサンをとってしまうようなセンスのない男なので、それぞれの気持ちの揺らぎがわかって面白かった。

どうも平日は仕事に追われるばかりで、家に帰ってくるともう何もしたくなくなってしまう。飯食って風呂入って10時には布団に入って11時には眠りたいという感じ。

でもう金曜。営業外回りで久々にランチを外食に。これがいつもうまくいかない。何を食べようか、悩みに悩んでいるうちにあらゆるレストランに入りそびれ、結果「餃子の王将」へ。そこでもまた悩んだ末、焼きそば。これが大きな過ちだった。いや、子供のころから王将の焼きそば大好きで、家でも再現を研究するほどなのだが、調理人の調子が悪かったのか、べちゃっとした仕上がりの上、なにより豚肉が文字通り小指の爪ほどの欠片が一切れしか入っていない。麺の間を何度も探した。向かいのホーム、路地裏の窓、こんなところにいるはずもないのに…。1週間一生懸命働いて、久々の外食ランチ、それも金曜日にこの仕打ち。一粒の涙が頬を伝った…。

しかし今週もつまらない日記になってしまった…。

今週聴いていた音楽

  • 「Don't Know」Kim Suyoung
  • 「Palette」IU
  • 「Jinah Restaurant Full Course」Lee Jin Ah
  • 「Candy Pianist」Lee Jin Ah
  • 「CELLOPHANE」Fromm
  • 空気公団空気公団
  • 「Fine」キリンジ
  • 「ALOHA OE」RossyPP

今週の一枚。ベランダから家の中を覗き見る猫。はい、ひょっこり猫。 

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